サイボーグ023

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第33話 カシュガル


先ほどのビールが効いてきたのか
途中でいつのまにか寝てしまった。

目が覚めたのは英吉沙(インサギル)。
道路の両脇に沿った小さな町で
バザールでもあるのか
所々に人が集まっている。
どの顔もキルギス族やウイグル族の顔立ちで
珍しそうにおじさん達を見ている。

することが無い無力感からか
その瞳はロバのように
悲しげでおどおどして見える。
反対に彼らの瞳におじさんは
どういうふうに写ってるんだろう。

「余計なお世話」かなっと考えてるうちに
ようやくホータンから520km
走行時間約8時間のドライブが終わり
喀什(カシュガル)に着いた。

カシュガルはシルクロードの
中国国内の最西端に位置し
キルギスやタジキスタン国境からも
150kmくらいと近く
人口は約25万人の中都市。

今日のホテルは「色満賓館」。
市の中心部からは北西へ2km。
かつてのソ連領事館を改装したもので
広大な敷地に建物がいくつも建っている。
が、かなり老朽化しており
部屋の中も陰気で暗くひんやり。
言っちゃ悪いけど
かなり「ロシア的」イメージ。

それでも外はまだまだ明るい。
夕方の5時だというのに・・・
ようやく慣れてはきたけど
一日が長くてやっぱり不思議。

いつものように夕食までは
自由時間ということなので
荷物を置くとカメラを持って
早速市内見学に行きました。







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