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2021/09/02
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​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​飯塚よ‼本当に反省しているならば控訴をするな。
此れ以上松永さんを始め被害者遺族を不当に長期間
に渡り苦しめるな‼

人類史上稀に見る凶悪犯罪を犯した貴様に対して
現行法は此の程度の
処罰しか科する事が出来ない。
然し、劣悪且つ醜悪で見苦しい外道の貴様の事だ
控訴し最高裁まで争うと成れば、
刑を科すのが更に
何年も遅れてしまう事は避けられない。
然も、狡猾な貴様は収監の際医師に健康診断書を書か
せ高齢であることを理由に
刑の執行停止を求めて来る
だろう。

刑事訴訟法第四百八十二条

 懲役、禁錮又は拘留の言渡を受けた者について左の事由があるときは、刑の言渡をした裁判所に対応する検察庁の検察官又は刑の言渡を受けた者の現在地を管轄する地方検察庁の検察官の指揮によつて執行を停止することができる。
一  刑の執行によつて、著しく健康を害するとき、又は生命を保つこと
   のできない虞があるとき。

二  年齢七十年以上であるとき。
三  受胎後百五十日以上であるとき。
四  出産後六十日を経過しないとき。
五  刑の執行によつて回復することのできない不利益を生ずる虞が
   あるとき。

六  祖父母又は父母が年齢七十年以上又は重病若しくは不具で、他に
   これを保護する親族がないとき。

七  子又は孫が幼年で、他にこれを保護する親族がないとき。
八  その他重大な事由があるとき。

檜山廣
ロッキード事件では贈賄罪と議院証言法違反で起訴され、1995年最高裁判所で実刑が確定するも、高齢のため執行停止となり、収監されないまま2000年死去。

​​​​​​ 裁判長「被害の甚大さから、長期の実刑を免れない」…池袋暴走・禁錮5年判決 読売新聞 2021/09/02 19:57 ​​
東京・池袋で2019年4月、母子2人が死亡、9人が重軽傷を負った暴走事故で、東京地裁は2日、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)に問われた旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告(90)に禁錮5年(求刑・禁錮7年)の判決を言い渡した。下津健司裁判長は「母子の恐怖や苦痛は想像を絶し、遺族の喪失感は全く埋められていない。被害の甚大さからすれば、長期の実刑を免れない」と述べた。
 判決によると、飯塚被告は19年4月19日昼、豊島区東池袋で乗用車を運転中、ブレーキとアクセルを踏み間違えて暴走。青信号の横断歩道を渡っていた主婦の松永真菜さん(当時31歳)と長女の莉子(りこ)ちゃん(同3歳)をはねて死亡させ、通行人や同乗の妻ら9人に重軽傷を負わせた。
 被告側は公判で「車に何らかの異常が生じた」と主張したが、下津裁判長は、車両の解析で不具合が見つからなかったことや、アクセルを最大限まで踏み込んだ形跡があったことなどを踏まえ、「車両異常の可能性はなく、ペダルの踏み間違いが原因だ」と認定。被告側の無罪主張を退け、「ブレーキを踏んだが、車は止まらなかった」とする被告の法廷供述の信用性も否定した。
 その上で「年齢にかかわらず、運転者に求められる基本的な注意義務を怠った過失は重大だ」と指摘。過失を否定する被告の姿勢を「事故に真摯(しんし)に向き合っていない」と批判した。
 被告は在宅で起訴されたため、判決確定まで刑事施設に収容されない。

