The Sky

The Sky

2005/12/19
XML
 今月初旬、国連総会本会議で、日本が提出した核軍縮決議案に過去最多の賛成票
168が集まり、決議は成立した。
 広島・長崎と核兵器を使用された唯一の国として、関係者の活動・努力が一応、結実
した形になった。

 今回も、アメリカ・中国・北朝鮮などはハッキリと反対。こいつらを説得するまで、日本
は手を緩めずに、核廃絶に努力を惜しんではいけない。

 問題は、廃絶までの国際平和をどのように維持するかであり、ここで、抑止力の核が
逆説的に必要になってくる。

 個人的には、日本こそ、核兵器を抑止力として持っていいと思う。理由は簡単で、
(1)現在核を持っている国と比較して品質管理レベルが高いこと、(2)日本は絶対に
他国に核攻撃を行わない、(3)次世代ミサイル防衛計画などという絵空事に予算を
投下する愚をさけるため などである。

 兵器といえど、基本的には工業製品であり、その製造・保全には高い技術力とモラル
が必要になる。またその手順を体系化・継承する点でも、日本人は優れている。
 中国や北朝鮮には、そういう技術はないことは明白であり、アメリカにしても、数が多
すぎて、コストが嵩む。

 日本も最近は物作りのレベル低下が懸念されているが、本気で取り組んだ場合、そ
のコストパフォーマンスは、他国とは比較にならない。
 こういう物の管理・運用こそ、日本人の得意分野であると思う。

 日本人が核を使用しないという点は異論もあろうが、唯一の被害国であることと、
アングロサクソンや中国人に比べ、歴史を紐解けば、日本人は他国の領土を占領する
際に、”殲滅戦”は行わない民族であることは歴史的事実である。

 ミサイル防衛計画は、格闘技で言えば、勝手に相手の技を限定してそれにヤマを
張って避けようとするものであり、核は必ずしもミサイルに搭載して使用するものでも
なく、核廃棄物を利用したテロなどを、行われた場合、避けようがない。

 ミサイルそのものに対しても、中国のように原潜を徘徊させて来る場合には、対応
出来ないのが実状である。そんな夢のような話に、多額の資金を投下するのか?

 万一、そういう憂き目にあった国家が出てくれば、それこそ、どの国も核を持つ権利
を主張し、実際、そのように動き出してしまうだろう。

 結局、抑止力は必要になるわけで、ミサイル防衛に投下する予算より、はるかに
安価に抑止力を持つことが出来るのである。

 核廃絶のプロセスの間、抑止力に核を使ってでも、核は使わせてはならない。

 そんな中、ウクライナでは戦術核250発が行方不明と、冷戦時代に過剰生産した核
兵器が、悪霊のように国際社会に影を落としていることを再認識させる報道があった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005/12/19 12:56:54 PM
コメント(0) | コメントを書く
[政治・社会・ビジネス] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Freepage List

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

2024 東京マルイフ… ばらだぎさん

Wica WICAさん
一歩ずつ肉体改造 tomachoさん
ひたすら本を読む少… ひたすら本を読む少年さん
写真で日記 武蔵REさん
くおんのゲーム探究… 久遠2873さん
FREEDOM BLUE きよし3717さん
Gun's Store… HIRO.さん
ARES My Dog lunao1さん
整体、癒しと物欲の… お魚01さん

Comments

aki@ Re:ブラス万年筆 F字 / トラベラーズカンパニー(03/12) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
kirk1701 @ Re[1]:パイロット万年筆 カスタム72 HM(01/23) akiさん、返信遅くなり申し訳ありません。…
aki@ Re:パイロット万年筆 カスタム72 HM(01/23) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: