ジャムおじさんの家<アンパンマンの店のサイト> rakutennblog

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アンパンマンのトリビア



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*アンパンマンの名前は?*

★設定その1

 ひらがなで「あんぱんまん」。

★設定その2

 カタカナで「アンパンマン」。

★解説

 ご存知の方もいると思いますが、アンパンマンの名前は、ひらがなからカタカナに改名されました。やなせ先生はこのことについて、

「アンパンマンと片仮名になったのはもっと後のことで、最初の絵本は『あんぱんまん』と平仮名である。つまり、幼児絵本は平仮名という公式にしたがった。
 片仮名にかえたのは、パンという感じがどうも片仮名でないとぼくにはぴんとこない。記号には過ぎないが、あんぱんとアンパンでは微妙にちがう。そしてぼくの好きなのはアンパンの方である。」(『アンパンマンの遺書』より引用)

と語っています。
 カタカナ表記のアンパンマンの初登場は、大人向けに作られた詩とメルヘン版の第1回(1975年1月号掲載)です。ひらがな表記のあんぱんまんは、その後も、子供向けの作品には登場しましたが、1980年代に入ると全てがカタカナ表記に統一されました。ひらがな表記、最後の作品だと思われるのは、絵本版の『なぞなぞのくにのあんぱんまん』(『キンダーおはなしえほん〔1982年8月号〕』掲載)です。
 ちなみに、1970年代のカレーパンマンについてですが、「カレー」だけをカタカナにし、「カレーぱんまん」と表記されていました。

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*アンパンマンが生まれた訳?*

★設定その1

 落雷で命が宿った。

★設定その2

 不明。

★設定その3

 命の星で命が宿った。

★解説

 アンパンマン誕生記が書かれたのは、詩とメルヘン版の第1回(1975年1月号掲載)です。この時は、雷鳴の激しい夜、パン工場に落雷し、自然と人の力とが合体し、偶然、命が宿ったということになっていました。
 2度目の誕生記が書かれたのは、絵本版『あんぱんまんとごりらまん』(『キンダーおはなしえほん〔1976年6月号〕』掲載)です。ですが、子供向けの作品だったため、ジャムおじさん(「パンやのおじさん」と表記)に作られたということがわかるだけで、どのようにして生命を持ったかは、詳しく書かれていません。よって不明です。このアンパンマン誕生場面は、市販向けの『キンダーおはなしえほん傑作選』にされる際、残念ながらカットされてしまいました。
 3度目は、いちごえほん版の第1回(1976年9月号掲載)に書かれました。こちらも、2度目と同様、子供向けの作品なので、どのように生命をもったかは詳しく書かれていません。
 命の星で命が宿ったという有名な設定は、テレビアニメオリジナルのものだと思われます。その後、新たに連載された読売新聞版は、このテレビアニメの設定を逆輸入したものです。
 それから、絵本版のリメイク作品が多い新紙芝居版は、アンパンマンが生まれるというストーリー自体が存在しないので、こちらも不明となります。

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*顔がない場合、どうやって言葉を?*

★設定その1

 ヘソ。

★設定その2

 こころ。

★解説

 原作初期のアンパンマンには、餓死寸前の人間を助けるため、顔が全くなくなってしまうというストーリーがよくありました。顔がなくなるということは、当然、口もなくなります。それでも、アンパンマンは言葉が話すことができます。さて、口がないアンパンマンは、どのようにして言葉を話すことができるのかの謎ですが、その答えは短篇童話集『アリスのさくらんぼ』と、いちごえほん版の単行本化作品『アンパンマン〔1〕』(サンリオ・キャラクターブックス)に書かれています。
 まずは、『アリスのさくらんぼ』についての説明です。この童話集の6話目『飛べ! アンパンマン』には、顔がなくなったアンパンマンが「ヘソ話術」を使い、漫画家ヤルセくんに顔の代わりになるアンパンを買いに行かせる場面があります。よって、顔がないアンパンマンは、ヘソを使って言葉を話すということになります。
 次は、『アンパンマン〔1〕』についての説明です。この作品では、アンパンマンは口ではなく心で言葉を話すということになっており、『アリスのさくらんぼ』に登場した設定とは異なりました。

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*マントを着用する訳?*

★設定その1

 ただのおしゃれ。

★設定その2

 空を飛ぶため。

★解説

 アンパンマンは、ばいきんまんにマントを切られてしまうことがよくあります。その度に、バタコさんが縫い直すのは、ご存知の通り、マントがないと飛ぶことができないからです。
 でも、いちごえほん版の第1回(1976年9月号掲載)では、裸まま、無装備で飛んでいました。最初の設定では、アンパンマンが空を飛ぶことができるのは、アンパンマン自身の力で、マントはただのおしゃれということになっていたようです。

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*バタコさんの性格とは?*

★設定その1

 とてもワンパクで、メチャクチャな性格。

★設定その2

 仕事をいちばんとする、まじめな女の子。

★解説

 アンパンマンの優等生キャラといったら、はやり、しっかりもののバタコさんです。でも、このバタコさんの性格は、原作初期と現在では、まるで違うものでした。
 原作初期のバタコさんは、仕事を捨ててスキーに行ってしまったり、アンパンマンを馬のように扱って海へ出かけたりと、かなりワンパクで、個性の強いキャラクターでした。おせじにも、優等生キャラとは言えません。
 バタコさん優等生説は、テレビアニメが最初です(多分)。私の勝手な解釈ですが、このように設定を変えたのは、原作としていちばんメジャーな絵本版が、バタコさんにまつわるエピソードが少なかったため、原作版の性格設定がよくわからなかったからだと思います(バタコさんが活躍するエピソードは、主にいちごえほん版に書かれていた)。