【速報】池袋暴走事故 判決を受け松永さんが会見
FNNプライムオンライン 2021/09/02 16:25
池袋暴走事故の判決を受け、2日午後、遺族の松永拓也さんが心境を語っている。
裁判を終え、2日午後から会見に臨んでいるのは、2019年4月、東京・池袋で暴走する車にはねられ、妻の真菜さんと娘の莉子ちゃんを亡くした松永拓也さん(35)。
判決を受けて、今の心境を明かした。
松永さん「結果としては、禁錮5年の実刑判決という結果でした。検察側が主張していた事実認定は全て認められ、弁護側、被告人側の主張は全て、一切受け入れられなかった形となりました。松永真菜と松永莉子の尊い命が奪われて、その2人が感じた恐怖心などは想像しがたいと。残された遺族や、もちろん、ほかの被害者の方々の苦悩というのは察するに余りあると。そういうお気持ちを、配慮のお言葉を述べていただいたこと。そこからわたし、涙が出てしまったんですけれども。客観的に、この判決として認められたことは、被告人も受け止めてほしい。もちろん、控訴する権利は加害者には、被告人にはありますけれども、きょうの判決を受けて、もう一度自分自身に問いかけてほしい。裁判官の方は、そういう意味でおっしゃっていたと思うんですけれども、わたしもそう思います。やっぱり涙が出てきてしまったんですけど、判決が出た瞬間に。これで命が戻ってくるなら、どんなにいいことかなって思ったら、ちょっと、むなしさがやっぱり出てきてしまったんですけれども、ただ、やっぱりこの判決はわたしたちが、遺族がこの先、前を向いて少しでも前を向いて生きていけるきっかけには、やっぱりなり得るなと」

​​​ 池袋暴走事故】〝上級国民〟の飯塚被告に禁錮5年実刑判決 横粂弁護士「率直に軽すぎる」 東スポWeb 2021/09/02 14:57
元衆院議員で弁護士の横粂勝仁氏(39)が2日、「バイキングMORE」(フジテレビ系)に出演し、池袋暴走事故で飯塚幸三被告に禁錮5年の実刑判決が下されたことについてコメントした。
判決について横粂氏は「率直に言って軽すぎるなと」と厳しい表情で語った。続けて「個人的にも7年が相当だと思ってましたので。この法律的な上限というところ。なぜかと申しますと過失運転致死傷の中で極めて一番重たい部類なのかなと。2名の方が亡くなられて、9名の方が傷害を負われた。さらに一貫して無罪を主張する。無罪を主張することは権利であって、それでマイナスになりませんが、反省していないというところ。さらに被害者、遺族の方の否定的な感情が高まって処罰感情もものすごく高い案件。社会的な影響も大きい案件ですのでこれを上限として捉えずしてにどうなのか」と疑問を投げかけた。
司会の坂上忍(54)が「求刑7年に対して5年の判決が下りるのは何が理由として考えられるの」と質問。
これに対して横粂氏は「殺意あってのものではない。危険運転致死傷ではなくて自分が致死傷結果を求めたわけではないというところ。その他いろいろな関係があったかもしれません。ただ、このままですと被告人側が控訴するか注目ですが、検察側も被害者、ご遺族の方の気持ちを汲み取りながらですが控訴も検討せざるをえないぐらいのことかもしれないですね」とコメントした。 ​​​​​​​​​​​​​​

池袋暴走 飯塚被告に禁錮5年判決「実刑免れない」
2021/09/02 21:05 産経新聞
東京・池袋で平成31年4月、乗用車が暴走して通行人を次々とはね、松永真菜(まな)さん=当時(31)=と長女、莉子(りこ)ちゃん=同(3)=が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(90)の判決公判が2日、東京地裁で開かれた。下津健司裁判長は、事故原因が飯塚被告のペダルの踏み間違いだったと認定。「被告は自らの過失を否定する態度に終始しており、長期の実刑は免れない」として、禁錮5年(求刑禁錮7年)を言い渡した。
判決理由で下津裁判長は「自らの踏み間違いに気づかないままアクセルペダルを最大限まで踏み込み、車を加速させ続けて事故を起こした」と指摘し、約10秒にわたりアクセルを踏み続け最大時速約96キロまで加速させた過失が原因と認定。事故の前後で車両に異常はなかったことも認めた。
ブレーキペダルを踏んだにもかかわらず暴走したとする弁護側の主張についても「考え難い」と退けた。
また、事故の際にアクセルペダルを目視で確認したとする飯塚被告の供述についても「想定外の事態に狼狽(ろうばい)してパニック状態に陥ったと認められ、冷静な確認ができたかは疑わしい」と信用性を認めなかった。
検察側は同罪の法定刑の上限となる禁錮7年を求刑したが、地裁は負傷者への損害賠償が完了、または行われる見込みであること、被告に過度の社会的制裁が加えられたことなどに言及。「過失は悪質だが酒気帯び運転などの悪質な運転行為に伴うものではない」と量刑理由を説明した。

