風に立つライオン

風に立つライオン

第27話 「最後の闘い!」

第27話 「最後の闘い!」
N:西暦2210年、新宇宙戦艦ヤマトは、太陽系にせまるサルガッソーを消滅させ、
  危機を救った。ユキとタケルは、トチロー、古代守と共にスサノオ脱出に成功し、
  古代は兄守と運命の再会を果たしたのだった。
  しかし、崩壊したスサノオ星からヤマトの10倍スケールの「デスヤマト」が出現。
  その主砲にデスラー艦が・・・。


~ヤマト・第一艦橋~
太田:デスラー艦が落ちていきます!
古代:デスラー!!!

煙を噴いて宇宙空間に浮かぶデスラー艦。
古代:救命艇を出せ!ガルマンガミラスの人たちを救うんだ!
ヤマトから発進する救命艇。

~デスヤマト・第一艦橋~
メラルダ大帝:コスモジャガー隊、発進せよ!
デスヤマト、コスモジャガー隊が発進口から出撃する。
HYUUUuuunnn!!!HYUUUuuunnn!!!

~ヤマト・第一艦橋~
太田:デスヤマトから艦載機隊が発進しました!
古代:コスモタイガー発進!!

ヤマト着艦口からコスモタイガー隊が出撃する。
HYUUUuuunnn!!!HYUUUuuunnn!!!
坂本:今度は前とは違うぜ!波動着火弾の威力を見せてやる!
加藤:コスモジャガーは俺達が何とかします!その間に接舷して下さい!

~ヤマト・第一艦橋~
古代:空間騎兵隊、出撃準備!
トチロー:俺達も行くぜ!
真田、守:ああ。
古代:次郎!小ワープでデスヤマトの艦尾に接舷できるか?
次郎:正確な距離計算が必要です!
揚羽:任せてください!
ユキ:あなた、すごいのね。
揚羽:いえ、ユキさんの足元にも及びません。
次郎:ヤマト、小ワープに入ります。
古代:空間騎兵隊は接舷と同時に敵艦に乗り込め!
古野間:了解!

ワープアウトするヤマト。

~デスヤマト・第一艦橋~
スサノオ兵:ヤマト、ワープしました!
メラルダ:ヤマトめ、逃げ追ったか。
GUWAWAWAAANNNN!!!
メラルダ:なんだ!!
スサノオ兵:艦尾に何かが突っ込みました!!
メラルダ:まさか???

~ヤマト・第一艦橋~
古代:よし!空間騎兵隊、降下!
デスヤマトの甲板に降下してゆく空間騎兵隊。
その中に真田、トチロー、守の姿。
甲板を走り抜ける空間騎兵隊。


~デスヤマト・第一艦橋~
スサノオ兵:大帝!ヤマトです!
メラルダ:ぬぬぬ、生意気な!艦尾に兵を向けろ!応戦するのだ!!
      ヤマトにも乗り込ませるのだ!

艦内通路での銃撃戦。
ビームを避けながら走るトチロー。
左右の敵兵を撃ちながら進む真田。
後ろを振り返りながら、追いかけてくる敵兵を撃つ守。


~デスヤマト・機関室前~
真田:ここだ!古野間!爆弾セット作業には時間がかかる。
   敵を近づけないようにしてくれよ!
古野間:技師長、任せといてください!
守:セットカウントは3分だ。
トチロー:ずいぶん気が短いな!それじゃあ、へたすりゃ逃げる前にドカンだぜ!
守:長くすれば、敵に見つかって解体される可能性があるからな。
トチロー:理解!

~ヤマト後方の宇宙空間~
コスモジャガーがヤマトを攻撃する。
追いかけて撃ち落とすコスモタイガー。

椎名:作戦が終わるまで指一本触れさせないわよ!

~ヤマト・第一艦橋~
坂巻:前甲板より敵兵多数!スサノオ兵がこちらに乗り込んできます!
古代:なに!?
赤城:自分達は応戦します!
古代:よし、俺も行くぞ!
次郎:自分も行きます!
古代:いや、次郎・・・・。お前は残れ。
次郎:なぜですか?自分も行かせて下さい!自分は元々戦闘班希望でした!
   銃には自信があります!

~回想~
~ディンギル星の銃撃戦で敵の銃弾に撃たれる島大介。
~傷口を押さえながら必死にヤマトを発進させようとする島大介。


古代:とにかく残れ!
次郎:兄さんのことですか?
古代:ああ。お前を死なせるわけには行かない。
次郎:自分もヤマトの戦士です。
   艦長!ここで闘わなくて、兄が喜ぶでしょうか・・・。
古代:次郎・・・、お前・・・大きくなったな!
   よし、行くぞ!
次郎:有難う御座います!
揚羽:次郎!
次郎:大丈夫!必ず帰るから。

 必ず帰るから 真っ赤なスカーフ きっとその日も迎えておくれ
 今ははるばる 宇宙の果て 夢を見るのも星の中
 旅する男の瞳は ロマンをいつでも映したい
 ララララララ ララララララ ラララ真っ赤なスカーフ *


第一艦橋を後にする古代と次郎。
揚羽:次郎くん・・・。

~デスヤマト・機関室前~
古野間:うじゃうじゃ来やがる!キリがねえや!
向かってくるスサノオ兵を撃ちまくる。
DUHYUuunn!!!DUHYUuunn!!!
池垣:地球人を撃っているみたいで気が進まんなぁ!
古野間:ですね!
DADADADADA!!!DUHYUuunn!!!

~デスヤマト・機関室内~
真田:爆弾セット完了!古野間!ヤマトに戻るぞ!
守:3分しかない!急げ!トチロー?トチロー!!

