ケ・セラ・セラ -元気に行こうー

ケ・セラ・セラ -元気に行こうー

コラム



あ、○○さん!
駅のホーム。一昨年他市に越して行った彼女の姿を見つけ、駆け寄る。
「久しぶりね。元気だった」
「うん、元気よ」
当時、彼女のおかあさんは入院中だった。
「まあ、おんなじね」
会話が弾まない。私は一年もメールの返信をしていない事を謝った。
「しようしようと思いながら、ごめんね」
「気にしないで」
「こっちに来ていたの」
「親類の見舞いにね」
「ああ、そう」
そこで会話が途切れた。ショックだった。
5分も会話が続かない。

私と彼女は十年余りも親密だった。
誘い誘われ、自転車を飛ばして行ったり来たりの仲だったのに。
彼女と話していると二時間くらいあっという間だったのに。

彼女の電車が先に来た。
「またね」ではなく「じゃあね」で別れた。
寂しさがわいてくる。

メールのやりとりがめんどうなら電話をすればよかった。
はがきを書けばよかった。
連絡を取るという努力をしなければ友人関係は消えて
いくのだと思い知らされた。


新聞のおばさん事典というコラムの一文です。

十年余り親密で一年も音信不通というのもなんですが・・・
あっという間に月日が過ぎていってるのを最近実感します。
うまいタイミングで連絡をくれる友人がいます。
とても友達の多い人なのにすごいなぁ、といつも思います。


ちょっと心に残ったので書き留めておきました。

            2005.10.17



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