​​​ 池袋暴走で裁判長「事故に向き合っていない、真摯な謝罪を」…遺族「寄り添う言葉に涙が」 読売新聞 2021/09/02 22:43 ​​
東京・池袋の暴走事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)に問われた飯塚幸三被告(90)に2日、禁錮5年の実刑が言い渡された。「2人の命が戻るわけではないが、前を向くきっかけになる」。判決後、事故で妻子を失った松永拓也さん(35)は涙を浮かべてそう語った。
 被告を禁錮5年とする――。午後2時過ぎ。東京地裁の104号法廷で、下津健司裁判長が主文を告げた。車いすで出廷した飯塚被告は、約1時間にわたって読み上げられた判決をうつむいたまま聞いていた。
 被告側は公判を通じ、事故原因は「車両の異常」だと主張したが、判決は「アクセルとブレーキの踏み間違い」と退けた上で、「事故に向き合っていない」と被告の姿勢を批判した。言い渡し後、下津裁判長が「被害者や遺族は真摯(しんし)な謝罪を求めている」と説諭すると、被告は小さくうなずいた。
 松永さんは東京都内で開かれた記者会見で、妻の真菜さん(当時31歳)と長女の莉子(りこ)ちゃん(同3歳)の遺影を前に「私たちに寄り添ってくれる裁判官の言葉に涙が出た。つらい時間が続いたが、(公判に)被害者参加し、遺族の思いを伝えたことが報われた」と語った。その上で、「被告には控訴の権利もあるが、判決が認めた客観的な事実と向き合ってほしい」と訴えた。
 会見に同席した真菜さんの父の上原義教さん(64)も「被告は控訴せず、心からの謝罪をしてほしい」と声を絞り出した。
 検察側の求刑は禁錮刑としては上限の禁錮7年。検察幹部の一人は判決について、「立証した事実は認定された。ご遺族の処罰感情も踏まえ、今後の対応を検討する」と話した。一方、「控訴しないようにしたい」と被告人質問で語っていた被告は、判決への対応を明らかにしていない。
 事故で自らも負傷し、高齢の被告の捜査は、「逃亡や証拠隠滅の恐れがない」として、身柄拘束せずに進められた。在宅のまま起訴された被告は、判決が確定するまで刑事施設に収容されず、確定しても刑事訴訟法の規定に基づいて、年齢などを理由に刑の執行が停止される場合もある。

​​ 池袋暴走事故 禁錮5年の実刑判決に遺族・松永拓也さん「控訴の権利あるが、もう一度、自分自身に問い掛けてほしい」
報知新聞社 2021/09/02 15:59 ​​​​

東京・池袋で2019年4月、松永真菜さん(当時31)と長女・莉子ちゃん(同3)が乗用車にひかれて死亡し9人が重軽傷を負った事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告(90)に東京地裁は2日、禁錮5年(求刑禁錮7年)の実刑判決を言い渡した。
 下津健司裁判長は「ブレーキとアクセルを踏み間違える過失があった」と認定した。
 弁護側は、経年劣化などで車の電気系統に異常が生じ、ブレーキが利かなくなり暴走したと無罪を主張した。被告も「アクセルを踏んでいないのに加速した」と述べ、自身に過失はないと訴えた。
 検察側は、飯塚被告がアクセルとブレーキを踏み間違えたとし、故障や異常はなかったとする事故後の車の解析結果を証拠として提出。「尊い命が一瞬で奪われ、結果は重大だ」と非難した。
 被告の車を製造したトヨタ自動車も6月、弁護側の主張に反論し「車両に異常や技術的な問題は認められなかった」とのコメントを出した。
 判決によると、19年4月19日昼、東京都豊島区東池袋4丁目で、横断歩道を自転車で渡っていた真菜さんと莉子ちゃんを乗用車ではねて死亡させ、男女9人に重軽傷を負わせた。
 閉廷後、会見した遺族の松永拓也さん(35)は「判決を受け止めてほしい。控訴する権利はありますが、もう一度、自分自身に問い掛けてほしい」と述べた。さらに「判決を聞いて、少しだけ救われる気持ちにもなりました。涙が出てきてしまったんですけど、これで命が戻ってくるならどれだけいいかという虚しさがありました」と語った。 ​​

