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福島第一原発事故による放射線被曝の危険性に
国民は日々不安を募らせています。
事故をきっかけに放射線が健康に与える影響について
国民は大変敏感になったと思います。
しかし、その一方で医療現場における検査被曝の
危険性についてはほとんど知られていません。
CT検査の放射線量は非常に多く、原発事故の
処理にあたる現場作業員以上に被曝している
患者も少なくないのです。
ある先進国の調査では、日本は放射線検査による
国民被ばく線量が世界一、検査被曝による発がん
死亡リスクも世界一と推定されています。
そうなると、とりわけ放射線の影響を受けやすい
子供や若者の発がん死亡が大変心配です。
なぜ、そうした実態がこれまで充分に明らかに
されてこなかったのか。
それは日本の医療界が検査被曝に危険が
ないかのようなウソを公言してきたからです。
患者や家族が検査被曝について正しい知識を
持たないよう事実を隠蔽し、健康被害を最小に
見せかけるような政策がまかり通ってきました。
これは、原発事業を推進しようとしてきた
国や電力会社が「原発は安全」「放射線に
危険はない」と国民を洗脳してきた構図と
そっくりです。
原発事故による被曝は突発的で、いずれは
処理が終わります。
これに対し検査被曝は誰にとっても非常に
身近で、医療や病気がなくならない限り
続きます。
それだけに、医療側にも、患者家族側にも
正しい知識と対応が求められます。
私は放射線科の医師として40年近く
放射線治療に携わり、数千人のがん患者を
治療してきました。
その経験と知識から、本稿では、放射線被曝
とりわけCT検査の危険性について述べます。
「健康不安と過剰医療の時代」近藤誠他共著
第1章 なぜ検診被曝危険性が見過ご
されているのか
原発事故より怖いCT検査
慶応大学医学部 近藤 誠医師 著
全文、上記まえがきの一部を引用