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東ティモールには、部族ごとの言葉が異なる多言語社会であり、かつ、統一言語がありません。公用語はポルトガル語とテトゥン語です。
テトゥン語は首都ディリ付近の言葉です。
2002
年の独立前からテトゥン語を小学校から学ぶようになり、今では、
8
割近くの人がテトゥン語を話せると言われています。とはいっても、首都の隣県でさえも、テトゥン語を話せない村があります。そのような時は、子供に頼んで通訳してもらいます。
ポルトガル語を話せる人は3割位です。ポルトガル語を話せる人は、
1975
年以前のポルトガル時代に教育を受ける機会を得た人や、
1975
年にインドネシアによる強制併合の時に亡命した人たちです。
インドネシアによる強制併合時代がありましたので、5割以上の人はインドネシア語を話せます。
東ティモールの教育は、主としてポルトガルが支援を行っています。私が滞在した
2013-2015
年頃、教科書がポルトガル語になりました。ポルトガル語を話せる教師は、ほとんどいません。どのように授業を進めていくのか、不思議な気がしました。公立学校に子供を通わせている親に聞いたところ、先生は、ポルトガル語は話せませんので、黙々と教科書を黒板に書き写し、生徒はそれを見ているという状況だそうです。教科書は個人に行き渡らず、クラスに
1
冊しかない状況でした。生徒は手ぶらで学校へ通っていました。
本来、公用語は、国としての求心力となるはずですが、そうではない状況が続く東ティモールです。
(
続く
)
【
Bon appétit !
】
Some young East Timorese felt at a disadvantage by the adoption of Portuguese as an official language, and accused the country's leaders of favouring the older generations who speak Portuguese and educated Timorese who had only recently returned from overseas.
Many foreign observers, especially from Australia and Southeast Asia were also critical about the reinstatement
(復権、回復)
of Portuguese, arguing that English or Indonesian would have been preferable.
(
https://en.wikipedia.org/wiki/Languages_of_East_Timor
)
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