親子の会話

最近父からよく電話がかかってくる
10年ぶりに電話でお話をする
物書きの父は知識が豊富で話が面白いのだが、
なにか例をだしては「○○って知っている？」
と聞いてくる。
昔は「そんなことも知らないの？だめだなー」
といわれてカチンときていた。そのひとつを知らないだけですべてを否定されたような感じがしていた。
親元から飛びだして自由になった私は
自分が今まで守られていたことを知った。

かなり甘やかされて育ったのだと思う。
自分自身の子育ても他の人に指摘されて
自分が傷ついてきた道を通らせないように先回りをしている
のにきがついた。

人間は感情的な生き物だ。
正論だけ、合理的なことだけがすべてでない。

私のお店で商品を買う人もそうだ。
もっと安いお店ならいくらでもある。
商品が良いものだからだけでもない。
月のわしょっぷのどこかが気に入ってくれたのだと思う。
今日も梱包しながら顧客ファイルを見た。
オープン当時からの
4年越しの常連さんが2人も沢山注文してくれた。
とてもうれしいことだ。

父の言うことはもっともなことが多いだけにカチンとくることもある。理論的な知識がないわけだから正論で打ち負かすことはできない。
でもそれで負けではない。
知らないことは悪いことではない。
知らないことに気が付いたら改めて勉強すればいいと思う。

「こんなことも知らないの？それでも大学言ってたの？」
と言われたら「うん。知らないの。知らないから詳しく教えて」
と言えるようになれればいい。
人は教えることが大好きだから。
逆に相手がうなるような質問してみよう。
そうするとお互いの知識が深まる。

知っているのは偉くない。
知らないやつも偉くない。
素直が一番かな。

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