くろの部屋

くろの部屋

クロの闘病記 闘病前



クロの闘病記   闘病前




前書き

今回から通院時の領収書を元に出来るだけ思い出しながらクロちゃんの闘病記を綴っていきたいと思います。

領収書は全部残しておいたつもりでしたがどうしても見つからない分もありますが、それでも解る分だけでも。

これを書く事で自分もクロちゃんが頑張ってくれた事を記憶に留めたいし

現在頑張ってる猫ちゃんの治療の参考に

そして、これから頑張る猫ちゃんの治療の参考になればと思います。




病気の発覚以前

クロちゃんの日課は毎日のお散歩でした。

9月頃いつものようにお散歩にいくと公園に見慣れない猫がいました。

ですが、その猫は今までみた他の猫とは違ったのです。

その猫はクロちゃんを見つけると一直線に威嚇する声を出しながらクロちゃんに向かってきました。

普通の猫ならそこに人間がいればそれ以上は近寄ってこないのですが

その猫は自分が一緒にいるにも関わらず一直線にクロちゃんに向かってきます。

実はクロちゃんは結構子供っぽいのでどうやら相手が怒っているのに気付かずジャレて一緒に遊ぼうとしてる様子でした。

もちろんクロちゃんもそれなりに大きい子でしたし仮に喧嘩になってもそう簡単には負けないだろうとは思ったのですが、その時にいた猫の行動はどう見てもボス格の猫でいつ飛び掛ってきてもおかしくない状況でした。
もし喧嘩になったら負けなくても無傷では済まない。そう感じました。
事実「マズイ!」と思ってクロちゃんを抱えあげてそこを去ろうとする自分にまで威嚇してきましたから。



その日以来少しクロちゃんの生活が変わりました。
毎日のお散歩を自分がやめたからです。。。。。。

もとから一人でお散歩に行く子ではなかったので、いつものお散歩の時間になると自分のところにお散歩のおねだりにきては何故連れてってくれないのか不思議そうにしていたものです。

もちろん、全然いかないという訳にもいかないので、それからはその猫がいないのを見計らって出かけたり、お散歩コースを変えてみたり、公園まで行かずに近くだけで済ませてしまったりしながら段々とお散歩の機会が減ってきました。

それでも「公園に連れてってその猫に襲われて怪我でもしたら・・・・」と思うと中々足が向かなかったのです。





10月

10月頃になると一緒に外に出ても家からすぐの空き地で草を食べてゴロゴロしてお散歩を終えるようになってきました。
自分が散歩に行きたがらないのが解ったのかな??そう思いながら。

それでもタマに遊びに行きたそうに、寂しそうに公園の方を眺めてる事もあり
心の中で「ゴメンな。。。。でも怪我させたくないから・・・・」そう謝るような気持ちでイッパイでした。

でも・・・・本当はその頃から既に具合が悪くなり始めてたのかも知れません・・・・・・


これは後で病院の先生に言われた事なのですが
「動物は野生の本能で自分の弱った姿を見せません。だから見た目で判断するのはとっても危険な事なんです。」 と。。。


10月も後半に差し掛かると年末に向けて仕事も少し忙しくなってきました。

朝8時には家を出て夜9時過ぎに帰ってくる毎日。

家に帰るといつものようにクロちゃんのお出迎えです。

毎日玄関で待っていては抱っこのおねだりです。

30分くらい抱っこをした後は部屋に帰って30分くらいお帰りの挨拶やお膝の上でくつろぎたがります。

一緒にご飯を食べて、ちょっとだけ一緒にお外に行って今まで15年ずっと続いてきた過ごし方。

ちょっとお散歩の時間は減ったけど今迄通りの過ごし方。

でも仕事の帰りが遅くなったので一日中お留守番して一緒にいられるのはほんの数時間・・・・・・

本当はもうこの頃から辛かったのかも知れないけれど・・・・気付いてあげられなかった・・・・

大好きなお散歩にいけなくなったストレスもあったのかも・・・・・

元々大人しい子だったから別段「弱った」という感じにも見えなかったしね・・・・・・





11月

11月に入った頃に少しだけ異常に気付いた・・・・・

部屋の中でいつもお気に入りの場所って大体決まってたのに、その頃になって少しだけ居る場所が変わった。

食欲も少しだけ落ちた。

器からでなく手から上げると食べるのでタダ甘えてるだけかと思った・・・・

目立ってどこがどう違うという訳ではなかったがほんの少しだけ違和感を感じた。

なんとなく嫌な感じがしたので真剣に動物病院探しを始めた。

実を言うと、家から歩いて5分程の所に自分が子供の頃からずっとやっている獣医さんがあるのだが
ここは前のワンコの時に診断の遅れが元でワンコを亡くしてしまった事があり気分的にどうしても受け付けなかったのです。

もちろん、その獣医さんを批判する訳ではありません。
長年ずっと開業しているベテランですし、随分遠くからここの先生を信用して通ってる方も多くいますから。
現に今でもその病院には結構な方が通ってますしね。

でも自分的にはどうしても「自分の子を任せる」気にはなれなかったのです。

家に帰ってネットであちこち検索して獣医さんの評判や情報を色々調べる日が続いた。

そして11月の9日・10日・・・・・・・

その日は久々の連休でした。

何日かかけて何軒かの獣医さんはピックアップしてあったので、この連休で様子を見て具合が悪そうならば病院に連れていこうと思った。

当初の予定ではこの連休で様子を見て、具合が悪そうなら次の休みに病院に連れていくつもりでいた。
本当なら仕事を抱える身だからこの連休中に行っておくのが正解だったのだが最初のうちはそこまでひどくは見えなかったのだ。

だが、この連休で様子を見ていたら思ったより調子が悪そうだ。
というよりも「この二日で一気に悪くなった。」と思えるくらいだった。


今回これを書いていてふと感じた事だけど、あの時から今までずっと「連休の間に一気に悪くなった」と思っていたのだが実は違ったのかも知れない・・・・・・・

本当はずっと具合が悪かったけど「忙しそうにしてるから心配かけないようにしよう」って頑張ってくれてたのかも。。。。。
そして、連休中に具合が悪いのに気付いて俺がずっと心配して見てたから「これでやっと安心してやすめる。」そう思ったのかも。
これを書いていてそんな気がしました。


10日の夕方・・・・・
出来れば今日中にと思い何軒か電話するが結局時間が遅くなり断念。
会社に連絡を入れ、翌日は人も多く休んでも大丈夫という事なので有給を頂く事にする。

その晩はその日電話が繋がらなかった病院も含めて何軒かの病院の評判や情報を再チェックする事に。

クロちゃんの状態は「凄い悪い」というほどには見えないが、やはり普段よりグッタリしてるように見える。

11月11日・・・・・・・
この日からクロちゃんの通院生活が始まる。





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