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小市民伯爵
苦し紛れに書いた「タウンページ」の読書感想文。 平和すぎる世界の地球防衛軍を描いたショート劇場。 脱力必死のシュールなお絵かきがあります
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2004.06.22
カテゴリ： カテゴリ未分類
その家を見つけるのは非常に容易い。町で一番の立派なお屋敷。
その横にぽつんと建っている一軒家が今日のターゲットだ。
突撃没落貴族の晩御飯
いったいどんなリアルな会話が行われているのか
「わーい、今日はカニだー」
「お行儀よくなさい。あとこのカニは、カニはカニでも、かまぼこのカニよ」
「カニがいっぱいはいったかまぼこだよね、お母様」
「いいえ、カニかまぼこといいながらカニがひとつも入っていないかまぼこよ」
「えーー」
「でも、あなたはカニを食べたことがないのだから、これがカニといえば
カニですわね。よけいなことを言ってしまいましたね」
「うん。でもこれおいしいよ。まるでカニみたいな味だよ」
「食べたことないからわかりっこないのですけどね」
「これは、何のお吸い物？」
「マツタケのお吸い物よ。おいしいでしょう」
「でもこの時期にマツタケは・・・。カナダ産？」
「いいえ、残念ながらこれも何一つマツタケは入っていないのよ。
気分を味わえばいいの。どうせマツタケは味も栄養もないのですから」
「へー。でも、カニもマツタケも入っていないのによく商品名に入れられたね」
「ドックフードやキャットフードに犬や猫が入っていないのと同じことよ」
「なるほどー。これは牛肉？まさかこれも」
「いいえ。それは正真正銘の牛肉よ。しかも国産牛」
「わーい」
「だけど狂牛病になる確率が比較的高い牛肉ですけど」
「ぶっ。比較的ってなんだよ」
「でも安かったから。家族全員分の肉をかって、たったの１００円」
「安すぎるよ。もっと怪しむべきだったよ」
「こんなチャンス滅多にないのよ。いいから食べなさい」
「はーい。この梅干は食べていいの」
「いいえ、これは見るだけ。これをおかずにしてごはんを食べるの」
「はーい」
「あとこのお湯を飲むときも、梅干を見ながら飲むと、おいしいわ」
「今日は豪華な晩御飯だね」
「でも明日からお茶漬けよ」
その横にぽつんと建っている一軒家が今日のターゲットだ。
突撃没落貴族の晩御飯
いったいどんなリアルな会話が行われているのか
「わーい、今日はカニだー」
「お行儀よくなさい。あとこのカニは、カニはカニでも、かまぼこのカニよ」
「カニがいっぱいはいったかまぼこだよね、お母様」
「いいえ、カニかまぼこといいながらカニがひとつも入っていないかまぼこよ」
「えーー」
「でも、あなたはカニを食べたことがないのだから、これがカニといえば
カニですわね。よけいなことを言ってしまいましたね」
「うん。でもこれおいしいよ。まるでカニみたいな味だよ」
「食べたことないからわかりっこないのですけどね」
「これは、何のお吸い物？」
「マツタケのお吸い物よ。おいしいでしょう」
「でもこの時期にマツタケは・・・。カナダ産？」
「いいえ、残念ながらこれも何一つマツタケは入っていないのよ。
気分を味わえばいいの。どうせマツタケは味も栄養もないのですから」
「へー。でも、カニもマツタケも入っていないのによく商品名に入れられたね」
「ドックフードやキャットフードに犬や猫が入っていないのと同じことよ」
「なるほどー。これは牛肉？まさかこれも」
「いいえ。それは正真正銘の牛肉よ。しかも国産牛」
「わーい」
「だけど狂牛病になる確率が比較的高い牛肉ですけど」
「ぶっ。比較的ってなんだよ」
「でも安かったから。家族全員分の肉をかって、たったの１００円」
「安すぎるよ。もっと怪しむべきだったよ」
「こんなチャンス滅多にないのよ。いいから食べなさい」
「はーい。この梅干は食べていいの」
「いいえ、これは見るだけ。これをおかずにしてごはんを食べるの」
「はーい」
「あとこのお湯を飲むときも、梅干を見ながら飲むと、おいしいわ」
「今日は豪華な晩御飯だね」
「でも明日からお茶漬けよ」
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