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活性化とは?(3)

活性化とは?(3)

 活性化とは英語でポテンシャルと言うから、その反義語であるインポテンシャルは言わば人間失格のような例えに使われ、はなはだ不愉快な言葉である。しかし、一般にポテンシャル・エナジーは持て囃される。尤も、活性酸素は嫌われる。それをポテンシャル・オゾンとでも言うのだろうか(笑)。実際はreactive oxygen speciesと言うのだが、その仕組みは原子核のまわりの電子が2個でペアになっているのが所謂、安定した状態で、不対電子をもった不安定な活性酸素は、何とかして自分を安定させようと辺りかまわず近くの分子から電子を奪い取ってきてしまう。これが酸化させる(錆させる)という現象で、体内の細胞を酸化させ、細胞の正常な働きを失わせ、その結果、老化や様々な病気を引き起こすのである。

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 それはシミ・ソバカス・シワの他、ガン・動脈硬化・糖尿病・老人性痴呆・白内障といった病気の引き金にもなると言われ、つまり活性化とは、人間臭い言い廻しだ。原子力もそうだ。原子力と言えば放射能を連想する。物質は分子で成り立っていて、分子は2個以上の原子で安定し成立していると先述したが、今ここで原子や分子の説明をするつもりは無い。原子は、その周りを回る電子の数で性質が変わる。結果的に物質の構造は原子や電子の組み合わせ方で決まるのだが、原子崩壊の電子の動きで、アルファ・ベータ・ガンマの三つの放射線が様々な働きをする。アルファ線・ベータ線は周りに及ぼす距離が千分の1mm以下だから紙切れ1枚でも遮蔽できるが、怖いのは体内被曝した時で、先述した様な厄介な病気を引き起こす。

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 だから福島県や東京で人々がノイローゼになるぐらい放射線で汚染された表土や野菜や草むら、更には水道水に目が向けられ、一部では政府の沈黙に業を煮やして自治体が独自で除去活動を始めた。小さな子供を持つ親は疎開を始め、そのせいで地元の保育園が廃業に追い込まれている処もあるという。セシウムは人体に取り込まれても尿や便によって100日前後で半分は体外に排泄されるから、それを待って検査を始めようと目論む政府は放射能被害の実態を知りながら体内被爆の危険を放置したままである。是は明らかな国家犯罪である。その責任者である本部長は菅首相自身なのに、まるで東電や原子力・保安院の責任のような顔をして丸投げしたまま延命工作に躍起になっている。国会会期を70日間延ばした位で原発事故は沈静化しないだろう。

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 当然ながら捻じれ国会だから参議院は反対派が多く、新法を衆議院へ戻して再裁決するには時間が足りない。そこで菅首相の命運がやっと尽き、そして秋風が吹いて一挙に責任論が噴出し、選挙になり、民主党は惨敗するという見方が有力である。今年の3月11日の原発事故から半年も掛けて菅内閣は一体何を模索して来たのだろう。福島県は震災に加えて更に原発災害が重なって故郷を失っただけである。今後、誰も好んで福島県へ物見遊山には行かないだろうし県勢は落ち込む一方だ。それこそ皆が活性化させようと努力しても笛吹けど踊らずの状態になるだろう。アメリカのネバダ砂漠で核実験をして来たが為に、現地で西部劇映画の撮影をやっていた映画俳優が癌で亡くなったという事実を人々は知らないのだろうか。

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 不勉強で知らないのと、知って居ても知らない振りをするのとでは全く意味が違う。知りながら無知の人々を笑うのは悪質である。笑わずとも黙って居るのも同じである。東北選出の国会議員は無知ではない筈である。放射能汚染された自分の選出地盤を放りっぱなしにして政局に明けくれしているような議員は地元民にとっては敵だ。これで地元民は「おらが先生は偉かんべ」とは想えなくなっただろう。自分達を見殺しにしている議員を応援して来た人々は幾ら東北人の人の良さをもってしても堪忍袋の緒が切れた筈である。事故発生からこの数カ月、その事を言い続けて来たボクも東北人には呆れ返ってしまった、何と、お人よしの人々なのだろうと。だからこそ生き馬の目を抜くような代議士に選挙の時だけ利用されるのだ。

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 一方、野党である自民党は原発推進で長年甘い汁を吸い続けてきたおぞましい実績があるだけに政府・民主党に強い事が言えず、問責決議案も内閣不信任案も不発のままである。自分達で蒔いた種を刈る事もせず、第三者の評論家のような顔をしてぬけぬけとテレビや公衆の面前でペラペラと話をする連中である。国民も誰が悪いのか分からなくなって、テレビ映りの良い議員を応援したりする。正に馬鹿に塗る薬は無いのである。よく考えてみなくとも簡単に分かる事なのに、単純な計算も出来ない集愚なのがテレビに出ている議員や評論家でありマスコミである。そろそろ国民が立ちあがって本当の国家とはどういうものかを訴え掛け、世の中を本当の意味で活性化させるべき時期が来ているのではないかと想う。関西では平成維新の会が頑張って居る。東京はもう遷都すべき時期が来ているのではないだろうか。(つづく)

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