シンポジウムⅣ。


         徳島大学医学部付属病院 黒葛原 健太郎

1.アスペ・エルデの会とは

 ・『アスペ・エルデの会』の名称の由来→『アスペルガ-症候群』『学習障害(LD)』の略。
 ・東海地方を中心に活動。平成14年に特定非営利活動法人(NPO)を取得。
 ・代表者は辻井正次氏(中京大学)

『子どもたち・専門家・スタッフ・親で組織している、子どもたちの発達援助をするためのシステム』
『子どもたちの成長をサポ-トし見守り、居場所を確立すると共に専門家のスタッフを育成し
 「生涯にわたる発達援助システム」を確立、実践することを目的とする』

『アスペ・エルデの会』に入会するには
現在、個人の正会員は募集していない。各種活動に参加するためには、
居住地域の会所属の正会員団体に入会する必要がある(現在正会員団体は東海地方以外にはない)
徳島の方は個人賛助会員として参加するか、親が中心になって正会員団体を立ち上げる必要がある。
対象者は、小学生・中学生・就労している社会人。
広汎性発達障害(自閉症・アスペルガ-症候群・高機能自閉症など、)学習障害などと確定診断され、
なおかつ担当医よりこの会の紹介をうけた方に限定している(担当医の紹介状が必要)


2.アスペの会の活動内容

①例会活動
 全体例会(正会員団体メンバ-全員で開催)、支部例会(各支部で開催)
「ライバルはディズニ-・リゾ-ト」をモット-に、休日、一日通しての活動の中で
 子供達が楽しめる工夫をしている。担当スタッフともゆったり関われる利点がある。
②小グル-プ活動
 地域ごとに設定された小グル-プにて月2~3回程度、開催。10人に1人の割合で専門家
 (臨床心理技術者、言語療法士)を配置。ボランティアスク-ルに所属する大学生による
 『一対一対応』による援助を行っている。内容としては、子供の苦手な学習課題の補充、
 一対一を基本とする社会的スキルの練習、グル-プワ-クなど。
③サポ-タ-ズクラブ
 高校生以上の青年期グル-プを対象。メンバ-の多くは小、中学生の時からアスペの会に参加。

 高校生グル-プ・・・生活面での自立へ向けたスキル、社会的スキルなどのトレ-ニングを中心に活動
 大学生グル-プ・・・大学生・専門学校生を対象。就労・就職を視野に必要な社会的スキルのトレ-ニング
 社会人グル-プ・・・就労している社会人を対象。余暇プログラムとして、食事会、一泊旅行など実施。
④プログラム・グル-プ活動
 共通の楽しみを考えたクラブ活動なものや、苦手課題を楽しむことを考えたものなど、
 特定のプログラムに取り込むことを考えた「プログラム・グル-プ」を行っている。
 運動グル-プ、ダンス&ミュ-ジカルグル-プ、鉄道研究、コンピュ-タ-グル-プなど。

3.『アスペの会』が提供する発達支援プラン

① 連続セミナ-
 親・関係者を対象に開催。発達障害についての正しい知識を持つことが目的
 2003.2月のセミナ-では、『子供の取扱説明書作り -関係者が子供を適切に扱えるための基本資料の作成実習』というテ-マで子供の実際の様子にそって、教師や保育士に利用いただく、子供への理解と促進するために必要なフォ-マット作りを行う。

② 1歳児と2歳児(3歳児)のための母子発達支援
 付き~2回程度、個別の母子同席面接を実施。母子の自然な関わりを評価しつつ、母子がよりよい関係性を作っていけるための支援する。

③ 外来発達支援プログラム作成事業
 発達障害を専門とする医師または臨床心理技術者を含む複数(4人以上)の専門家が、発達支援プログラムの作成を担当。2日間かけて、心理検査、行動観察、面接を行う。

④ 幼児期(3歳から就学前)の発達支援グル-プ
 小グル-プ活動の幼児版。月1回程度開催。

⑤ イルカ介在療法
 香川県さぬき市にて平成14年8月に試行的に開催。


~工事中~続きは後で書きま-す。f(^^;タイピング指1本と遅いもんで



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