幸福な日々

繭ちゃんは良い子?



近所のお友達と遊ぶ時だけ笑ったお顔ができます。

繭ちゃんは小さい時に入院しました、その時看護師さんに「良いコは静かに!」って、言われたから、繭ちゃんはおしゃべりが少なくなりました。

途中から保育園の仲間になった繭ちゃんはお友達が見当たりません・・・。
だから、先生に上手にかけた絵を見てもらいたくてまとわりついてみました。先生は「はいはい上手ね~。だから向うで良いコにしててね~」と、言いました。繭ちゃんは良いコは動かないようににしてるんだと思いました。

お家はお店やさんです。ママもパパもおばぁちゃんも大忙し。
「向うで良いコでテレビを見ててね」と言われたので、やっぱり、繭ちゃんはなぁンにもしゃべらないで動かないコが良い子だと思いました。

繭ちゃんは良い子になりました。

繭ちゃんの妹の巴ちゃんは悪い子です。だっていっつも泣いて騒ぐしちょこちょこ動いてばっかりで・・・。
なのに、巴ちゃんは人気者です。

繭ちゃんは静かで動かないようにしてるのに良い子にしてるのに。
だぁれも見てはくれません。

繭ちゃんは寂しくても悲しくても、嬉しくても楽しくても大人の人の前だと良い子にして誉めてもらいたくて、見てもらいいたくて・・・。
そうしているうちに繭ちゃんのお顔はいつも同じお顔になっちゃった。

そのうち、巴ちゃんがおしゃべりし始めました。
ど~お?繭ちゃんの方が良い子でしょ?ネ?ママ?ネ?パパ?おばぁちゃん?

夜、おトイレに起きて来て聞いちゃったの。パパとママの話声
「繭も巴みたいに活発で明るいお子だったらねぇ・・・。」

???????
でも、もう繭ちゃんはお顔を自由に動かせません、訳が解らなくなっちゃって益々同じお顔しか出来なくなっちゃた!

「繭ちゃん楽しい?」ッて聞かれると悲しくなっちゃう。だってそれまで繭ちゃんとっても楽しかったのに、楽しい事が大人の人に解らないお顔だってこと思い出しちゃうから。

それから・・・繭ちゃんは、少しづつ動かす練習をしなきゃ、また悲しくなっちゃうと思って、すこしづつ笑えたり、泣いたりする事を覚えました。

でもまだ、ママとパパは不服みたい・・・。
もうちょっと待っててね。MOO


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