ココ の ブログ

月例会Golf(1)

月例会Golf(1)

 風邪気味で今月のゴルフ月例会は下手をすると欠席になるかも知れないからと酒を二日間絶って養生していると、何とか持ち直して何時もの調子で早朝に出発する事が出来た。遊びだと身勝手なもので身体が持ち直すものらしい。自営業である建築設計・監理の仕事でも少々の体調不良なぞ吹っ飛んでしまうものだが、かつてのサラリーマン時代はそうでもなかった。急に朝、体調が崩れて休みたくなる事が度々あったからだ。それでも約束があるから無理をして風邪薬を飲みながら出勤していたが、余程嫌な仕事だったのだろう。仕事そのものよりも対人関係で想う様に行かない事が多かったからだ。普通に行動している積りなのに相手が常軌を逸するというか予想外の行動をとる場合なぞ対処する前に人間不信に陥り、仕事が嫌になるのだった。大抵それはネタミから来る人の足を引っ張る行為だった。

Golf-01 月例会Golf(1) スタート前のクラブハウスからの風景。

 相手はそれだけボクに対して嫉妬したり不快に想ったりして何とか妨害工作をしていたのだろう。逆に考えれば、一種のノイローゼとか思い込みに陥って居たのは相手の方で、其処までしなければならないという状態にあったのだと想う。言わば可哀想な相手だったのかも知れない。それは男の嫉妬というもので仕事上のやっかみがそうさせたのだろう。しかし、大抵の場合そういう事は失敗するもので、仕掛けた方が後で窮地に立たされたり自滅して行くものだ。お蔭でボクは結果的には助かったものの、その間、不愉快な想いをして仕事に行くのが嫌になった。だからサラリーマン生活を辞めたくて仕方が無かった。サラリーマン生活の最後の方に単身赴任があって、それは東京本社への転勤で嫌々ながら赴任したのだったが、皮肉にも結果としてはそれがボクにはプラスとなって返って来たのだった。

Golf-02 月例会Golf(2) 前の組のパター風景。

 ボクを大阪支社から追い出した上司はそれで安心し、気持をホッとさせたのかも知れない。が、ボクの方は逆に自滅せず、世間でいう出世コースに乗った様なもので、彼の方が自滅して行ったのだった。7年ほどしてボクが大阪支社へ戻った時には彼とその一派は一掃されて消えてしまっていた。それを観て、つくづくサラリーマンというものは実に詰らないものだと想った。そして、ボクにはサラリーマンは向いていないと改めて思い知ったのだった。それから暫くしてボクは独立し、サラリーマンを辞めて実に気楽な毎日になった。それ以来、風邪で寝込む事も無くなった。というよりも風邪なぞ引いていられないのと、自分の頑張り具合が結果として如実に表れる仕事だけに仕事が面白く感じられたのだ。人生と言うものは様々な節目で自分を見つめ直し成長して行くものである事が分かったのだ。

Golf-03 月例会Golf(3) 先にグリーンにオンして仲間がオンするのを待っている。

 しかし、考えてみれば、サラリーマンであろうと無かろうと人生でどの様な仕事に就こうが、結局は自分に合っている仕事であるかどうかが大きな要素であり、それに依る対人関係も必ず付いて回るものだけに、好きとか嫌いで振り分けるのも良いが、基本は人間性の問題になってしまうのだと想う。そして運も大きな要素になる筈だ。人生は自分で演出するしか面白味は無いのではあるが、時の流れや人の関係など自分だけの判断では演出できない事で自分が運命づけられる事も案外多い。それが人間性という漠然とした考え方や生き方から生じているものかも知れないが、天はジッと観ているものなのだ。そう想えば真摯な気持ちで自分の生き方を模索するしか無いのではなかろうか。実は、今回の月例会ゴルフでもその様な事を想わせる事があった。先月の月例会では初めてのメンバーの中に入って頑張ってしまった。

Golf-04 月例会Golf(4) そろそろ終えそうな前の組のパター風景。

 というのは相手が一回り程年下だったせいで若さに影響されて、つい釣らされて頑張ってしまったのだ。ところが、今回も初めて一緒に廻る相手だったのだが、前回よりも少し年齢が上で、ボクより6歳程若いメンバーだったから少しはボクに近い事もあって同世代という意識で気楽に廻ったのだった。最初は淡々とした平凡なプレイだった。ところが、次第に相手のプレイの癖が分かって来て、腕前もそこそこ平均的だったからプレッシャーを左程感じなくなって行った。そしてボクが、たまたまパー4のロング・コースで想わず上出来のスイングでフェアウェイ彼方にボールを飛ばしたのだった。するとそれを観た相手3人の態度が急に変った。それ迄よくしゃべっていたのに話さなくなったのだ。フェアウェイは水平から下りになる肩の辺りでグリーンは見えなかった。肩の辺りのフェアウェイ幅も40ヤード程で狭かった。

Golf-05 月例会Golf(5) ティー・グランドで、狭いフェアウェイを攻略する方法を考えている。

 肩を越えたボールは視えなくなった。下り坂を走り落ちて行ったのだろう。他の3人はフェアウェイの肩の手前で第二打目を打ったりOBを出したりしてモタモタしていた。しかし、想ったほど飛ばなかった。ボクはと言えば、グリーン迄200ヤードほどの手前のフェアウェイ斜面にボールが在って、それをスプーン(3番ウッド)で打つと2オンさせる事が出来た。他の3人はクロス・バンカーに入れたり刻んだりしてグリーンに乗ったのは4打目だったり5打目だった。残念ながらボクはバーディーを逃したものの満足出来るプレイだった。それでハーフ・ラウンドを終え昼食に入った。楽しく昼食は終えたが、午後からのプレイはボク以外の3人のゴルフの様になってしまった。と言うのは似た者同士の仲間内のひそひそ話がカートに乗った時とグリーンだけで聴こえる塩梅で、ボクのボールが飛び過ぎて彼等とタイミングが合わなくなってしまったのだった。(つづく)

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