​​​​ 《禁錮5年の実刑判決》池袋暴走「人をいっぱい轢いちゃった」飯塚幸三被告の履歴書 「週刊文春」編集部 2021/09/02 14:30
自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)で起訴された飯塚幸三被告(90)に対して、禁錮5年の実刑判決(求刑禁錮7年)が、9月2日に言い渡された。旧通産省の工業技術院長だった飯塚氏は、2019年4月19日、東池袋の大通りを約150メートルにわたって暴走し、死亡した松永真菜さん(31)と長女・莉子ちゃん(3)など、8人の通行人を引き倒した。事故について取材した当時の記事を再公開する。(初出:週刊文春2019年5月2・7日号、年齢、肩書等は掲載時のまま)。
 また、あわせて松永さんの夫・拓也さんの手記 ​「慟哭手記『二人に会え て幸せだったよ』」 を、「週刊文春 電子版」で無料公開する。​
​​
📚期間限定📖 ​​

​池袋暴走事故 遺族・松永拓也さん「慟哭手記」「二人に会えて幸せだったよ」

「物凄い先生ですよ。計量学の権威なんです。何とも言えない毛並みの良さもあって。1カ月前に計量史学会の会議が神楽坂の日本計量会館でありました。その時も飯塚先生だけ車で来ていて、会館に横付けしていた。ただ、歩く時は杖をついていて、会議後、先生に『ちょっと肩押さえてくれ。押さえてくれないとまずいんだ』と言われ、肩を支えて車まで行ったんです。前に『先生、よくこんな細い路地のところを運転できますね』と聞いた時には、『段差のある所は転ぶから嫌で。車を運転した方が楽なんです』と言っていたんだけどね……」(日本計量史学会副会長の黒須茂氏)

