**No.13**

その日が終わっても由梨はあたしと仲良くしていた。

でも仲が良くなるにつれ、うれしい反面疑心が広がっていった。

裕二と帰りながら由梨の行動を話していると、由梨が言ってた言葉を思い出

した。

・・・・尾崎の友達を紹介してくれる?・・・・

「裕二。」

「うん?」

「あのさぁ、裕二の前の学校の友達を由梨達に紹介してくんない?」

「どした?急に。」

「由梨が紹介して欲しいって。」

「別にいいけど。」

「じゃぁ明日由梨達と合コンしてくれる?」

「俺も?」

「うん。幹事いなきゃはじまんないでしょ。」

「・・・」

「いいよ。」

ツキン

・・・なんでこんなに心が痛いんだろう・・・

裕二はただあたしを助けたいから付き合ってるフリしてくれてるだけなのに・・・

別にホントに付き合ってるわけじゃないからあたしが止める理由なんてないよ・・・

「でも俺行くだけだから。葉山(はやま。由梨の苗字。)とかの相手しねー

よ?」

「ホント?」

(よかった。)

・・・

何がよかったんだ?

へ?

もしかして・・・あたし裕二の事・・す・・

「俺さぁ、葉山とかが千紗いじめるのやめさせるために付き合おうって言

ったろ?初めっからそうだったのかもしんねーけどさ、千紗と付き合ってる

うちにマジで好きになったみてー。」

「ぇ・・・?」

冗談を言ったのかとおもったけど、裕二の顔は真面目そのものだった。

「好きだ。付き合ってくれ。」 **続く**

















































































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