海外旅行紀行・戯言日記

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ヘルマン・プライ


ヘルマン・プライは、フィッシャー・ディスカウの知的分析力と明晰な歌唱理論で唄うのに較べ、先ず重要視したのは「初心の感動」でした。プライは常に胸一杯の心のときめきを、ふるえを、感動を訴えかけて来るのでした。

プライは、その明るい発声法によって、オペラ歌手として「フィガロの結婚」でのフィガロ等の当たり役があるのですが、彼は“人が苦しみのあまり黙する時、神は何を悩むかを言い表す力を与える”、そうした心の極限状態を訴えようとするひたむきさを唄う永遠の青年でもありました。


「愛するツィターよ」(K. 351)では、ツィターの替わりにマンドリンが使われていますが、マンドリン伴奏は日本人の越智 敬氏です。
録音は1975年11月ドイツのミュンヘンで行われました。


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