海外旅行紀行・戯言日記

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化石の森国立公園


アリゾナと言えば「グランド・キャニオン州」と呼ばれる程グランド・キャニオン国立公園が頭に浮かびますので、「化石の森国立公園(Petrified Forest Nat. Park)」は目立たない存在です。
しかし、雨も降らず風の強い砂漠地帯ですので、奇妙に思える景色を堪能することができます。
風化されつつあり奇妙な形状となった砂丘、積層した地層が風化によって種々の色が重なって見える砂丘群などが至る所に散在しています。

この周辺は“悪い土地”と呼ばれていますが、多分肥沃な土壌も無く、雨も降らず風も無いので耕作には適していないのです。
そんな中の小高い丘にあるのが「化石の森国立公園(Petrified Forest Nat. Park)」で、多数の巨木の丸太がごろごろと転がっています。
しかし、それらは2億年前の熱帯雨林の巨木が化石化したものなのです。丸太は木材ではありませんで、瑪瑙とか碧石等の岩石に代わっているものです。


1982年8月にグランドキャニオンに行く途中に訪問しました。奇妙な風景と奇妙な地質に感心しましたが、多分2時間程しか見学していなかったと思います。


説明書によりますと、2億年前のこの周辺は亜熱帯の気候で、水の豊かな湿地帯で多数の爬虫類が生息して様です。巨木の森もあって、自然に倒木した巨木に石英分を含んだ水がしみ込んで横たわっていました。
気候の乾燥化と共に、それらが化石化して紫水晶とか瑪瑙に変化した悠久の歴史の産物となったとのことです。

ビジターセンタには、此処で産出した種々の水晶を含んだ岩石が販売されています。


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