海外旅行紀行・戯言日記

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Clara Haskil ?



クララ・ハスキル女史は1960年12月に亡くなっており、既に40年以上経過しています。
不世出のピアノ奏者であり、古典派バッハ、ベートーベン、モーツアルトからロマン派シューマンに至るまで、優れた解釈による演奏に優れていました。ステレオ録音が殆ど無い時代に無くなりましたが、各種名演奏を惜しんで今でも復刻版が出版される程です。

彼女は1895年にユダヤ系ルーマニア人として生まれました。

才能豊かでしたが病弱で、病気と療養の繰り返しが人生の殆どでした。

円熟期が第二次世界大戦と重なっていた時に、脳腫瘍を患いナチスドイツ占領下のヨーロッパでは手術そのものが危ぶまれましたが、愛好家の助力もあって南仏マルセーユで九死に一生を得ることが出来ました。
第二次世界大戦後は、著名な指揮者との優れた名演奏を残すこととなり、モノーラル時代のモーツアルトピアノ協奏曲9番(K.271)、19番(K.459)、20番(K.460)、ステレオ時代の20番(K.460)、24番(K.491)は名盤とされています。しかしながら、1960年ベルギー・ブリュッセルで残念にもあっけなく客死することとなりました。
録音技術の発達はその後急速であり、音質の優れた作品が残されなかったのは残念でなりません。やはり、天は二物を与えないと言うことかもしれません。


Haskil

シューマンの「子供の情景」の第7曲「トロイメライ」、録音は古く1955年です。




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