2012.10.15
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ぼやぼやしているうちに10月半ばとなった。
今朝玄関の扉を開けるといきなり金木犀の香りにやられて、3日ほど前に木を見た時には全然花が咲きそうな感じじゃなかったのにいつもいつの間にか油断してる隙に突然咲くんだよねえこの木は、などと思いながらなかなかに冷たい空気の中息子を送り出す。

息子の学校は今週いっぱい中間試験。
普段勉強しているから大丈夫、と昨日は午後から小学校時代の友達(の学校は中間テスト既に終了)と町のお祭りに出かけていったのだが怪しいものだ。
今日は帰宅後夕方までに勉強を終え(あくまで自己申告)、夕方からはまったりとNゲージのカタログを眺めたり本を読んだりしていたがこれで成績が壊滅的だったらグーでパンチかな。

図書館から借りていた『 屍者の帝国 』読了。
故伊藤計劃氏が書いた20ページのプロローグを円城塔氏が書き継いで完成させた大作で、伊藤氏のみのファンからは酷評されたりもしているが、両氏のファンからはおおむね好評のようだ。

他人様の感想はともかく、私は伊藤氏よりも円城氏の方が好きなので、すごく面白かった、とまずは言っておこう。
伊藤氏の世界観を踏襲しつつ(伊藤氏が亡くなる前に円城氏とは打ち合わせがあったらしいので、当然プロットなどは伊藤氏のものを引き継いでいるのだろう)、しかし世界の広がり方は伊藤氏のハレーション気味(と私には感じられる)のソリッドな感じではなく、何かメタリックなゴシックという雰囲気が円城氏の世界っぽい。円城氏の世界で伊藤氏の物語が語られているという感じかな。それがミスマッチのようで実はかなりしっくりしているのがまた面白い。
しかし一番感心したのは、今回の円城氏の文章が、世界を具体的にイメージできるだけのちゃんと意味の通る日本語で書かれていることだったりして(笑

この本だけを読んでもSFファンには面白いと思うが、できれば伊藤計劃氏の『 虐殺器官 』『 ハーモニー 』(どちらか1冊なら『ハーモニー』か)を、また円城塔氏の『 後藤さんのこと 』『 Self-reference engine 』(どちらか1冊なら『Self-reference engine』がまだしもとっつきやすいか?いや、どっちも同じかな。笑)を読んでおくと2人のコラボの意味がくっきりしてより楽しめると思う。あ、でもカラマーゾフとかホームズとかの文学の知識もあると更に楽しめる。そう考えると些か衒学趣味も無いではない。
…と書いてて思ったのだが、この本っていまや流行らない「趣味は読書」の人じゃないともしかして全然面白くないかもしれない。

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ついでに先月末発売の『 大奥(第8巻) 』読了。ここまで読んできて、力の入り方はやっぱり家光、綱吉、吉宗の順かなあ。でも相変わらず面白い。続刊が楽しみ。

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最近インド飯がちょっとしたマイブーム。だもんで『 誰も知らないインド料理新版 』購入。
比較的とっつきやすく作りやすい『 はじめてのインド料理 』や『 いちから始めるインドカレー 』などに比べると使っている材料に入手しにくいものもあるので、普段使いするよりもたまに気合入れて作る時に参考にする本かな。読み物の部分も多くて、読んでるだけでも楽しいけどね。







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最終更新日  2012.10.15 23:21:40
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