ミニバラ写真館

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ミニバラの育て方 枯らす原因


 ミニバラを枯らす一番の原因は水切れ
 ミニバラはバラ栽培の入門として取り扱われますが、私はミニバラを満足に栽培できれば、普通のバラは簡単に育てられると思っています。それほどミニバラ栽培は難しいです。入門といわれるのは価格が安く手軽に入手できるからでしょう。

 ミニバラは多くの方が枯らした経験をお持ちでしょう。その第一原因は水切れです。ミニバラは株が小さい為、水切れを起こすと確実に枯れます。特に夏場はからからに乾燥させることが多いため、夏越しで失敗します。

 この対策として、水受け皿の使用をお勧めします。水やりのときに水受け皿にも水が残るようにして、朝方その水がなくなっていれば問題ありません。よく鉢植えは上土が乾燥したら上げましょうと本に書かれていますが、それは危険です。乾燥させすぎるほうが過湿より怖いです。

 水切れだけは起こさないようにしましょう。

 ミニバラ購入した後どうすればいいの
 一般的注意(まず株分けと消毒)
 ミニバラ生産者の大半は、温室でピートモスに何本も挿し木をして、そのまま短期日で育てて開花させ出荷します。多湿な温室育ちのため乾いた風の吹く一般家庭で栽培することは、ミニバラにとってはかなりな環境変化になるのです。

 出来るだけ早く大き目の鉢に土を使って植え替えてください。元気がよい株ほど株もとに葉がギッシリ付いており、ここが風通しが悪くなって病気の発生個所になります。
 暖かい時期を迎えるなら、早めに病気予防の消毒をしておきましょう。カダンセーフなどが良いようです。
 時期が暖かいときなら、一鉢1~2本にした方が後々の生育が良くなります。風通しも良く日当たりも良くなります。余分になった鉢はどなたかに差し上げれば良いでしょう。

 私はミニバラを新しく購入したら花も蕾も全て取り去り、1~2本に株分けして最低10cm鉢に植え替えています。生育優先にしています。

 購入する季節が冬の時は特に注意しましょう。暖かい環境におけば花は咲き続けますが、確実に株が弱ります。性質の弱い品種、ペパーミントコルダナは枯らしてしまいました。株に力を付けることに専念しましょう。

・直径6cmの超小型鉢バラを購入したとき。

 鉢が小さいため、そのまま飾るとすぐに乾きます。ミニバラを枯らす大きな原因は、水枯れです。鉢の下に水受け皿を用意して、すぐに乾かないようにして飾りましょう。

 必ず15cm鉢に根鉢をそのまま崩さないで植え広げて、水切れしないようにしてください。 根が新しい土に伸びるまでは、元の用土だけで生きています。そこだけが乾いてしまうことがあるのでこまめに水を株元にやってください。ピートモスに植えられていますから特に乾きやすいのです。

・直径15センチ以上の鉢を購入したとき。

 この鉢はやや大きいので水切れはしにくいのですが、それでも1日1回は水をやって、出来るだけ早く株分けして植え替えてください。冬の場合は根を傷めると枯れる恐れがありますので、暖かくなるまで鉢増しだけして、5~6月頃株分けして植えなおしましょう。

 購入した時が春以降の暖かい時期なら、すぐに株分けして一鉢1~2本に植えかえて下さい。そのまま鉢増しして育てても、必ず株の根元の方が風通しが悪くて、うどん粉病や黒点病に罹患し、直すのに後々手こずります。

 鉢の大小にかかわらずどちらも咲きガラは花に葉1枚を付けて切り取ってください。外気に徐々に慣らすように気をつけて最初は半日陰から日向に向かって置き場所を変えてやると安心です。
 生産者から出てきたばかりのときは、一見病気は全く見つかりません。しかし、家庭に入れたら、病気の巣窟と考えて、まず消毒しておいた方が後が楽です。


・長く置かれた格安品を購入したとき

 ミニバラで売れ残ったものが長期に置かれ、格安で販売されていることがあります。こうしたものを購入したときは、まず消毒してください。バラの一番の恐ろしい病気、黒点病、うどん粉を持ち込む可能性があるからです。

 黒点病にかかっても枯れることはありませんが、満足な花が着きません。何よりも葉が黄色くなって落ち続けるので栽培意欲をなくします。
 格安品には、病気を治す自信が出来てから手を出すのが無難です。

2 通信販売で開花株を購入した場合

 通信販売で栽培専門業者から購入した場合は、温室から直送されるだけあって、立派なものが届きますが、不用意に外気に当てると一晩でしおれます。風があれば水をやってあっても確実にしおれます。

 温室の湿気の多いところから、いきなり体の水分を奪う乾いた風に当たれば、根からの水の吸収が追いつかないのです。青菜に塩の状態になります。

 いったん箱から出して、室内の風の当たらない明るい場所で2日間くらい置いて、空気に慣らしましょう。その間に鑑賞することになります。空気に慣れたら、外の明るい日陰に置き、日光にも慣れさせます。まだ植え替えはしないで体力を付けます。病人と同じと考えてください。

 そのうちに花が終わりますので、出来る限り早く病菌の防除をしましょう。手軽にはカダンセーフなどが良いと思います。時期が暖かければ1本ずつに分けて、新しい土を使って植え替えます。
 万一しおれてしまった場合は、風の当たらない場所に避難させ、できれば思い切ってすべての花と蕾を切り取り、葉のついている株が新しい土に定着するように意識を切り替えましょう。

3 オークションなどで購入したとき
 オークションなどで購入する方法もあります。この場合は届く鉢の性質は千差万別です。出品者が専門家なら病気はありませんが、趣味栽培家が出品した苗には必ず病原菌が付着してくると考えてください。

 珍しい品種はオークションでしか手に入らない場合もありますので、入手したときはすぐに消毒薬を散布して、病気が発生しないように管理したあと、植え込んで通常管理に移します。
 自分の棚になれるまで3ヶ月はかかります。新しい葉が勢いよく出てきてくれれば、安心です。

 置き場所は日当たりが良いところ
 販売されているミニバラは全て温室で栽培されていました。日が弱いので色が優しいです。ミニバラは日が弱くても育つといわれていますが、日当たりが良いほうが生育は明らかに良いです。室内で育てるのを勧めているのは黒点病に弱いからです。

 黒点病さえ予防できれば、ミニバラでも直射日光に当てた方がはるかに立派に元気に咲きます。(黒点病予防の方法は黒点病予防の欄を見て下さい。)


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