 旧通産省の飯塚幸三元工業技術院長(87)が自家用車のプリウスで東池袋の大通りを約150メートルにわたって暴走したのは、4月19日正午過ぎ。8人の通行人を引き倒し、自転車で横断歩道を渡ろうとしていた松永真菜さん(31)と長女・莉子ちゃん(3)の死亡が確認された。
「警視庁が押収したドライブレコーダーに同乗していた妻から『危ないよ、どうしたの』と言われ、『あぁ、どうしたんだろう』と答えている飯塚氏の声が残っていました。事故直後、飯塚氏は息子に錯乱状態で電話し、『アクセルが戻らなくなり、人をいっぱい轢いちゃった』と話していたそうです」(社会部記者)
飯塚元院長(ブログ「『計量計測データバンク』とその情報」より)© 文春オンライン 飯塚元院長(ブログ「『計量計測データバンク』とその情報」より)
 今回の事故を引き起こすまでの飯塚氏の経歴は、それは華麗なものだった。
 旧制浦和高校、東京大学工学部を卒業後、1953年に通産省に入省。技術畑を歩み86年、傘下に13の研究所と約3000人の研究者を抱える工業技術院長に上り詰めた。
 通産省時代の同期で田中角栄元首相の秘書官でもあった、小長啓一元通産事務次官が振り返る。
「工業技術院長は技術職としては最高のポスト。飯塚さんは傑出した能力、調整力、リーダーシップを発揮していました。第一次石油危機の際には、再生エネルギーなどの議論を進める『サンシャイン計画』に関わっていたと思います」
 院長時代の給与は、年収2000万円弱。当時の退職金は3000~4000万円程度だったという。元工業技術院総務部長、大野隆夫氏が証言する。
「飯塚氏は、工業技術院などのOB組織『産工会』の会長も務めていた。毎春、如水会館でパーティを開くのですが、その会を取り仕切っていたのが、博士号も持つドクター飯塚です」
 いわば“通産省技系官僚のドン”だった飯塚氏。89年6月の退官後は一般社団法人機械振興協会副会長を経て、92年、農具最大手のクボタに専務として三顧の礼で迎え入れられた。
「00年、代表取締役副社長を最後に退任するまで研究開発を舵取りしていました」(クボタ関係者)
院長室に豪華なステレオセット
 71歳になった飯塚氏は02年3月、板橋区の新築分譲マンションへと引っ越し。価格は約4500万円だったが、通産省やクボタ時代の退職金などを元にキャッシュで購入したと見られる。この地で飯塚氏は同い年で誕生日も9日違いの妻と2人、“セカンドライフ”をスタートさせた。
血のついたズボンをクリーニング店に
 妻は音楽が趣味で地元の合唱サークルに入っていた。一方の飯塚氏も学生時代から合唱を続け、パートはテノール。工業技術院長時代には院長室に豪華なステレオセットを置くほどだった。
 飯塚家と親交のあるクリーニング屋店主が明かす。
「最寄り駅から奥さんと相合傘で肩を抱いて歩いていたので、本当に愛妻家なんだと思いました。2~3年前、奥さんが夫婦お揃いの音符のマークの入ったユニフォームを持ってきて『これ、(年末の)第九のコーラスの時に着たのよ』と言っていましたね」
 クボタ退社後も数々の名誉職を歴任した飯塚氏。15年11月には、長年の功績が認められ、瑞宝重光章を受章した。その叙勲祝賀会が催されたのは、同年12月11日のこと。84歳になっていたが、前出の黒須氏によれば「足もピンピンしていた」という。
 学会関係者も、80代半ばを迎えているにもかかわらず、飯塚氏には“現役感”があったと語る。
「ゴルフ好きで、ラウンドを重ねていました。2年前、飯塚さんが85歳の時に回ったのが最後でしたが、その年齢でスコアは100ちょっと。若々しいものでした」
 飯塚氏が免許を更新したのもちょうど2年前。75歳以上が義務付けられている認知機能検査で、記憶力や判断力に問題はないと判定されていたという。
 ところが――。
「昨年10月頃に、奥さんが血のついたご主人のズボンを持ってきたんです。『どうしたんですか』と聞くと、『マンションの中で転んで膝を擦り剥いて』と言っていて。この頃からだいぶ弱ってきた感じでした」
 前出のクリーニング屋店主はそう振り返る。
我がままで自分勝手だから
 前後して、飯塚氏は「転倒して眼鏡が壊れちゃった」と周囲に語り、杖をつくようになっていたという。
「年が明けてからは、バックで車庫入れする際に何度もハンドルを切り直しては失敗し、そばにいる妻から細かな指示を受け、ようやく駐車をしていたといいます」(前出・社会部記者)
 体力低下を痛感していたのか、今年3月に入り、複数の理事職を一斉に退きたい意向を漏らしていた飯塚氏。
「後任の提案も受けました。体力的にきつかったのではないか。周囲には『もう車の運転もやめようかな』と言っていたようです」(前出・学会関係者)
 それでも、ハンドルを離すという踏ん切りはなかなかつかなかった。飯塚氏はかつて家族全員がB型であることを挙げながら、
〈B型家族ってね、皆我がままで自分勝手だから大変なんですよ。ぶつかり合うと喧嘩はするする、すごいですからねー〉(「時評」88年12月号)
ひざ掛けを車の中に入れておくからと…
 と語っていた。運転は飯塚氏に残された数少ない“現役”の仕事、最後の“我がまま”だったのか——。
「18日の昼3時頃、奥さんが赤と緑のタータンチェックのひざ掛けを持ってきたのです。『洗って車の中に入れておくから』って。まだ運転するんだ……と意外に思いました」(前出・クリーニング屋店主)
 その翌日、飯塚氏は事故を起こしたのだった。
 胸部に怪我を負った飯塚氏は現在、新宿区内の医療センターに入院している。捜査を担当する警視庁交通部は飯塚氏の回復を待ち、現場への立ち会いを求める方針だという。
「証拠隠滅や逃亡の恐れがなく、高齢のため身柄事件(逮捕)にはしない。過失運転致死傷の疑いで書類送検し、在宅起訴する見通しです」(捜査関係者)
 松永さんの夫はこうコメントを寄せた。
「当たり前のように一緒に生きていけると思っていた大切な2人を失い、失意の底にいます。家族で静かにお別れしたいと思います」
 足が悪かったにもかかわらず、運転をやめられなかった飯塚氏。幼い子どもとその母親の命を奪った罪はあまりに重い。
「週刊文春 電子版」では、 松永さんの夫の手記を掲載した記事『池袋暴走事故 夫・松永拓也さん「慟哭手記」「二人に会えて幸せだったよ」 』 を、限定無料公開しています。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年5月2・9日号)

