RA~道の途中~

RA~道の途中~

≪生物学的製剤≫

≪生物学的製剤≫

関節リウマチの新しい治療薬
「生物学的製剤」が登場している


☆ 2003年8月から
  ★ レミケード キメラ型抗TNF-αモノクロナル抗体
☆ 2005年3月から
  ★ エンブレル 可溶性TNF受容体ーlgG Fc融合蛋白
☆ 現在、厚生労働省に申請中
  ★ ヒューミラ ヒト化TNF-αモノクロナル抗体
  ★ アクテムラ ヒト化IL-6受容体抗体


講座スライド26

骨破壊のシステム

講座スライド27

レミケードとエンブレルの比較

講座スライド28

講座スライド29

レミケード

点滴注射 8週間に1回
薬剤費は年間約130万円
MTXの併用が必要
2003年8月に承認
日本で16000名
全世界で80万名


エンブレル

皮下注射 週に2回(自己注射可能)
薬剤費は年間約140万円
MTXは必要に応じて併用
2005年3月に承認
日本で10000名
全世界で37万名


講座スライド30


レミケードの臨床効果
講座スライド31

エンブレルの臨床効果
講座スライド32

臨床試験における有効率の比較
講座スライド33


講座スライド34
レミケードやエンブレルが必要な患者さん

☆ 必要性が高い
  ★ リウマチの活動性が高い(腫脹関節が多い)
  ★ 関節破壊が早く進行している
  ★従来の治療で十分に疾患がコントロールできない
☆ 安全性が高い
  ★ 感染症を誘発する危険性が低い
  ★色々な合併症が無い



講座スライド36
レミケードやエンブレルが不適切な患者さん/b>

△ 従来の治療で十分にコントロールできている
△ 感染症を誘発する危険性が高い
 ▲ 結核の既往、肝炎ウィルス、糖尿病合併、
   白血球が少ない、呼吸器疾患がある、など
△ 全身の状態が悪い(寝たきりも含む)
△ 妊娠の予定あり(条件付き)
△ 手術の直前・直後
△ 心不全、悪性腫瘍、脱髄疾患がある
△ 治療に対する理解が不十分


レミケードとエンブレルの投与経過
講座スライド37

講座スライド38

講座スライド39

生物製剤の副作用の可能性は?

☆ 注射時反応・注射部位反応
☆ 感染症の増加に注意
 ★ 結核・肺炎など
☆ 長期安全性はまだ結論が出ていない


うがい・手洗い・人混みではマスク
定期的な受診と検査は必須



講座スライド40

関節リウマチにおける結核リスク評価法
講座スライド41

講座スライド42
生物学的製剤は有効だけれども・・・

☆ 70%の患者さんに有効
☆ 70%の患者さんには安全に継続できる
☆ ただし、寛解状態までの改善は30%
  ★ デンマーク生物学的製剤登録調査より

リウマチを「治す」夢の薬ではない
ことの認識を!


講演スライド42-2
生物学的製剤は高価だけれども・・・

☆ 関節の痛みやこわばりをとることが目的であれば、
  他の薬剤より高くつく
☆ 関節破壊の進行を止め、変形を防止することを
  目的にすると有効である。
☆ 服飾や社会復帰を考えると、費用対効果が高い


長い眼で見た評価が必要である



講座スライド43
リウマチ治療の目標が変った!

痛みを和らげる 短期的な症状改善 
   抗炎症薬

  ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

関節変形を防止 長期的な進行抑制
   抗リウマチ薬&生物学的製剤



講座スライド44
関節リウマチの「未来予想図」

☆ 早期診断が容易になり、早期治療ができる
☆ 進行例でも日常生活に不自由の無い程度まで改善できる
☆ 寝たきりはなくなる
☆ 早期治療により「治る」?
☆ 関節リウマチの発症予防??


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