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October 11, 2008

ラットレース　方波見大志

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(93967)

カテゴリ：本

rat　race
1・ネズミの競争、生存競争、競争社会
2・繰り返しの多いつまらない仕事、単調な勤め、悪循環、大混乱、ダンスパーティー

この話は、悪循環というか、大混乱と言ったところか。

片里名先輩の飼っていたインコが死に、その埋葬に呼び出された中島だったが、
そこでみたのは、片里名先輩にとり憑いた五十代の中年オヤジの姿をした…インコの精！？
困惑した中島は、クラスメイトで頭脳明晰の変わり者、探偵業も営む岡部と伊藤の協力を仰ぐ。
インコの精と想われたオヤジが、殺された長里という男性だったことから、除霊作戦発動。
だが、相次ぐ失敗の中、徐々に片里名先輩の感覚は霊に奪われていく。
長里の霊は片里名先輩の3つの願いを叶えたら昇天するというのだった。
また、片里名先輩には、いじめが原因で自殺未遂を起こし、現在は意識不明で入院中の水瀬の件で、
いじめの中心だったと思われる篠田と歪んだつながりがあった。

女子高生にオヤジの霊が取り付くというのがミソか？

～ネタバレメモ～

中島の中には、水瀬の意識が取り憑き、本人了承の元、乗っ取っていた。
彼は自分が原因で歪んだ片里名と篠田を心配し、彼女らの関係を修復したいと思い、見守っていた。
殺された長里の事件を解決し、長里も自分解釈の上で片里名の願いを叶え、昇天。
篠田と片里名、水瀬は過去の遺恨、壊れた関係、傷み合いをやめ、
支えあって乗り越えようとするスタートラインに立つ。

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