​​​​​​ 《池袋暴走事故》裁判長異例の“説諭”、飯塚幸三被告の「無罪主張」
が揺らいだ瞬間

週刊女性PRIME [シュージョプライム] 2021/09/03 11:45
「主文。被告を禁錮5年に処する」
 冒頭で下津健司裁判長ははっきりとした口調で実刑を言い渡した。
 一昨年の4月、東京・池袋で旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三被告(90)が運転していた車が暴走して、松永真菜さん(当時31)と娘の莉子ちゃん(当時3)が死亡したほか、7人の重軽傷者を生んだ大事故。被告に対して自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)を問う公判の判決が9月2日、東京地裁の104号法廷で下った。
 その瞬間、飯塚被告は視線を落としたまま、微動だにしなかった――。
被告の額にはアザが
​ この日、しとしとと 雨が降る昼の12時10分ごろ、飯塚被告は都内にある自宅マンションからタクシーに乗って、裁判所へと向かった。 いつもなら30分ほどで到着するところだが、折しもパラリンピック開催中であったために交通規制が激しく、到着までおよそ1時間も要した。​
 午後2時ちょうどに開廷。飯塚被告は黒のスーツ、黒のネクタイ、白いワイシャツ姿。眼鏡に不織布のマスクを着用して、弁護人が押す車椅子に乗って出廷した。
 被告の額をよく見ると、何か黒いものが……アザだ。右額に5cm四方もの大きさ。どこかで転んで打ちつけてしまったのだろうか――。
 被告は出廷すると、そのまま証言台に向かう。その直後に冒頭の判決が下った。
 そのあとは、裁判長が判決の理由をとうとうと述べていった。
「被告は自転車もろとも転倒させ……」
 証言台の被告は首を30度ほどうなだれてピクリとも動かない。傍聴席からは、眠っているようにも見えたぐらいだ。
 一方、傍聴席を見ると被告によって妻と娘の命を奪われた被害者遺族の松永拓也さんの姿があった。彼は先方にいる被告のほうをじっと見つめていた。
裁判長から“説諭”が始まる
 その後、50分にわたって読み上げられた判決の理由。その間、傍聴席から見える飯塚被告の後ろ姿はピクリとも動かず、ぼんやり見ていただけではほとんど変わらなく映っただろう。
 裁判長は、次のように締めくくった。
「事故はブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いによるもの。それは基本的な注意義務のひとつであり、その過失は重大であります。被告の一方的な過失です」
 さらに、ここから裁判長としては異例ともいえる説諭が始まった。
「遺族の精神的、身体的な苦痛、永遠に別れなければならない悲しみは深く、まったく埋められていません。被告は真摯に向き合って、遺族に謝罪していただきたい。被告は過失を否定していて、深い反省をしているとは思えません」
 このとき、被告に少しだけ動きがあった。裁判長から遺族への謝罪を促されたとき、軽くうなずいたのだ。
 裁判長が重ねる。
「過失は明白であり、納得できるのであれば、遺族の方々に謝罪、真摯に謝っていただきたい。納得できないのであれば、14日以内に控訴申立書を書いていただきたい」
 最後にそう告げられたとき、被告の身体がピクリとも動かず、うなずきもしなかった。
 終始、自身の過失を認めず無罪を主張し続けてきた被告。だが、裁判長の“控訴”という言葉にまったく反応しなかった様子は、最後の最後で自身の罪を受け入れたようにも見えた――。
 きっちり1時間で閉廷。ひと言も言葉を発する機会を与えられなかった飯塚被告は、裁判長に深く一礼をして、車椅子で退廷していった。 ​​​​

