January 12, 2017
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先日テレビでススキノの夜の様子が放映されておりました。

ススキノのど真ん中を歩くレポーターが立ち止まってインタビューをしている後ろに映っていたビルに見覚えがありました。

「スズランビル別館」でした。

「鳥亭」

もう随分前に閉店いたしましたが、ススキノスズランビル別館の7階ワンフロアーを専用していた大型焼鳥店でした。

高度成長期も終わりを告げる頃ではありましたが、まだまだ営業担当の方々が「接待費」を大いに使えた頃ではありましたから、90名のキャパのカウンター、小上がり、ボックス席はいつも満員御礼状態が当たり前となっておりました。

今は大型チェーン店となっている「串鳥」も、その頃はまだ2店舗くらいで営業をしていたと思います。

私は友人がバイトをしていたのをつてに、しばらくバイトで働かせていただきました。

マスターは「大作」さんといい、太めの大きな体格で、がらがら声で「おいよ~小上がり2番の鳥せい、味はなんだぁ~」と、強面で怒鳴るまさに職人といった感じの人でした。

当時としては時給も高く、交通費も実費支給、しかも”まかない”付きでしたから、かなり条件の良いバイト先であったと思います。

私はここでバイトをして、お金をためて上京しようとしておりましたので、ありがたかったのを覚えております。

数ヶ月で目標額に近づき、そろそろバイトを辞めて上京と思っていた頃の事です。

幼なじみでもあり高校の1学年先輩でもあった「修ちゃん」が、地元で結婚をしてグアム新婚旅行の帰りに、札幌で一泊するので私に会いに来たいと連絡がありました。その頃は携帯電話などないですから、私の住んでいた「えぞ松荘」の供用ピンク電話で連絡を受けたのですが、その日はバイトでしたからご夫妻で「鳥亭」に来てくれる事になりました。

子供の頃から随分とお世話になり、一年早く社会人になった修ちゃんは、まだ高校3年生だった私にラーメンをご馳走してくれたり、時には「1,000円」小遣いをくれたりしましたので、ここは恩返しをしなくてはと、マスターに修ちゃんご夫妻の飲食代金をバイト代から引き去ってくれるようにお願いをしました。

「おう!わかった熊ぁ~お世話になった人への恩返しは大事だぞぅ~来月分から引いてやるし、俺もなんか出してやるよ」と、言ってくれました。

開店時間になり、修ちゃんご夫婦がエレベーターから降りてくると…

「なっ!!!」

そこには、修ちゃん夫婦と、その同級生のよく知っている先輩達が3人に、なぜか私の従兄弟が1人の合計6人でゾロゾロと店に入って来て

「熊~ごちそうさん~悪りなぁ~(笑)」と、小上がりに座りました。

その後2時間続いた宴会のお会計は、私の上京を1ヶ月遅らせるには十分な金額であった事を今でもはっきりと覚えております。

その後修ちゃんは脱サラして実家の「鳥源」に戻り、現在は「鳥源旭川店」の店主となりました。

そろそろご馳走になっても良い頃じゃないですかね。(笑)





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Last updated  January 12, 2017 07:56:51 AM


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