日々のあぶく?

日々のあぶく?

January 13, 2008
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鴨川ホルモー 」の続編というか番外編短編集。
ホルモーに関わる人々の様々な悩み、付き合い、日常生活が描かれる。
ホルモーを知らぬ人にホルモーのことを伝えるのは至難の業。
知られず、難を逃れて生きるのはなんと可笑しく見えることか。
改めて「鴨川ホルモー」も読みたくなった。

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・鴨川(小)ホルモー
京都産業大学玄武組、二人静と呼ばれた定子と彰子の話。
理由は様々だが、彼が出来ない二人は"北山議定書"を交わす。
だが、誕生日の日に定子がバイト先の一条にデートに誘われたことから二人の仲に変化が。
彰子は定子に(小)ホルモーを挑み、二人は戦う。
戦った後、和解するも、うっかり鬼を全滅させてしまったため、「ホルモー」の雄叫びをすることに。
彰子が好きなのは第四百九十九代京都産業大学玄武組会長・清森平。

「鴨川~」の"京都府立植物園ホルモー"で連勝していた京大青竜会に玄武組が敗北を帰した理由がここで明らかに!

・ローマ風の休日
凡ちゃんこと楠木ふみがイタリアレストランでバイト。
慣れぬ接客業で周囲にも馴染まぬが、緊急時に華麗な指示を出し信頼を勝ち取る。
そんな彼女に心惹かれる高校生が語り手。

"第17条"発動のペナルティ時期に当り、ふみが夜を怖がる場面あり。

・もっちゃん
随分昔。
ホルモーに関わる安倍が、友人のもっちゃんのラブレター作戦に付き合う話。

もっちゃん=「レモン」の梶井基次郎。
彼の時計を貰った安倍が、八瀬ホルモーの時の会長・立命館の和泉にその時計を貸す。
それから、その時計は四条烏丸で戌の刻を宣言する時に使われることに。
その頃の"告げ人"は室町通六角にある和菓子屋沙狗利主人。

もっちゃんの時計は菅原に続き、幹事となってしまった安倍(「鴨川~」の主人公)の手に。

・同志社大学黄龍陣
憧れの桂先生に教えてもらうため、浪人してまで同志社大学に入学した巴が主人公。
何だか分からないが、「ホルモー」なるものの復活を目指し奔走する巴。
芦屋満の元彼女でもある。(芦屋の嫌な男っぷりがまざまざと描かれてもいる)
知らずに二人静の(小)ホルモーとすれ違ってもいる。
(芦屋の現彼女が安倍の家に行くきっかけの話もここで明らかに)

ここではホルモー復活は果たせてないが、「もっちゃん」のラストで安倍が「(宴会参加者が)10人多いらしい」と言っている。
巴、シンガポールの留学生ウー君たちが復活に成功したということだろう・・・か。

・丸の内サミット
東京で働く二人は合コンで再会する―
同僚の酒ちんの誘いを受けた龍谷大学朱雀団第四百九十八代目会長・井伊直子と
同じく同僚の忠やん(本多)に誘われた京都産業大学玄武組第四百九十八代目会長・榊原康は合コンの席で再会。
会長としての責務、好敵手だった戦いの場ではない所であった二人は互いの印象を変える。
そして、平将門の首塚からあふれ出るオニたちを鎮めていたのは酒ちん(青竜お茶の水)と忠やん(白虎一橋)だった。

東京でも行なわれていた「ホルモー」!
それぞれが大学時のサークルを「アウトドア」「イベント」みたいなものと称しているところに
それぞれの苦心が垣間見れる。

・長持の恋
立命館大学白虎隊第五百代会長・細川珠実が主人公。
「ホルモー」の雄叫び後、なぜかバイト先の長持をかいして過去の人物なべ丸と文通するはめになった珠実。
自動車教習所であった同じく「ホルモー」の雄叫び後、ちょんまげになった高村とも交流。
その後、なべ丸が信長の家臣で、本能寺の変で死んだこと、その生まれ変わりが高村だったことが判明する。

くすりと笑えて、ほのぼのした話ばかり。





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Last updated  January 13, 2008 10:32:42 PM


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