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2007.01.17

『狼は蒼い月を抱く』高塔望生著

(2)

テーマ：ボーイズラブって好きですか？(1555)

カテゴリ：ボーイズ・ラブ

クールビューテイさんが外科医っ？・・これは読まなきゃ！
どうも医者ものが好きな私ですみません。

　アズ・ノベルズ　２００７年１月２０日発行

麻布台総合病院の外科医長・浅倉仁樹。
ある当直の深夜、救急外来に呼ばれて行くと、そこには左肩・左上腕に深い傷を負ったヤクザ風の男がいた。
元ヤクザで、今は一匹狼の便利屋・志波昂だった。
次の日から志波は浅倉に惚れたと言って、指名で診察を受けに来る。
しつこく誘われ、とうとう病院の外で会う約束をしてしまう浅倉だった。

浅倉はアメリカの病院で勤務していた頃、ブライアンに出会い、二人は同棲をした。
幸せな毎日を送っていた矢先、ブライアンが喧嘩に巻き込まれ重傷を負って、浅倉の勤務する病院に運ばれて来た。
「マサキに手術してもらえるなんて、おれはラッキーだな。」という最後の言葉を残して術中、ブライアンは亡くなったのだった。
愛する者を自分の手で救えなかった・・そして恋人として側に付き添って、見送ってやることさえもできなかった・・。
浅倉は喪失感と無力感に打ちひしがれ、一時は外科医を辞める決心をしたのだった。
日本に逃げるように帰って来て、大学病院には戻らず、中規模の病院へ移った。
今も、浅倉の心の傷は深い。
何度もその時の状況がよみがえり、夜も薬なしでは眠れなくなっていた。

浅倉の研修医時代の指導医であり、昔の恋人だった三枝助教授が急死してから事態は一変。
三枝が残した研究データをめぐって、浅倉は闇治験問題に巻き込まれてしまう。
ある日、何者かに連れ去られそうになったところを志波に助けられる。
気が弱くなっていた浅倉は、志波の温もりを求めてしまい、その晩に抱かれた。
しかし、志波は事件に関与している様子で、浅倉に「この件に首を突っ込むな。」と忠告するが、浅倉は反発して研究データを探る。
そして、またも浅倉は何者かに拉致されてしまう。
浅倉を助けに来た志波は、撃たれて重傷を負ってしまう。
かつてのブライアンの死がフラッシュバックする！
浅倉はそれを乗り越えて、志波を助ける事ができるのかっ？！

浅倉先生って優秀で頼もしい外科医さんです。
それもクールビューティさんで、ちょっと影のあるところも私の好きなポイント。
受けは申し分ないんだけど・・どうも志波さんがね・・。
どうせならバリバリのヤクザの設定にするとか？
なんか・・元ヤクザで一匹狼の便利屋というのが中途半端だし、もうちょっと存在感が欲しいなぁ・・。

ひと月に二回満月がめぐってくる時、一回目をファーストムーン。
二回目をブルームーンと呼び、珍しいことから「めったにないこと。」という意味を持っているのだそうです。
ブルームーンの浅倉から志波への告白。
二度と聞けないかもね。

私の満足度　★★★☆☆

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