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陰陽五行(5)

陰陽五行(5)

 陰陽五行説に基づく易経と四柱推命という二つの占いが日本社会に定着していたお蔭で日本が西欧列強の植民地に成らなかったというのは言い過ぎかもしれないが、それをバックボーンにして日本人の思想が神道や仏教だけでは物足りなかった部分を補完してきた事は事実だ。具体的に右か左かと進路を決めなければならなかった時に陰陽五行は大きな指針になった。そういう思想が日本の底流にあったからこそ様々な戦争や外圧に耐える事が出来たのだ。皇室も当然ながらそれに倣い、長年続いている秘儀式が行われ政治を動かして来た。近代日本になってもその思想は生き続け、政治家連中や官僚の思想回路に入り込んで彼等をして行動に移させているのである。

1.五行(水)1.五行(水)1.五行(水)1.五行(水)1.五行(水)
1.五行の水のカード。

 言わば、そういう力をもっている暗示的思想と言える。幾ら官僚が悪いと国民が叫んだところで見せかけの組織や機構を改革したところで思想までは変える事は出来ない。全員の頭の中まで変える事は不可能なのだ。ポルポトのように官僚を全員殺したとしても変わらないだろう。それ程根強い思想であり既に血となり肉に成って生活に根付いているのである。高が五つの色違いに過ぎない考え方と見なしたところで、インド発、中国経由、日本で育まれた数千年の歴史は今更どうしようもなく生き続け、今後も浸透していく事だろう。古代中国が近代中国に変わろうとも五行の精神は無く成らないのだ。

2.五行(木)2.五行(木)2.五行(木)2.五行(木)2.五行(木)
2.五行の木のカード。

 そして、それを更に発展させた日本の陰陽五行は中国の師と成ってリードして行くと言えば中国人は烈火のごとく怒るだろう。しかし、現実はそうなのだ。師を乗り越えて思想は発展するものである。中国がインドを笑ったところでインドは蔑視するだけだろう。インドは着々とBRICの中で進展を遂げているのだ。そういう余裕をもって日本は本家のインドともっと交流をもって意思の疎通を図らねばならない。インドも日本から多くを学ぶ筈なのだ。インドにおけるスズキ自動車を見ても分かる。世界は省エネと効率を求めているのだ。見せかけの華やかさよりも実質を重視し始めているのである。

3.五行(火)3.五行(火)3.五行(火)3.五行(火)3.五行(火)
3.五行の火のカード。

 レバレッジという詐欺まがいのアメリカ経済が確実に破綻し、今度は関税撤廃で産業の活性化を図ろうとしているものの、額に汗して稼ぐ事を忘れた国は立ち直るのに100年は掛かるだろう。産油国も内心焦りながらアメリカを反面教師としてBRICにすり寄るだろう。残るブラジルとロシアも夫々、地域の覇権に邁進し、自分のテリトリーを広げようとする筈だ。日本の北方四島は既にロシアに実行支配されている。日本がロシアに戦争で勝つ自信があるなら四島は取り戻せるだろうが、現実は難しい問題になり、後ろ盾のアメリカが経済でガタガタに落ち込み、イギリス同様プライドだけの国になった。世界の警察と謳歌した時代は既に終焉したのだ。

4.五行(土 )4.五行(土)4.五行(土)4.五行(土)4.五行(土)
4.五行の土のカード。

 それでも日本はアメリカと中国の狭間で揺れ動いている。それも一つの知恵と言えば知恵だろう。誰にも先は分からないのだから迷いはある。しかし、大きく世界を見れば、先述したように世界情勢はBRICが地域覇権の国としておし進むだろうから、日本はどうしても中国寄りになって行くだろう。しかし、陰陽五行で見るならばインドもロシアもブラジルも中国同様に大事なパートナーである事に違いはない。戦争をする事を考えるのではなく戦力を持ち、僧の法衣の下の鎧を見せるごとく外交を推し進めれば、侮られる事なく日本の技術力と勤勉さは何処の国であろうとも喉から手が出るほど欲しがる筈なのだ。そこが日本の強みなのである。

5.五行(金 )5.五行(金)5.五行(金)5.五行(金)5.五行(金)
5.五行の金のカード。

 体力と勤勉さだけを頼りに世界中に散った中国のクーリーに頭脳をプラスしたのが日本人と観る事も出来る。今や世界中に日本人の姿を観る時代である。雑食の中国人に負けず劣らず何でも食料にしてしまう日本人は何処の国や地方でも生きて行ける。そこがモンゴリアンの強みであり究極のモンゴリアンの子孫である我が日本人が世界で活躍するのは理の当然と言える。陰陽五行の思想は中央を黄色の土が占めるのを基本とし、そこから世界は広がり金、水、木、火と元素は回転し土に戻るのである。自分の星から見て三番目の財星を具現化したマネーは、飽くまでも流通の象徴に過ぎない。そこに総てを任せた思想が間違いであった事に気付いた者が世界を制覇する。財星は比肩・劫財(自分)の星が喰い潰すからである。

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