The Sky

The Sky

2013/01/04
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 ポール・ニューマンがビリー・ザ・ーキッド(ウィリアム・ボニー)
 を演じたモノクロ作品。

 今となっては、ビリー・ザ・キッドを描いた作品は多くあるが、
 この作品は、当時としてはビリーの内面、その変化を丁寧に
 描いた、重い作品に仕上がっている。

 善良な牛商人に拾われたビリーが、理不尽に殺害されたその牛商人の
 かたき討ちために銃を手にするのだが、牛商人に本を貰った文盲の
 ビリーが、作品を通じて、幾つかの新聞、雑誌を読めないながらも、
 恩人に諭された「道理」を通じて「理解」するあたりに、南北戦後の
 混沌とした治安と、道義の狭間で翻弄されていくビリーの心の揺れ具合
 を匂わせていた。

 役者名は判らないが、パット・ギャレットも非常に良かった。

 監督は「俺たちに明日はない」のアーサー・ペン。

 だが、派手なガンファイトよりも、丁寧な心理描写の方が遥かに印象に
 残った。

 その分「予備の弾を」なんて紙箱に入ったカートを仲間に差し出す
 シーンなど、なかなか小道具もきめ細かく使われていた。

 私がリアルタイムで観るようになってからの、P・ニューマンは既に
 熟成の域だったが、若い頃の溌剌とした演技もなかなか魅力的だ。





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Last updated  2013/01/04 07:15:54 PM
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aki@ Re:ブラス万年筆 F字 / トラベラーズカンパニー(03/12) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
kirk1701 @ Re[1]:パイロット万年筆 カスタム72 HM(01/23) akiさん、返信遅くなり申し訳ありません。…
aki@ Re:パイロット万年筆 カスタム72 HM(01/23) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

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