かをのひとりごと

かをのひとりごと

2007.10.11
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今回は久々の小説のレビューでございます

さて、
この本の後表紙には
”全世界が涙した現代のバイブル”
と書かれており、涙をさそう話のようですが・・・


アルジャーノンに花束を、あらすじ
(ネタばれ注意!あしからず)

主人公の”チャーリィ・ゴードン”は知的障害者のため
32歳になっても幼児の知能しか持っておらず
知り合いの経営するパン屋で働いておりました
そんな彼に
大学の先生が頭を良くしてくれると言いました
その方法は脳を手術するというものです

この手術はすでに動物実験では成功しており
白ネズミのアルジャーノンはこの手術で驚くべき知能を得てました

そしてチャーリーの手術も成功し、
短期間でチャーリーは天才と呼ばれるまでの知脳を手に入れました
ただ
それと同時に人間の心の真実も知ってしまい
彼はさまざまな苦悩を抱え込む事になります

そんなある日
自分の施された手術に欠陥がある事を発見してしまいます
ピークを過ぎると知能が元に戻ってしまう(あるいはそれ以下になる?)というものでした

現に、
同じ手術を受けたアルジャーノンは度々、不可解な行動をするようになり
ついには死んでしまったからです

そして
チャーリー自身も知能が低下し続けました
最後にチャーリーはアルジャーノンの墓に花束を供えてくださいとお願いします


アルジャーノンに花束を、を読んだ感想とか

この話の特徴は
チャーリィの”経過報告”という形で語られています
脳の手術をする前はひらがなも多く稚拙な文章ですが
手術後は徐々に難しい言葉を使うようになり文章も長めになりますが
知能が低下してくると内容も徐々にかつてのようななものに変わっていきます

わずか数ヶ月ですが
多くの知識を取り込んだチャーリーはやはり精神バランスが悪かったように見受けられます
いや
このばあい、キャリアが足りなかったのかも???
知識はあくまで書物によるものだと仮定すると
実践の部分は、やはり場数がものをいいますよね

まあ
おいらも天才になれるなら、かのような手術を受けてみたいとは思いますが
何事も永遠には続かないのですね
やはり努力が天才になるための一番の条件かもしれません

おいら的には
この話、とてもいいと思いましたが
泣けませんでした
ひょっとしておいらは冷たい人かもしれません・・・







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最終更新日  2007.10.12 01:43:05
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