海外旅行紀行・戯言日記

海外旅行紀行・戯言日記

海外生活


1)バラエティに乏しく、通常のネットワーク形成のルールに沿っておらず、例えば、夫の秘書、英語の先生が個人的な友達となっていることが多い。
2)オーストラリアで生まれ育った人より、外国系の人を相手にする傾向が強い。
3)話し言葉による接触が存在しても、書き言葉ネットワークへの参加、つまり読書生活が極めて限られている。
4)ネットワークが必ずしも、外国生活の長さに比例していない。
調査結果によると、最初の準備期間(1年から1年半)の後に2年間近くネットワークを拡大することに熱心になる。しかし、外国滞在が5年目に入ると「コミュニケーション上の幻滅」の時期が始まり、新しいコミュニケーションが成立しないだけでは無く、これまで存在していたネットワークさえも失われる傾向が目立ってくると言うのです。

この様な閉鎖性は、日本人の国民性の帰結ではありません。第一に、日本人だけのコミュニティの中では、制限されない広いネットワークを維持しているのです。第二に、コミュニケーションのネットワークに関する問題は、世界中の外国人にとって共通するものなのです。
現代の世界では、どの社会も割合に閉鎖されたネットワークに分かれている。このようなネットワークでの空席は少なく入りにくい。仮に空席が出来たら、その性質から見て、最も同質に近い候補者から新メンバーが補充されるのが当然で、外国人は受け入れ社会の人間とは違うので、あまりチャンスが無いのです。
つまり、外国滞在で簡単に受容されないのは日本人だけでは無い。又責任を問うなら、これも一方的に外国人だけのせいにするのは正しくないのです。

近年、日本でも外国人労働者が多くなり、生活習慣が異なることで「変な日本」とのクレームが彼等からも発せられる様になりました。いたずらに、それらを拒否したり、逆に即改善しようとするのは問題の解決にはならず、時間を掛けて、お互いに少し歩み寄ろうかと言う姿勢が必要だと思うのです。

海外旅行者はその国を愛して楽しみに来たので親切にしよう、海外生活者はその国の生活をディスターブさせるので程々につき合おう、と言うような従来型のパターン認識では今後の激動世界は成立しないのでは無いか?

ヨーロッパを中心に保守主義が台頭して、国民保護の為移民制限を掲げる政党も増えてのも事実で、海外旅行者の安全・海外生活者の安定の観点からも、私利私欲を離れて良く考えなければいけない時期に来たと思うのです。



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