ココ の ブログ

寂しい人生と楽しい人生(6)

寂しい人生と楽しい人生(6)

 政府・官僚の御用機関に成り下がったマスコミに対し、インターネット(ブログ、ツイッタ―、フェイスブック等)による国民大衆側のネット・コミュニティとの対立関係は、いみじくも今回の原発に観るような大量発電方式と国民個々人による小規模な各戸発電方式との対立関係に似ている。小規模な各戸発電方式とは太陽光や風力発電の他に燃料電池があり、現在のところでは太陽光発電が経済産業省のバックアップで電力会社との電力売買契約が出来、小規模発電方式の中では一歩先んじているが、イニシャル・コストが割高で未だ採算ペースには乗って居ないものの、ジワジワと全国に広がりつつある。小型風力発電も増えつつあるが、これは太陽光発電とは違って国の補助金が出ないから足踏み状態である。

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 が、燃料電池は大いに期待でき、将来はこの方式が大型発電施設に取って代わろうとするだろう。しかし、これも電力会社の横やりで伸び悩んでいるのが現状である。その原理は水を電気分解すれば水素と酸素に分かれるのを、その逆の事をする事、つまり水素と酸素との化学反応で電気が起きるのを利用した方式である。無公害の発電方式なので必ずや伸びる発電機であると期待されている。何故伸びるのかと言えば、原発やダムのような大型発電方式では地方で発電したものを遠くの都市や町まで高圧送電線で送らねばならず、その送電ロスと鉄塔建設やケーブル敷設及び保守点検など諸費用が膨大である事を考えれば自ずから分かる話である。各戸小規模発電ではそういう余分な費用が全く要らない。

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 仮に燃料電池を利用する場合、水素の配給(LPガスや灯油で置き換える方式もある)の僅かなランニング・コストが掛かる程度である。水素を燃やせば出るのは水だけだから無公害である。ところで公害問題は過去様々なものがあって人体に悪影響のあるものばかりを問題視されて来たのだったが、原子力発電は無公害という宣伝が為されていた。CO2を出さないから地球温暖化を喰い止める事が出来ると言う謳い文句だった。しかし、地球温暖化という偽りの情報が独り歩きして今では当然の事のようになってしまって誰も偽りであることを問題にしないのが不思議であり不気味である。わざわざ人々を脅かす事で誰かが儲けているという現実に実は気がつかないのである。

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 真っ赤なウソをさも本当のように喧伝する意図は何か。それは単なる金儲けの為だけである。それも莫大な金額である。戦争よりも儲かるかも知れない。そんな出鱈目の情報を流し人々を洗脳して危険極まりない原子力発電を押し進める連中は一言で言えば詐欺師であり殺人者である。今も日本政府は嘘の情報を流し国民を欺いている。福島原発から漏れだす放射性物質の1時間あたりの放射線量を発表し、直ちに人体に影響が無いと言うのは詐欺師の手口だ。それが年間に換算すれば8,760倍もの数値になる事は敢えて言わないのである。仮に放射能のヨウ素131の放射線量が半減期を8日と言った処で、毎日毎時漏れ出しているのだから毎日8日ずつ新たな半減期の放射線が出、人々に襲いかかっているのだ。

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 つまり、何時までに放射線が止まるのかをを言わずして健康被害が無いと言うのは詐欺師の口癖である。半減期の10倍が放射線が消える頃と言われるから、ヨウ素131の場合は88日目、つまり3カ月後になって最初のヨウ素131がやっと消える訳だ。だから、最終日のヨウ素の放射線被ばくは最後に被爆した日から3ヶ月後でしか消滅しえず、その最後の日が1年後なのか10年後なのか全く分からないのだ。そんな子供でも分かる理屈を、国民に誤魔化して伝えるのは犯罪でなくて何なのだと言うのだ。要するに最初から国民を騙そうと目論んで誤魔化して来た訳だ。何とかかんとか言い逃れて、その場しのぎをやって来たのである。此処まで来て未だ嘘を言うか、いい加減にしろと国民は怒るべきである。

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 ところが、福島原発事故から25日が過ぎて政府はもう原子炉問題から逃げ出したく考えているのか政治シフトを変えつつある。ユニフォームをジャンパーからスーツに着替え、事故処理は東京電力に任せ、経済産業省の下部組織である保安院が指導するかのように観える。しかし、原子炉の運転者に過ぎない東京電力には事故処理能力は無く、素人集団である保安院にはそれ以上に能力なぞ無い。GEや東芝や日立という原子炉設計者とフランスの原発企業に任せておけば何とかするだろうという腹である。勿論、政府は原子炉には全く素人である事は国民は知っている。が、国民は技術論で政府に期待なぞしていないのだ。危機管理能力があると考えて対策を講じるだろうとこれまで我慢して観て来たのである。(つづく)

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