飯塚被告に裁判長「反省の念有してるとはいえない」
テレ朝news 2021/09/02 17:5 5
東京・池袋で母子2人を車ではねて死亡させたなどの罪に問われた飯塚幸三被告(90)に禁固5年の実刑判決が言い渡されました。2日午後、遺族が心境を語りました。
 証言台の前の飯塚幸三被告は車椅子に座ったまま裁判長に名前を確認されると、「はい」と大きな声で答えました。
 裁判長:「主文、禁錮5年。裁判所は(飯塚被告が)ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み続けたと認める」
 年齢90歳の被告に言い渡された判決は禁錮5年の実刑判決でした。この判決に飯塚被告は小刻みにうなづくような仕草を見せ、遺族はじっと耳を傾けていました。
 これまでに飯塚被告は「車の異常」「アクセルとブレーキを踏み間違えた覚えは全くない」と話すなど、弁護側は無罪を主張していました。このことについて裁判長は…。
 裁判長:「被告人が本件事故に真摯に向き合い、自分の過失に対する深い反省の念を有しているとはいえない」
 この言葉を聞いて深くうなだれた飯塚被告。また、飯塚被告は旧通産省工業技術院で院長を務めたことなどから、ネット上で“上級国民”などと呼ばれバッシングされていました。
 裁判長:「被告人が受けた不利益として被告人に有利に考慮すべき事情の一つといえる。以上の検討を総合すると被告人の過失は悪質ではあるものの、酒気帯び運転等の悪質な運転行為を伴うものではないことから禁錮刑をもって処断するのが相当である」
 判決を言い渡した後、裁判長は飯塚被告にこう諭しました。
 裁判長:「遺族に責任・過失を認めて、真摯に謝るべきです。それが被害者と遺族が求めていることなので、実現してほしいと思います」
 判決は禁錮5年の実刑判決。ですが、実際に収監されるかは刑が確定してから検察が判断するということです。
 一方、飯塚被告に対する禁錮5年の実刑判決を受け、遺族の松永拓也さん(35)が2日午後、心境を語りました。
 妻と娘を事故で亡くした松永拓也さん:「まず客観的にこの判決が認められたことは被告人も受けとめてほしい。もちろん、控訴する権利は被告人にはありますけども、きょうの判決を受けてもう一度、自分自身に問い掛けてほしい。涙が出てきてしまったんですけど、判決が出た瞬間に。これで命が戻ってくるならどんなにいいことかなって思ったらちょっとむなしさが出てきてしまったんですけど、この判決は私たちが遺族がこの先前を向いて、少しでも前を向いて生きていけるきっかけにはなりえるなと」「(Q.飯塚被告に対する思いは?)罪を認めたうえで心からの謝罪をしてほしいなと。納得できないなら、これだけの証拠と客観的な判決を聞いてもなお納得できないなら、権利ですから控訴すればいい。ただ、心情的には争いを続けることはしたくない。なぜなら争いを続けている、人と争っている私は2人が愛してくれた私ではないから」 ​​​​​​​

池袋暴走事故】堀江貴文氏が飯塚被告の今後に言及 控訴した場合
「保釈はされると思う」

東スポWeb 2021/09/02 15:27
実業家の堀江貴文氏(48)が2日、ツイッターで池袋暴走母子死亡事故を起こした飯塚幸三被告(90)の今後について言及した。
飯塚被告は2日の東京地方裁判所の判決で、禁錮5年の実刑を言い渡された。今後は飯塚被告が控訴するかどうかが注目される。
これについて堀江氏は「控訴しても収監がありうるかもな?」という投稿をリツイートした上で「罪証隠滅及び逃亡の恐れはないと思われますので保釈はされると思いますけどね」と私見を述べた。
​​その上で「 今は東京高検の仮監獄に入ってるはず。事務所の中に檻があるなかなかシュールな場所です」と飯塚被告の現状を推察している。 ​​ ​​​​​​

