ココ の ブログ

面白いブログ(6)

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 シルバー・ウイークの初日、久しぶりに大阪梅田へ出かけた。わざわざ人混みの多い世間の休みの日に繁華街に出かけなくても良さそうなものなのに、腕時計のバンドの調整と電池交換をしてもらい、現在使っているワールド時計の時間調整の仕方が分からないのを教えてもらう必要があったのだ。時刻調整なぞマニュアルを見れば簡単に分かるのだが、薄っぺらい紙切れ一枚なので探しても何処かに紛れ込んでいるらしく見当たらないのだ。已むなくインターネットで調べたところ、ボクの持っているワールド時計は20年以上も前に買ったもので既に同じ型番が無くマニュアルも無くなっていたのだった。

腕時計ー01EVEL 輸入腕時計

 20年で型番が無くなるほど時計のデザインがころころと変わるとは思わなかった。買った当時は馬鹿でかい腕時計だなと想っていたのだが今では大きいのが当たり前になっていて少しも違和感がなく、むしろそれが流行りのようなのだ。新しい型番をネットで見れば種類も多くなり値段も驚くほど高くなっていた。車が買えるぐらいのもある。デパートの時計売り場でそういう話をしてみたら「そうなんです。最近では、アメリカナイズされて、ファッションで腕時計を幾つもお持ちになる方が多いです」ということだった。ボクの持参した時計は三つだった。二つは電池交換で、その内の一つはバンドのきついのを調整してもらう分だった。


 もう一つの方の電池交換は「輸入物なので東京へ出しますから、お時間がかかります」ということだった。ワールド時計の時間調整についても「今では型番が無く、マニュアルも置いていませんので、インターネットで調べたところ矢張りありませんでした。生憎、連休の為メーカーもお休みで、お取り寄せに矢張りお時間が掛かりますが」という。だから直ぐに電池交換とバンド調整ができる分と東京へ送る分とを置いて「これから買物をしてきますので、帰りに受け取りに寄ります」と言ってデパートを出た。たまたま建て替え工事が完成した阪急デパートだったこともあって入り口は行列が出来るほどの客で一杯だった。

腕時計ー02腕時計ー03 国産腕時計

 人混みの地下街を通り抜けてターミナルの紀伊国屋を覗いてみたが、そこも人だらけでムッとしていて汗をかいてしまった。気に入った本も見つからず所在なげに出て、向かいの阪神デパートの地下でパンを買った。ショコラやブリオッシュやアップルパイ、それにクッキー風の菓子パンも買った。何時もは梅田で買わず上本町のターミナルにあるドンクで買うのだが、たまには味が違って良いだろうと思ったのだ。ついでに今日封切りのフランス映画でも観ようとシネコン(シネマ・コンプレックス)に立ち寄ると、チケット売り場で「7時半からの上映になりますが」ということだった。「えっ!夜の7時半?5時間も待つのか、困ったな・・・。この辺りの別の映画館でも同じ時間?」と訊けば「梅田では此処だけの上映です」という。


 更に「難波でも、そう?」と訊けば「調べて来ますので暫くお待ちください」と離れて行った。五つほどある窓口は二つ閉鎖されていて、待たされている間、後の行列が気になってカウンターの係員の顔を見ると、ようやくそれに気付いて隣の閉鎖中の窓口を開けて行列客をさばき始めた。お陰でボク自身、肩身の狭い思いをしなくて済んだ。10分ほどして戻って来た係員が「矢張り同じ時刻でした」と言ったので礼を言って離れた。待っている間、別の映画を観る気を無くしてしまっていた。今日は時計にしろ映画にしろ時刻のことで待たされる運命の日だなと苦笑した。こういう日は諦めが肝心なのだ。

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ワールド時計の各種モデル(腕時計)

 久しぶりに都会の雑踏の中に出ると勘が狂ってしまう。人に酔うという感じだ。冷静に考えれば予めインターネットで映画の時間を調べておくべきだった。そういうことすら気がつかない程、世間からズレているのだ。インターネットに慣れていながら肝心な行動が伴わないのだ。机上論と実際の行動とが連動しないことには意味がない。スムーズな無駄のない行動にする為のインターネットの筈が、このざまなのだ。矢張り勘がにぶっているのだろう。以前のように都会の雑踏に慣れ、夜の酒場をうろつくぐらいの余裕を持たなければ老化が進んでしまいそうだ。そんなことを想いながらデパートの時計売り場に戻った。


 「もしかして、担当の者がワールド時計の時間調整ができるかもしれません」と言ってワールド時計を別室にもって行き、数分して「お待たせしました。調整が出来ました」とニッコリして戻って来た。改めてじっくりと見ると彼女は美人だった。最初はつんけんとした女性と思っていたのだった。時計が直ったからそう想えたのかも知れない。電池交換の費用を払っただけで、バンドの調整は持参した部品を一つ使っただけで上手く行って無料だった。勿論、ワールド時計の時刻調整も無料で気分が良かった。今日はブログにそのことを書こうと思った。タイトルとは違った内容のブログになってしまったが、ブログとはそういうものだと想っている。




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