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ミニバラ写真館
ミニバラの育て方 植え土と鉢について 植替え
植え土と鉢について
ミニバラの植え土と鉢の選択は、これからの栽培に大きな影響を与えます。
(1)植え土
植え土は、市販の新しい園芸用土にピートモスを混合します。バラは酸性の土を好むということです。完全殺菌したバラ専用土なら少し高いですがそのまま使えます。
(以前は、古い土を再生して使用していましたが、根こぶセンチュウや癌腫病が発生し多くの鉢に蔓延してしまいました。こういうところからバラ栽培だけは新しい土を使った方が無難です)
(最近のばら銭用土で注意したいのは、水はけです。かなり高価なものでも、微粉が混じっていて水はけが悪い培養土が売られるようになりました。こうしたものを買ってしまった場合は、料理に使う粉ふるいを使用して、微粉を取り除いて使用しています。)
お勧めの土は、赤玉土小粒です。これを粉ふるいで微粉を取り除いて使用すると、水はけの良い土が作れます。この用土を基本に混ぜています。
ピートモスの混合割合は、植え土全体に含まれる有機物の半量程度を目安とします。市販の土に有機物が3割程度入っていたら、あと2割分を追加するということです。
(最近のピートモスは粉が多く、土の排水不良を起こすことが多くなりました。そのため最近は使用する場合は粉ふるいで篩ってから使い、不足する分は馬糞などの有機物を使用するようになりました。牛糞は湿気っぽくて病原菌がいる可能性があるので使用しません。)
ミニバラは樹木ですが、生育するスピードは草花と変りません。根も繊細ですので有機質を多く含ませます。このときに注意したいのは、有機質として腐葉土は使わないことです。
腐葉土を使うと、コガネムシの幼虫が入り込み、腐葉土を食べ物とするついでにバラの根を食害し、枯らしてしまいます。腐葉土をどうしても使いたいときは、植え込むときに残留性のある農薬も一緒に混ぜて植え込んでください。
毎年冬に植え替えを行いますが、このときに完熟した固形肥料を鉢の底のほうに混ぜておけば、微量肥料も補給できます。
○牛糞の大量利用は避けたほうが賢明です。今年根頭がんしゅ病とネコブセンチュウが発生してしまいましたが、どうも牛糞を混ぜたことが原因のようでした。私は最近は馬糞の醗酵堆肥を混ぜています。
このほか私が培養土に混ぜるているものとして次のものがあります。
○炭の粒 ホームセンターで園芸用に販売しているものを混ぜています。有用菌の繁殖場所にもなるようです。
○鹿沼土小粒 以前は使用していましたが土を処分するときに鹿沼土だけ黄色くて色が違うので処分しづらくなり、最近は赤玉小粒を微粉を除いて使用しています。
○ボレイ カキガラを粉砕したもので、小鳥のえさとして販売されています。バラの生育にはカルシウムが必要ですので、その補給として加えています。(最近は混ぜるのを忘れています。)
○カニガラ 食用のカニの殻を粉末にしたものを混ぜています。キトサンという有効成分が含まれ、放線菌という有用菌を繁殖させるのに有効ということです。あるときに混ぜているだけでなくても問題ありません。
○鶏糞 鶏糞を醗酵させたものを売っていますので。それを乾燥させて培養土に混ぜて使っています。お手軽です。
(2)鉢の選択
鉢の選択は、夏場の水切れを防ぐことを第一条件に選びます。しかし大きすぎても水分バランスが悪いので、植え込む本数とミニバラの樹高とを勘案して選びます。購入したミニバラが5号から6号鉢に寄せ植えされていた場合は、そのまま植え込むときは6~7号鉢長鉢に植え込みます。1株ずつ分けて植える場合は5号長鉢で栽培できます。
購入したミニバラが2号程度の小さな鉢なら、最低でも5号の長鉢に植え替えます。長鉢ですと朝水をたっぷりとやれば、夏場でも水分が鉢底に残り、カラカラに乾燥することは避けられます。鉢土がカラカラに乾燥するとそのダメージは大きく、回復に時間がかかり、悪くすれば枯れてしまいます。
その点では乾きやすい素焼き鉢よりも、プラスティック鉢のほうが優れています。最近は成長が盛んな時は、鉢下に水受け皿をセットして、水遣りの水が溜まる量を見ながら加減して水やりしています。
(4)沢山の挿し木バラは分けるかそのままか
1鉢に沢山植わっているミニバラ(大体4本から6本挿し木してあります)は、植え替えるときに1株づつ分けるか、そのままにするかという問題があります。簡単に別れるようであれば、少し株間を広げて同じ1鉢に植えます。挿し木苗ですからまだ株は充実していません。1年は充実させるため、育てた方がよいからです。もうひとつの理由は全部分けてしまうと、鉢数が増えすぎて管理に困ることと、隙間が開きすぎてみすぼらしくなってしまうことです。
株を分けるのは、充実してからでも遅くありませんし、その頃には自分の好みもはっきりして、どれを多く残したいかはっきりするからです。
(5)一鉢に寄せ植えするか1本植えか
私は、気に入った品種は、品種保存のため少し大きめの鉢に2本植えで育てました。しかし一鉢に1本植えのほうがしっかりと丈夫に育ちました。
例えていうと、大根を育てるのに間引きして1本づつになるようにしますが、それを2本残してしまうと貧弱な大根しか育たないのと同じ理屈のようです。
鉢の中の肥料分は限られていますので、しっかり吸収できるほうが大きく育つということでしょう。しかし、あまりに大きな鉢では、過湿に陥り生育が却って悪くなり、根腐れの原因にもなるようです。ほどほどがよいです。
植替え
ミニバラは毎年植え替えて新しい土を少しでも入れたやったほうが育ちが良くなります。しかしこの植替えが面倒です。
育った鉢を抜いて、ある程度土を落として新しい土を入れて植え込むのですが、この土を落とすのが面倒でした。根が絡んで土が簡単に落とせないのです。
最近私が行っている植替え方法に替えてだいぶ楽になりました。
①鉢から抜いて、鉢底の部分を3分の一から4分の1くらい、カッターで土ごと切り落とす。
②鉢の形に育っている回りを鉄の棒などで軽くほぐす。
③これを新しい土で植え込む。(このとき底の方に固形肥料を置きます)
カッターで切り落とすのが新しい発想でした。他の方がブログで紹介していましたので真似したところ、植替えがとてもスムースに出来るようになったのです。お試しください。
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