春の良い季節
桜が咲くこの頃になると「フランシーヌの場合」と言う歌を思い出す。
1969年3月30日 日曜日の朝 ベトナム戦争などに抗議してパリの路上で
女子学生のフランシーヌ・ルコントが焼身自殺をした。
ワタクシはいくら世の中が不条理だとしても自分の命を懸けて訴える事は出来ない。
この歌の歌詞のようにあまりにもおバカさんで、あまりにも悲しいと思った。
当時の日本は学生運動が燃え上がっていて大学はロックアウトされて
喧騒と混沌の時代だった。
ワタクシも学生だったが入学する時の夢はすでに消えていて
学校には行けずに漠然とした将来への不安もあったが
フリーランスの戦場カメラマンになって
一旗あげてやろうという希望もあった。
若かったあの頃 本当に何も怖くなかった。
しかし夢は、はかなく破れ
時は流れ、また春が来て
なんとなく生き続けてジジイとなって散歩がてらに
近くの桜を見物しながら「フランシーヌの場合は」と歌っている。
1 フランシーヌの場合は
あまりにもおばかさん
フランシーヌの場合は
あまりにもさびしい
三月三十日の日曜日
パリの朝に燃えたいのちひとつ
フランシーヌ
2 ホントのことを言ったら
オリコウになれない
ホントのことを言ったら
あまりにも悲しい
三月三十日の日曜日
パリの朝に燃えたいのちひとつ
フランシーヌ
3 ひとりぼっちの世界に
残された言葉が
ひとりぼっちの世界に
いつまでもささやく
三月三十日の日曜日
パリの朝に燃えたいのちひとつ
フランシーヌ
4 フランシーヌの場合は
私にもわかるわ
フランシーヌの場合は
あまりにもさびしい
三月三十日の日曜日
パリの朝に燃えたいのちひとつ
フランシーヌ