閑古鳥の巣箱

閑古鳥の巣箱

PR

Profile

小市民伯爵

小市民伯爵

Favorite Blog

『ポケットに冒険を… New! 嘘つきな太陽さん

冷戦の終わり以来最… alex99さん

限界突破⁈ はおめい1542さん

”おま毛屋敷” まきろん★さん
せんぷりちぇ♪ AAKOさん

Comments

シナモン畑 @ お久しぶりですね。 今晩は。 お元気でしたか? 久しぶりに…
おかいもの君 @ Re:ニコニコ動画にいろいろアップしてみた(08/06) ニコ動は僕も観ています 『神曲』とか言…
cishivonne @ こんにちは 長いこと、ブログのリンクをありがとう。 …
おかいもの君 @ Re[2]:シイナと麻美(06/08) 小市民伯爵さん >しかし久々に日記書こ…

Keyword Search

▼キーワード検索

2004.10.02
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
小学生のための「読書感想文講座」

読書感想文には毎年多くの方が頭を悩ませます。

その最大の原因は「何を書いていいのかわからない」「うまく書けない」
というものだといいます。


はっきりいいますと「読書感想文」は提出さえすればそれでいいのです。

だから、いいものを書こうなどと考えること自体が
おかしなことであるといわざるを得ません。

読書感想文は、作家のような本業の人でも難しいといわれています。

それを、子供に書かすなどというのは、荷が重過ぎます。
無理に書こうとすれば、読書嫌いになるのがオチです。


だから割り切りましょう。
これはただ原稿用紙に文字を埋めるだけの作業であると。

そういうわけでこの読書感想文講座では、何を書いて、
どう文字数を稼ぐのかについて
考えていきたいと思います。

まずは書きやすい本を選びましょう。

このとき、難しい本や文字数の多いものを選びがちですが、
それはやめた方がいいです。
なぜなら、読むのに時間がかかるからです。これは大きいです。


読書感想文を書くのはだいたい
夏休みの最後など切羽詰った時だと思います。
いちいち100ページを越えるような長編を
読んでいる場合じゃありません。

おすすめなのは童話です。

これなら本を読まずとも内容を知っているし
あらすじも書きやすいからです。

さらに象徴性が高いので、何を書いてもアリになります。

読書感想文は以下の流れで書くと、もっとも効率よく書くことができます。

1、本を買ったいきさつ

2、本のあらすじ

3、主人公をベタ褒めする

4、私もそのようになりたいなぁと書いて締めくくる

これだけです。他には何もいりません。
ではそれぞれについて説明を加えていきたいと思います。

1、本を買ったいきさつ


この部分ははっきりいっていりません。
だって読書の感想とは関係ありませんから。

でも、文字数が稼げるので、是非活用しましょう。


このとき素直に

「先生に読めと言われたから読んだ」「課題図書だから読んだ」

などと本当のことを書かないようにしましょう。

読書感想文は「うそ」の練習だと割り切った方が良いでしょう。

だから

「前からこの本にはきょうみがあったから」
「ともだちがこの本をすすめたから」
「お母さんが昔この本を読んで感動したと言っていたから」

などと好印象なことを書いておけば、
これを読む先生もにっこりと微笑んでくれるはずです。

これは読書感想文のみならず他のことにもいえます。

2、本のあらすじ


これは本の後ろにあるあらすじを少し変えて書くのが基本です。
短い話なら、起こった事件を羅列するだけで問題ありません。
あらすじで読書感想文の半分は占める勢いで書きたいです。


この時、あらすじを分断して、
それぞれについて感想を書いていく手法もあります。

こちらの方が、あらすじの量がどれだけ感想文全体を占めているのかが
わかりにくいのでおすすめです。

いかに先生の目を欺くかというのが書く上で大事なのです。

3、主人公をベタ褒めする

読書感想文は「おせじ」の練習だと割り切った方が良いでしょう。
ほめる時によく使える言葉として

「すごいなぁ」「えらいなぁ」「勇気があるなぁ」

などがあります。
ほめるというのは相対的な価値を認める作業なので、
いくらほめても比較しないことには実感がわきません。

そういうわけで、ほめた後は「卑下」しましょう。
「僕よりあなたの方がえらいです」と言う訳ですね。
これがほめる上でもっとも効果があります。

この時使える言葉といて

「僕にはとうていできない」「僕なら泣いちゃう」「僕なら死を選ぶ」

などがあります。


主人公のような立場に置かれた時、自分はどうしてしまったかという
情けないエピソードを赤裸々に綴るのも良いでしょう。
高学年なら、そういうエピソードをでっち上げるくらいしたいですね。

