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グーグル・アース(9)
グーグル・アース(6)
ユダヤ財閥がパトロンであるアメリカ政府は、ユダヤ人の都合のまま動くから、国連(UN)でイスラエル非難の動議が出される度にポチのように忠実に拒否権を発動する。が、実際はイスラエルが世界の孤児になりつつある今、お荷物になっているのが現実のようである。パレスチナ国家建設を認めないイスラエルは自分の都合しか言わない日本の893と何ら変わりない。嫌な国である。言わば新撰組のような存在である。イスラエルの知識人や常識人は、アメリカがイスラエルを庇いきれなくなって手を引き、いざ戦争になれば自国が即座に壊滅すると考え、身の危険を感じてどんどん国外へ逃げ出しているそうだ。又もや流浪の民と化して世界中をさまようのであろうか。
GoogleEarthによる、イスラエルのテルアビブ空港(赤軍派・岡本公三の銃乱射事件を想い出す)。
パレスチナ人をイスラエルから締め出し、貧しいユダヤ人を其処へ入植させ、既成事実を造って行くイスラエル国家は人類の敵かも知れない。ユダヤ人キリストを殺したローマ人(皮肉にも現代の大方の欧米人)が憎いのだろうか。キリストが処刑された時から2010年経った今、ユダヤ人は何を求めて生きているのだろうか。特にイランに対して憎まれっ子になろうとしているようにしかボクには見えない。哀れである。仏教思想を勉強して欲しいものである。ちなみに、イスラエルとイランの関係は、かつて日本が中国やアメリカを相手に戦争をしたような風に見える。そもそも国土の広さでは問題にならないぐらいに違う。イランの59分の1しかなく、人口も13分の1だ。
GoogleEarthによる、イスラエルのエルサレム空港(世界中のユダヤ教信者が巡礼に訪れる)。
実にイランは大国である。中学の歴史の教科書で習ったササン朝ペルシャの時代から中東における勇であった訳だ。ついでに言うなら日本の場合、中国やアメリカとの比較は日本人にとっては常識ながら敢えて挙げれば、中国とアメリカとも夫々日本の国土の25倍という大きさで、人口では中国の10分の1、アメリカの半分以下である。矢張り相手は大国なのである。ところが、日本やイスラエルは小国ながら山椒の実のようにピリリッと辛いと言われる。戦前の日本のように世界から浮きあがっているイスラエルは、日本と違う点は、アメリカを上手く抱き込んだという事だ。しかし、先にも述べたように今やアメリカにとってイスラエルは、厄介なお荷物的存在でしかない。
GoogleEarthによる、ガザ空港(エジプト領ながら、イスラエル軍によって破壊されている)。
ひょっとして、ヨルダン川西岸のイスラエル領とパレスチナ領全部をひっくるめたエリアは、新たにUN管理下の別の一つの国になってしまうのではないかとボクなんか極端に考えてしまう。イギリスの肝いりとユダヤ資本で出来た国だけにイスラエルなぞ潰すのも簡単だ。何故ならイギリスやアメリカの力が弱まってしまったからだ。今や、誰が助けてくれると言うのだ。ユダヤ財閥だけでは如何ともし難い時代になってしまったのである。BRIC(ブリック:ブラジル・ロシア・インド・中国)も助けないだろう。イランが日本に仲裁役を求めているが菅首相では無理だろう。彼もそれを知って聴こえない振りをしている。今は参議院選挙で忙しいのだ。世界よりも我日本の事で手が一杯なのだ。
GoogleEarthによる、ガザ地区(1)。
そういう世界情勢の中、グーグル・アースで中東を観れば、米イスラエル軍にとり囲まれたイランは、かつての大国意識のままキリスト教圏と対立して行こうとしている風に観える。イスラエルは小国だからアメリカやイギリスの力を借りて先ずイランの評判を核開発疑惑で落とし、世論がそれに乗せられた段階で先制攻撃をし、軍需施設や航空機を壊滅させる手段を取る。そうでもしないと実際に自国に攻めて来られたらひとたまりも無く国は消滅してしまうと考えているからだ。UN常任理事国以外の核保有国は、イスラエルと北朝鮮で、イスラエルと北朝鮮は自衛の為の核保有だという。一方、イランは平和利用(原子力発電)としてのウラン濃縮開発をしているだけという。日本と同じ立場である。
GoogleEarthによる、ガザ地区(2)。
それを「いや、あれは核開発をして、我が国を滅ぼそうとするものだ」とイスラエルは難癖をつけ続け、先制攻撃をするのである。日本の893が因縁をつけるやり方と同じである。ところで北朝鮮の魚雷が韓国の哨戒艇「天安」を撃沈させたとアメリカと韓国は騒いでいるが、北朝鮮から同じ魚雷をイランに輸出したという情報もある。アメリカに因縁をつけられた者同士が手をつないでいるという事だろうか。話がややこしいが、米イスラエル軍は戦争をやりたくて現在も着々と準備をしている。これでアメリカが儲け(武器の大量消費で軍需企業が活性化し関連産業も活性化するから)イスラエルは当面の危機が消えるというシナリオなのだろうか。(つづく)
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