​☞何だ 此奴❓​

池袋暴走事故 90歳被告 本当に収監される?
FNNプライムオンライン 2021/09/03 16:40
加藤綾子キャスター が選んだ「90歳でも刑務所に入れられるのか」
について、フジテレビ社会部・平松秀敏解説委員がお伝えします。


2年前、東京・池袋で起きた自動車暴走事故の裁判。
きのう、この番組でもお伝えしたとおり、旧通産省幹部の飯塚幸三被告に、禁錮5年の実刑判決が言い渡されました。
気になるのが、飯塚被告の今後です。
特に、控訴するかどうかに注目が集まりますが、実は、飯塚被告は、遺族の松永さんによる被告人質問で、次のように話していました。
松永さん『私はあなたに刑務所に入ってほしいと思っています。刑務所に入る覚悟はありますか』
飯塚被告『はい、あります』
松永さん『有罪になったら控訴しますか』
飯塚被告『分かりませんが、なるべくしないようにしたいと思っております』
裁判でのやりとりを見ると、飯塚被告は控訴せず、5年の実刑判決が確定し、そのまま刑務所に収容される可能性が高いのでは?という気がします。
なお、今後の手続きを整理すると、禁錮5年の判決が確定するのは、判決の翌日から2週間後の今月16日です。
この日までに、控訴すれば、審理は、高裁に移されることになり、裁判は、今後も続けられます。
最高裁まで行くことになれば、あと数年間はかかることになります。
被告本人ではなく、弁護士が控訴することもあります。
一方、控訴せずに、16日に判決が確定した場合、飯塚被告は、近く収監されることになります。
とはいえ飯塚被告は90歳の高齢と言うこともあり、本当に刑務所に収監されるのかがちょっと疑問ですよね。
答えは簡単、「90歳でも刑務所に入れられます」受刑者の状況を調べてみたところ、おととし1年間だと、男性受刑者は合わせて1万5746人。
このうち、70歳以上は1056人で、全体の6.7%。
かなり多い印象です。
高齢化社会に伴い、受刑者の高齢化も問題なっています。
70歳以上の細かい内訳は分かりませんでしたが、90代の受刑者もいるとのことです。
では、年齢を理由に、服役をしない可能性はあるのか?
実は、刑事訴訟法には、こういう規定があります。
それが「刑の執行停止」です。
以下の条件の場合は、検察官の判断で、刑の執行停止=刑務所に入らないこともあり得るとのことです。
どういう場合が、それに当たるかと言うと、「病気など著しく健康を害する時」「年齢が70歳以上」「妊娠150日以上」「出産後60日以内」「高齢の両親などの介護」「幼い子どもなどの面倒」などです。
確かに、過去のケースでも、服役中に妊娠が判明したり、病気の手術のために、刑の執行停止が認められたりしたことはありました。
それでは、70歳以上という年齢だけで、刑務所に入らずに済むのかでしょうか?
法務省、検察庁を取材したところ、『健康上の問題がないと、年齢だけで刑の執行停止は考えにくい』との意見が多かったです。

飯塚被告は、車椅子を利用していて、歩行は困難。
裁判の中でも、「パーキンソン症候群」の疑いがあることが明らかになっています。
「パーキンソン症候群」とは、脳の老化、脳血管障害、などの原因でふるえや動作が遅くなるなどの運動障害が起こる症状です。
ただ、パーキンソン症候群の疑いがあるとは言え、裁判では、しっかりと受け答えはしていました。
そもそも刑務所には、介護が必要な高齢の受刑者も、車椅子で移動している受刑者もいます。
余談ですが、刑務所を取材した際に聞いた話ですと、風呂、トイレの介助が必要な高齢の受刑者も少なくないとのことです。
いずれにしろ、飯塚被告は、懲役ではなく、刑務所の中で、刑務作業をしなくてもいい「禁固」が言い渡されていますので、90歳で刑務所に入っても問題ないという見方が強いです。
自分の罪を償いという意味では、服役はやむを得ないと思います。
今後、飯塚被告が控訴するかどうかが注目されます。 ​​​​​​





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最終更新日  2021/09/03 05:09:18 PM
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