エメラルドハイツ

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命。。。

命には、限りがある。 親に「何があっても、辛くても、親より先に逝くのは何よりも親不孝。だか ら、自分から死ぬなんて事はしないでくれ」 と常づね言われている。 4・5年前になった鬱病の時、今とは比べ物にならないくらい辛くて・・・ いつも、「死にたい・・・」と口にしていた。 父が42歳の時、私が19歳の時。
父の子供の頃からの幼馴染が、42歳の若さで白血病で亡くなった。
私が生まれた時には、その小父さんは私の側にいる存在で、生涯結婚しなかっ た小父さんは、私の事・妹の事を凄く可愛がってくれた。
小父さんは、自分が白血病だと知らないまま亡くなった。 亡くなる少し前、料理人だった小父さんは、私に「女は料理が出来ないと駄目 だぞ。退院したら【海老チリの作り方】を教えてやるからな。お前好きだ ろ??」 と言われたのを、今も覚えている。 その小父さんのお葬式の時、父が泣くのをはじめて見た。 それも、大泣き・・・ 母も、葬儀に参列した。母にとっても友達。 母は「お父さんがあんなに泣いたの初めて・・・」と。 無二の親友の死・・・父にとっては、体の一部をもぎ取られた様に痛かったと 思う。
【無念の死】小父さんは、それまで痛みや辛さを父に伝えた事はなかったらし い。
その小父さんが父に最後に言った言葉 「○○○痛いよ。。。どうにかしてくれよ・・・」 父は親友を看取った。 父も、白血病とは知らなかった。 だから、余計に辛かったらしい。 その思いがある父、だから私が「死にたい・・・」と言った時 頬を叩かれた。 「生きたいのに生きられない奴も居るんだ!!そういう事を言うな。二度と言 うな 。生きてれば、何でも出来る。粗末にするな!!あいつの死に顔見ただろ?? 」と泣きながら言われた。 小父さんは、亡くなっても今も誰かを励まし続けている。 妹が癌の手術をした時、なかなか麻酔から覚めず、母が気をおかしくしていた 時、 妹は夢を見ていたらしい 「○○○!!まだ俺のところに来ちゃ駄目だ。早く向こうに行け!お父さんも ママも待ってるぞ!○○○頑張れ!!頑張れ!!」と言われ、目が覚めたと言 っていた。 妹が入院してから、父は小父さんの実家に何度も行き、仏壇に祈ってたらし い。 「助けてくれ。お願いだ」と。 小父さんは、それを聞いていたんだと思う。 私が鬱病で苦しんでいた時、私の夢にも出てきた 「頑張れ。頑張れ。大丈夫だから。○○○ちゃんと見守ってるよ。大丈夫。お 前は大丈夫。」しきりにそう言っていた。 「私を連れて行って・・・」そう言っても首を振る。 それを、父に話したら、 「お前は死なない。多分、死なせてくれないよ^0^」と笑っていた。 「あいつは、お前達の辛さとかを全部持って行ってくれるよ」と。 亡くなった小父さんの実家は、美容室。 私が美容師になった時、おばさんは喜んでいたらしい。 「やっぱり、あの子と縁があるのかしらね^0^」と微笑んでたらしい。 その時、父とおばさんが選んでプレゼントしてくれたハサミは、未だにもったいなくて、 誰の髪もカットしていない*^-^* 小父さん。私、頑張るよ~!!


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