株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

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ライブドアに関してマネックス 3



マネックス松本社長は20日の日経新聞に、説明不足である種の落ち度はあったという
趣旨のコメントをした。倒産したわけでも、逮捕されたわけでも、粉飾決算をしたわけ
でも、何でもない株式をストップ安が続きそうだという主観的な理由だけで、信用
担保の掛け目をゼロにしたことは、いかがなものか、というのが個人的に思うこと。
担保になっている株式の価値が下がれば、その担保能力が下がるのは当然で、株式
市場がそういう非常に繊細なメカニズムを、内包していることがその本質であり、その
ことが適度に起こらないとバブルが生じるのだから当然だろう。問題は(説明不足
以外に)、東証が発表する気配値をどの程度信用するかということに起因するだろう。
東証は、株式の取引さえ満足にできないような機能不全状態にあることは先ほど
述べたとおりで、その東証そのもののあり方や、新規上場株式の審査も含め、今後の
上場を見据えてまだまだ改革すべき点があることはこの問題以前の問題。そして、
世界を見据えていくという、少なくともアジアでの確固たる地位を確保するのなら、
この程度では到底飲み込まれてしまう。なんて話をすると長くなるので、ここは先日
私がお会いした西室東京証券取引所社長にお願いしておきます。で、その東証の
発表する気配値をその株式の価値としてどのように採用するかというのが、今回の
場合難しいと判断してマネックスは掛け目をゼロとしたのでしょうけれど、個人的には
あまりに急で説明もなく、猶予期間もないこの措置が個人投資家の株式売却に拍車を
かけ、必要以上に信用取引の損失を拡大させた元凶であると思っている。ライブドア
関連株式1000万円分を担保に信用取引をしていたら、いきなり、次の日、ライブドア
関連株の価値はゼロですから、取引を継続するために掛け目80%分の800万円を
口座に入金してください、ってそれは無理でしょう。お金があってもそれだけの移動が
できないのに、お金がなければなおさら。そんなものを倒産やら粉飾の疑いがあると
いう程度のところで、また東証にストップ安のルールがあり、いきなり価値ゼロになる
わけでもないのに、一方的に掛け目ゼロって、これはちょっと違うかも。

少なくともライブドア関連株式を持っていた個人投資家が必要以上に売らなければ
いけない状況を作りだしたのはこの掛け目の変更で、この掛け目の変更が市場
全体に及ぼした影響が今回の暴落の大きな要因となったことは事実だと思うんだけど
ね。まぁ、マネックスの松本社長も何度か会ったことがあるし、頭の切れる方だから、
苦渋の決断だったんだろうけどさ。


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