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浄智寺門前を建長寺方向へ数分歩くと、
右手に趣を誘う茅葺屋根の「長寿寺」三門が
石段上に見える。
長寿寺は初代鎌倉公方(鎌倉府の長官で関東を支配)足利基氏が父尊氏の菩提のため
創建したと伝えられる臨済宗の寺とされ、
一般公開はされてないが、寺域は谷の自然に溶け込み、
仏殿の茅葺屋根が印象的である。
5人以上の予約が必要だが本寺の精進料理は名高い。
三門 仏殿 方丈
長寿寺の寺域を右にして、谷の風が吹き抜ける切通しが、
鎌倉七口(七切通し)の一つ、
亀ヶ谷坂の切通しである。
切通しの中ほど右に崖をえぐって「石像の六地蔵」が安置されている。
花の絶えることが無いようだが、
どのような因縁でいつごろ造立されたかはさだかでない。
亀ヶ谷坂の切通し
亀ヶ谷坂の切通しを抜け明るい道を暫く進むと、
右手に日蓮宗の「薬王寺」があり、
境内はそう広くはないが、
本堂・開山堂・鐘楼・などが建ち、
徳川二代将軍秀忠の子、
「忠長の石像養塔」がある。
薬王寺 忠長の石像養塔
薬王寺から更に奥へと進むと路傍に「岩船地蔵堂」が建つ、
源頼朝の娘、大姫の守り本尊と
伝える「地蔵菩薩像」が安置されているが、
扉はとじたままである。
岩船地蔵堂
岩船地蔵堂を右に進むと、
緑深い幽邃(ゆうすい)の地に「海蔵寺」がある。
「三門」入ると、静寂で花の耐えることのない境内には、
「本堂」・「仏殿」・「鐘楼」・「庫裡」(くり)などが建つ。
三門 仏殿 鐘楼
境内の庭園は谷(やと)の織り成す自然を借景にし、
山間より湧き出す水をたたえた心字池の
水面は四囲を映しておだやかである。
仏殿は浄智寺より移築したものという。
本寺には<十六ノ井>と称される不思議な井戸があり、
やぐらの底面に十六の丸穴が穿たれ、
それぞれに湛えられた水は涸れることがないという。
奥壁には石造の観音像・弘法大師像が安置されている。
十六ノ井 薬師堂
古い墓所(納骨穴)とされるが弘法大師に由来し、金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)の
十六台菩薩を表現しているとの説にも心が惹かれる。