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「猫と女と」(21)
小説「猫と女と」(21)
それは20年ほど前に建築家協会から頼まれてある鉄工組合に技術顧問としてー年ほど付き合った時の事だった。全国の小さな鉄工所や中堅の鉄工会社が集まって組織された組合だった。毎月の役員会に相談役として出、時には工場のランク指定の認定審査にも行った。当然ながら年次総会にも出、宴会の後の二次会にも誘われた。その二次会で、ミナミの新地のクラブに行った時、副理事長が突然私に因縁をつけて来たのだった。「ー級建築士が何ぼのもんじゃい。偉そうな顔をするなッ!」急に訳も分からない事を言われ驚いたものの腹は立たなかった。彼は在日韓国人で日頃から私を白い目で見ている事は意識していた。それ以外に個人的にも好きに成れない風貌もあったが、仕事と割り切って事務的な会話だけで付き合って来たのだった。何か私に反目する理由が在るらしいのだが全くそれが分からなかった。黙って見ていると横に居た理事長が慌てて止めに入った。
「先生、彼は酔っているので堪忍してやって下さい。私が何とかしますから。多分、仕事の事で頭が混乱しているのでしょう」「驚きましたヨ。大勢の社員を抱える会社の社長さんが、組合運営と理事長を補佐する役割も担って副理事長になった人でしょうにゴロツキの様に変な因縁をつけて来るとは常識では考えられませんネ」「申し訳ありません。私からよく言い聞かせておきますから」「ひょっとして・・・仕事の事ではなく在日という立場が因縁をつけさせる要因になったのでは?」「いや、組合員の中には在日の人が多く居ますが、そういう事でもめた事は先ずありません。多分、個人的な事でしょう」「ほう、個人的な事ネ。私には全く心当たりが在りませんが」「御もっともです。先生の事では無く、所属されている建築家協会に対して何か遺恨がある様です。詳しくは知りませんが、工事現場で設計者と対立があったとかでクライアントからクレーム出て、家協会が乗り出して来たそうです」
「副理事長と言えば次期理事長候補でしょ?そんな要職にある人が家協会に不満があるからと言って私に八つ当たりするとは失礼極まりない。そういう事でしたら私は今回限りで組合から手を引きます」そう言って組合とは縁を切った。後日、改めて理事長から侘びがあったが、ろくに副理事長の処分も出来なかった事を知り、そんな程度の低い組合に見切りをつけたのは正解だったと想った。副理事長がどのような事で家協会とトラブルを起こしたのか分からず仕舞いになったが、根拠も無く公的機関が個人とトラブルを起こす訳も無く、副理事長の傲慢さと勝手な思い込みや劣等感から起きた問題だった公算が大きい。そういう事もあって私には在日韓国人には今も良いイメージを持っていない。素直に自分が間違っていたと謝罪すれば済む事なのにそれが出来ない何かがあるのだろう。それは在日韓国人二世に有り勝ちな家庭内の教育や躾にもあるのだろう。
それが民族的な差別から来ているとすれば個人的には傍迷惑な話で唐突に食って掛かる短絡的な情熱を只々軽蔑するだけである。デザイン事務所の所長にしても勝手な思い込みや勘違いで根深く暗い対立の言葉で相手を不愉快にさせる面があった。その事を女に言った積もりだったが、多分、女も分かっているのだろう。だからこそ離婚をし、娘もそれが厭で親子としての付き合いはせず批判的に観ているのだと想える。それなのに元夫をかばう女の心の底には舞子に半分父親の血が流れているせいもあるのだろう。哀れにも自分のー時の情熱ともいうべき若気の至りの結果と相手の人間性への見誤りのせいで可愛い我子に父親の別の面の血を混じらせてしまった事を悔いているのかも知れない。それは親心としての気持ちであり私の心にも訴えかけるものがあって充分同情でき許せるのだった。それは女と舞子に最初に出会った時に感じた彼女等の目で語る雰囲気からも読めるのだった。
「貴方、今は私達もっと前向きな話をすべきヨ。確かに舞子には日本人以外の血が流れているけれど、舞子は貴方が認めた通りの愛らしくて優しい娘じゃない。其処を気に入って貴方は舞子を愛したのでしょ?」「そう、その通りだった。不愉快な気にさせて申し訳ない。ボクには勿体無いぐらいの可愛くて良い女性だ。産まれてくる子供にボクの血が流れている事の方がもっと重要だった。もうこんな話は止そう。もう二度と口にしないヨ、約束する」私は、女の手を取りながら、舞子の肩も引き寄せた。女は立ち上がり三人は抱き合った。「お願い、キッスして・・・」女は私の目を見て言った。「ああ、君にも舞子にも同じ様にしてあげよう、愛しい女性達よ、生涯離さないヨ」女は涙ぐんでいた。舞子も目を潤ませ私の胸に顔を埋めた。二人を抱きながら私はほのかに漂う香水の香りを感じ下腹部が熱くなって来るのを覚え、男という生き物はこの期に及んでも性欲を感じるものかと自分が厭になるのだった。
「ねえ、やっぱり泊まって行ってヨ。このまま三人で抱き合って寝ましょ」女が喘ぐ様に言った。それで女が私以上に感情に溺れているのを知った。私は黙ったまま二人を更に力強く抱き寄せ湿った髪の毛を顔に感じながら女と舞子との三人のベッドシーンを想像してみた。しかし、直ぐに否定的な考えが起きた。まさか娘の恋人を自分と娘との間にして私を求めはしないだろう。私にしても二人を同時に相手にしたくはなかった。モラルも糞もないベッドシーンなぞ獣か悪魔の行為でしか無い。決して神様は許しはしないだろう。これまでの別々のベッドシーンは別の世界の事だった。そう想う事で神様の目を逃れたかった。之までのインモラルを帳消しにしたかった。都合の良い言い訳である事は分かっていたが、今はそういう気持ちだった。それがせめてもの舞子への愛情の証に想えるのだった。腐っても日本男児である限り、三人での行為は絶対に行わないでおこうと決め私は二人から離れた。(つづく)
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