~デスヤマト・第一艦橋~
トチローがデスヤマトの艦橋に入る。
トチロー:観念しろ!メラルダ!
スサノオ兵:!! お前は!!
メラルダ:トチロー!
トチロー:俺の船をよくもこんな薄汚ねえ艦に改造してくれたな!許さん!
メラルダ:バカな奴だ。自分から死にに来るとはな。
トチロー:なに!?
DUHYUuunn!!!DUHYUuunn!!!
トチロー:うっ!!
影から肩を撃たれて倒れるトチロー。
戦士の銃が遠くへ転がってしまう。

メラルダ大帝:トドメは私がやる!
トチローににじり寄るメラルダ大帝。

BOWAANNN!!!
エンジンにセットした爆弾が爆発する。
揺れるデスヤマト。艦橋も大きく傾く。

メラルダ:な、何が起こったのだ!!
トチロー:しめた!
床を回転して戦士の銃をとるトチロー。
DUHYUuunn!!!DUHYUuunn!!!
倒れるスサノオ兵。
メラルダ:な、何?
守:トチロー!大丈夫か?
トチロー:正義の味方、現る!
守:バカヤロウ!一人で行動するなって言っただろう!
トチロー:すみませんね!(言いながらスサノオ兵を撃つ)
DUHYUuunn!!!DUHYUuunn!!!
倒れるスサノオ兵。
反撃するスサノオ兵。メラルダが逃げる。

トチロー:逃がすか!
DUHYUuunn!!!DUHYUuunn!!!
メラルダ:うああっ!
脚を撃たれるが逃げ去るメラルダ大帝。
トチロー追いかけようとする。

守:やめろ!もう時間が無い!さっきの爆発は1回目だ。次は大きく爆発する!
  逃げないと俺達まで危ない!
トチロー:くそっ!!

~ヤマト・艦首甲板~
スサノオ兵とヤマト乗組員の激しい銃撃戦。
主砲の影に飛び込む次郎。

次郎:くそっ!
古代:次郎!後ろだ!
振り向いて撃つ次郎。
BUHYUuunn!!!BUHYUuunn!!!
次郎:危ない、危ない。
スサノオ兵から狙われる古代。気づかずに他のスサノオ兵と銃撃戦。
守:進!危ない!!!
BAHYUuunn!!!BAHYUuunn!!!
古代、すれすれでかわし、次郎のいる場所に隠れる。
守、トチローが参戦。撃ち合う両兵。

DUHYUuunn!!!DUHYUuunn!!!
DADADADADA!!!DUHYUuunn!!!
BAHYUuunn!!!BABABABABAHYUuunn!!!
守:進!まもなく、爆発するぞ!ヤマトを発進させろ!
古代:よし!次郎!戻るぞ!
次郎:はい!
トチロー:援護するぜ!
銃撃戦を繰り広げる両兵。
DUHYUuunn!!!DUHYUuunn!!!
DADADADADA!!!DUHYUuunn!!!

BOWAANNN!!!
エンジンにセットした第二段の爆弾が爆発する。
艦尾から煙をふくデスヤマト。艦体が傾く。


~デスヤマト・大帝室~
ラシーヌ女王:なに?ヤマトの連中がエンジンを破壊した?
スサノオ兵:はい!スーパー波動エンジン、出力低下!
メラルダ:修理を急げ!
スサノオ兵:遊爆が続いており、近づけません。このままでは、波動砲も使えません。
メラルダ:くっ・・・。奴らは必ず波動砲を撃ってくるはずだ!あれを準備しておけ!
スサノオ兵:!!
メラルダ:ふふふ、このメラルダ、転んでもタダでは起きぬは!

~ヤマト・第一艦橋~
次郎:ヤマト発進!
接舷していた場所から後退するヤマト。
ワープするヤマト。

揚羽:現在地、デスヤマトの右舷15宇宙キロ。
古代:ガルマンガミラスの救助は?
太田:生存者はすべて救出しました!
古代:アナライザー!敵の状況は?
アナライザー:機関部ニ遊爆ガ発生シテイル模様!波動エネルギーガ漏レ出シテイマス!
真田:艦長!今だ!
古代:よーし!次郎!艦首をデスヤマトへ向けろ!
次郎:艦長!ヤマトの波動砲の威力を見せてやりましょう!
古代:次郎!お前が撃て!
次郎:え?
第一艦橋のクルーが顔を見合わせる。
真田:やってみろよ!次郎!
南武:お前の腕なら保障するよ!
山崎:(頷く)
揚羽:次郎!
古代:次郎!
次郎:はい!波動砲発射用意!
    ターゲットスコープ、オープン。電影クロスゲージ明度200。
山崎:波動砲エネルギー重点120%。
次郎:セーフティロック解除。
次郎:発射10秒前。対ショック対閃光防御!
ゴーグルをおろす次郎、古代、真田。
汗をふく次郎。

次郎:10、9、8、7、
ヤマトの波動砲発射口に集まるタキオン粒子。
揚羽:次郎くん・・・。
次郎:6、5、4、3、2、1、0 発射!!!
PICAAAA、DAUUUUUUUN
凄まじい閃光。光の束がデスヤマトに一直線に走っていく。

N:崩壊したスサノオ星から現れた巨大ヤマトが、ヤマトとデスラーの前に
  立ちはだかる。デスラーは、デスヤマトの主砲に倒れ、ヤマトは白兵戦を挑む。
  デスヤマトのエンジンを破壊したヤマトは、最後の勝負を挑むのだった。
  果たして、ヤマトの運命は・・・。


続く


*本文中に使用した「真っ赤なスカーフ」は、営利目的ではありません。
 ご了承下さい。


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