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運転(8)

運転(8)

 未来の車はどうなって行くだろう。運転というものが必要で無くなるのではないだろうか。そういう未来社会を想像してみるに、それでも矢張り車は無くならないだろうと考える。こんな便利なものが無くなるのが考えられないからだ。勿論、省エネや無公害の面から起動力は様々な方式に変わるだろう。その始まりがハイブリッド車であり電気自動車である。SFの様に磁力にようる方式も考えられるだろう。個人が行きたい処へ自分の意思で行く方式は公共の乗り物では限度がある。だから大まかには飛行機や列車や船を利用し、細かな動きはバスや車やバイクや自転車になるのだろう。移動手段でもっと便利なものが出来れば話は別だが、今のところ近場は別にして個人的な移動には車が一番便利な様だ。

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 青年の頃、京都で巨大なUFOを目撃した事があったが、あれは宇宙人の公共の乗り物だったのだろう。そうでないと巨大な宇宙船なぞ必要無い。仮に個人レベルのものであればもっともっと小さなもので充分なのだ。しかし、それでは飛行距離や能力に限界があるから巨大な母船に収納されて一緒に移動するのだろう。尤も、そういう考え方は人間(地球人)の考え方であって宇宙人は全く違う思考方法をとっているのかも知れない。例えば、SF映画ではトランスポート(瞬間移動)をするのに機械で身体を分子レベルに変換して一種の電波のようなものにし、目的地に照射し再構築させる方式だ。生物を分子レベルに変換すれば生物は死んでしまうと考えるのが地球での科学の立場なのにSFでは死なないのである。

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 その後、簡単に再構築できるとする処が漫画的でSFたる由縁だが、面白い発想だ。そんなに簡単に分解し再構築できるなら、わざわざ宇宙船なんか必要が無いと想うのだが、それではSFは成り立たないから別の話になる。そう言えば、アメリカのテレビ映画でオブジェクトと目される物で瞬間移動出来る物語があった。或るキーをドアに差し込めば、どんなドアでも開ける事が出来、別の空間へ移動できるという話だ。ドラえもんのように空中にドアを描く事で、そのドアを開けば別の場所へ行けるようなもので矢張り漫画的だが、物語としては面白い。面白いが、余程思想的にもストーリー的にもしっかりしていないと長続きしない。発想に無理があるから続かないのである。其処が人間の発想の限界なのだろう。 

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 そもそも人間の考える限界が地球上での事がベースだから精々、月へ行った程度の宇宙空間の移動では、その他の宇宙は未知の事だけに分からないのである。奇想天外な事を考えるというのは常識から少しばかり離れた考え方ではあるが、理解させるにはベース(基本と成る拠り所)が必要で、それは人間の生活そのものだから仕方の無い事だ。そうでないと人々は理解出来ないのである。理解出来ないものでは売り物には成らない。すべて根底には経済が付きまとう。経済を考えなくとも良いという立場でしか奇想天外な発想は出ないのであり、個人が趣味でコツコツと蓄積した思考を後世になって誰かが発掘して、面白いとか世に出せば金になると考えれば出るかも知れない。世の中にはそういう未知数の事は無限にあるのだろう。

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 我々が知らないという事は、世の中に存在しないのと同じ事である。ある日、突然現れて瞬く間に認知されるモノもあるが、それはヒット商品とでも言うべき世の中の波に上手く乗ったモノというだけの事で、生活を一変させるようなモノなぞめったに現れるものではない。それで人々の意識が変わるモノと言えばテレビであったり洗濯機であったが、異文化で人々が驚くというのも今では出尽くして殆ど無い。地球が狭くなってしまったのだ。そういう時代でも矢張り移動手段として車が重宝され続けているのは機械を使わない人間の行動半径の限界があるからだ。日本のような島国では車での移動にも限界があるが、フェリーという手段を使えば大陸にでも行ける。日本の若者が大陸を横断した話なぞあるが、そういうのは特別だ。

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 飽くまでも日常的な立場で言うなら平凡ではあるが、中距離の移動手段としての車が当面の社会の主役的役割を果たすだろう。だから運転は人間の身体的、精神的、年齢的、更には経済的制限などによって枠があるものの自由に出来る点では今後も続く事になるだろう。ノ―・カ―・デ―という運動もあるが、それは都会での集合住宅で生活する人々や高齢者が主張する事であって、そういう人々も決して車に乗らない訳ではないから一時的な運動で終えるとボクなんかは観ている。排気ガスの問題や交通渋滞による弊害などの現象からそういう運動が起きている面もあるのだろうが、それらの問題は簡単に解決できる事ばかりだから一時的な事で人間の根源的欲望である移動は無く成らないし運転もなくならないと観るのだ。(つづく)

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