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*カレーパンマンの生い立ちは?*

★設定その1

 ジャムおじさんに作られた。

★設定その2

 カレーぼしからやって来た。

★設定その3

 不明。

★解説

 カレーパンマンのデビュー作品は、いちごえほん版の第15回(1977年11月号掲載)です。この時は、アンパンマンの弟として、ジャムおじさんが作ったという設定になっていました。弟かどうかまではわかりませんが、絵本版、テレビアニメでも、ジャムおじさんに作られたという設定は、いちごえほん版と同じです。
 ですが、読売新聞版の第5回(1990年1月29日掲載)では、カレーぼしからはるばるやって来たという、それまでのものとは違う設定が登場しました(読売新聞版は、アンパンマンだけを、ジャムおじさんに作られたということにしたかったらしい)。こちらは最新のものですが、あまり有力ではないようです。
 あと、絵本版のリメイク作品が多い新紙芝居版は、現在のところは、不明です。

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*しょくぱんまんを作った人物?*

★設定その1

 不明。

★設定その2

 ジャムおじさん。

★解説

 しょくぱんまんのデビュー作品は、いちごえほん版の第11回(1977年7月号掲載)です。でも、この時点では誰に作られたかという設定までは登場しません(よって不明)。
 絵本版での初出演エピソードは、『あんぱんまんとしょくぱんまん』(『キンダーメルヘン〔1980年6月号〕』掲載)です。この時は、ジャムおじさんに作られたという設定が、きちんと登場します(新紙芝居版はこの絵本版のリメイク)。
 しかし、その後新たに作られた、テレビアニメ、読売新聞版は、いちごえほん版同様に、不明です。いちごえほん版は、ジャムおじさんに作られたという可能性もありますが、テレビアニメ、読売新聞版は、別の人物に作られたように思われます。と言うのは、アンパンマンのキャラクターに関する図鑑などで、カレーパンマンについては、「ジャムおじさんにつくられた」と書かれていますが、しょくぱんまんについては、そのような記述がないからです。

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*しょくぱんまんの知性について?*

★設定その1

 物事を考えるのは苦手。

★設定その2

 頭脳明晰。

★解説

 しょくぱんまんといったら、頭がよくてハンサムということで有名です。でも、いちごえほん版の第56回(1981年4月号掲載)では、「かんがえるのはにがてだから」というしょくぱんまんのセリフがあり、原作初期の設定では、「頭がよい」ということにはなっていなかったようです。この「頭がよい」という設定も、テレビアニメで初めて登場したものだと思われます。

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*チーズを連れて来た人物?*

★設定その1

 ばいきんまん。

★設定その2

 アンパンマン。

★設定その3

 不明。

★解説

 チーズのデビュー作品は、いちごえほん版の第65回(1982年1月号掲載)です。この時は、ばいきんまんが、アンパンマンへの嫌がらせ(アンパンマンは当時、犬嫌いだった)に連れて来たということになっていました。でも、バタコさんにすっかりなついてしまい、ばいきんまんを裏切ってしまいます。この設定を知った時は、かなり衝撃でした。
 次に、チーズがパン工場に連れてこられるというストーリーが書かれたのは、新紙芝居版の『アンパンマンとおばけのもり』です。この時は、アンパンマンが拾ってきたという設定になっています。微妙な違いはありますが、アンパンマンに拾われた説は、テレビアニメ、読売新聞版でも同じです。余談になりますが、テレビアニメでは、チーズが来る前からパン工場には犬小屋があったので、チーズ以外にも犬は飼っていたのではないでしょうか?
 あと、原作としていちばんメジャーな絵本版には、チーズがパン工場に連れてこられるというストーリーは存在しないようなので、不明です。

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*チーズの言葉?*

★設定その1

 語尾に「わん」をつけた人間の言葉。

★設定その2

 「わんわん」と犬の言葉(?)を話す。

★解説

 原作のチーズは語尾に「わん」をつけながら、人間の言葉を話すことができます。人の言葉を話せないという設定は、テレビアニメのみです。テレビアニメを見ている子どもたちに合わせるため、原作もそれまでの設定を変えてしまうことがあるのですが、チーズの語尾に「わん」をつけた喋り方は、テレビアニメ放映開始後もかわりません。
 私の勝手な解釈ですが、テレビアニメが、このように設定を変えたのは、声を演じる山寺宏一さん独自の動物そっくりなアドリブを生かすためではないでしょうか。

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*カバおくんたちの先生の名前は?*

★設定その1

 やぎせんせい。

★設定その2

 みみせんせい。

★解説

 カバおくんたちの先生の名前は、ご存知の通り“みみせんせい”です。でも、この名前が登場したのはテレビアニメが放映開始してから、結構、後のことです。放映初期では、“やぎせんせい”という違う名で呼ばれていました。この名前は『アンパンマンとえのぐぼうや』(1990年2月12日、放映第69回Bパート)と、『アンパンマンとキューピッドちゃん』(1990年2月19日、放映第70回Bパート)で確認することができます。
 “みみせんせい”という名が始めて登場したと思われる作品は、原作の絵本版『アンパンマンとみみせんせい』です。ちなみに、やなせ先生はみみせんせいの名前について、

「ミミ先生はデビューした時は
名前がなくてたた先生だった。
でも人気がでてどんどん出演する
ようになったので
ぼくがミミ先生と
名前をつけた
とても好きだ。」(『アンパンマン伝説』より引用)

と語っています。








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