だけどよく考えてみると「小学生」より「えらい」と
言われても全然嬉しくない気がします。

応用として

「げんだい人がわすれたものを持っている」

「僕たちがなくしたほんとうの強さをもっている」

などがあります。

「ほんとうの」というのは非常に使い勝手が良いので、
是非使ってみて下さい。

4、私もそのようになりたいなぁと書いて締めくくる

そして最後に「主人公のようになりたいな」と書くわけですが、
気をつけることがあります。

というのも、主人公はたいてい悲惨なめにあうので、

そのまま「主人公のようになりたい」と書くと、
アブノーマルな子に思われるからです。

読書感想文は「良い子のふり」の練習なので、
逸脱したことを書くのは得策ではありません。

だから

「主人公のような強さ」「主人公のようなやさしさ」

など、部分肯定をするように心がけたいものです。

ただし主人公が最終的に出世するなど成功した場合は
全部肯定しても構いません。

このように書いても、実際にどのように書けばよいのか
よくわからないと思います。

そういうわけで、小学生にも書けるような、
読書感想文の例を書いてみることにしました。





校長先生がスピーチで、うさぎと亀の話をしておられたので、
どんな話なのだろうと思い、
読んでみることにしました。

うさぎと亀というのはこんな話です。

あるところにうさぎと亀がいました。

うさぎは亀をみると「のろいですね」と言ってからかいました。

みのほど知らずな亀は「のろくないよ、むしろのろいのは君の方だ」
と言い返しました。

するとうさぎは
「それならどっちがはやいかかけっこをしましょうよ」
と、ていあんしました。

よくじつ、ふたりだけのマラソン大会がかいさいされました。
スタートと同時にうさぎはいっきに亀との差をひろげました。

「そ、そんなばかな!」

と亀がひとりごとをいっているときにはもう、
うさぎのすがたは見えません。

うさぎは、途中でばかばかしくなって走るのをやめ、いねむりしました。
かめに勝ったって何もうれしくないからです。


うさぎがいねむりをしている間に亀はどんどんときょりを
ちぢめていきます。
そしてとうとう亀はうさぎにおいつきました。

「しめしめ、うさぎのやつ、いねむりしているぞ、
 いまのうちにゴールにいそごう」

と亀はつい声に出して言いました。

うさぎはその声で目をさましましたが、うれしそうな亀を見て、
またいねむりしました。
だいぶたって亀はゴールにつきました。
亀はうさぎに勝ったので大よろこびです。
よくじつ、亀はうさぎのもとに行って

「僕はきみにかったんだ」と言いました。

うさぎは「はぁ、僕は君にはかなわないよ。僕の負けだ」と、
にやにやしながら言いました。

たしか、このような話だったと思います。
僕はこれを読んで(うさぎはえらいなぁ)と思いました。
亀は勝ちさえすればいいと思っていました。

それにたいして、うさぎは勝負の無意味さをさとり、
亀に勝ちをゆずったからです。

だけど僕はこうもおもいました。このかけっこは
じんせいそのものをしょうちょうしているのではないかと。
だからこのかけっこのゴールとは、むきしつな死です。

亀はゴールにてんごくをみました。
だけど、げんじつてきなうさぎは、
それがげんそうに過ぎないことを知っていました。

だからうさぎはこのかけっこをばからしく思ったのです。
いっしょうけんめいこつこつがんばったって、
いきぬきのない亀はふこうです。

しかも相手をけおとしてでもゴールにむかおうとしました。

もし実力だけで勝負をいどみたいなら、
いねむりをしたうさぎをおこしたでしょう。
それをせず、ただ勝つことにだけこだわった亀は
こっけいですらあります。

そうまでしてがんばったところで、
むかうさきは死です。なんとむなしいことでしょうか。

生きているうちに楽しまなければ意味がないと思ううさぎは、
いねむりをしました。

きっとうさぎはその後も、できるだけとおまわりをして
楽しみながらゴールにむかったと思います。

一直線にじんせいを歩むなんてうさぎにとっては
たいくつでしかないのです。

僕はうさぎのような生き方がいいなぁと思いました。
僕はどっちかというとこつこつとがんばるタイプです。
とうていうさぎのようにはなれません。

だけど僕も、うさぎのように、
じんせいにゆとりをもった生き方をしたいなぁと思いました。
<おしまい>


どうでしょう?参考になりましたか。では頑張って読書感想文を書いてください。それでは♪





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.10.23 00:45:42
コメント(22) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: