今ドキ京都のバリューなのれん

今ドキ京都のバリューなのれん

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

valuep

valuep

Calendar

Favorite Blog

しまミーコの「猫の… しまミーコさん
藤沢あゆみのやれる… 藤沢あゆみさん
感動経営挑戦中ブロ… リゲイン京都さん
龍馬がゆく 神田龍馬さん
くろまる雑記帳 あんこくろまるさん

Comments

海のくまさん@ チン型取られちゃったw http://onaona.mogmog55.net/d-2us08/ 俺…
らめ仙人@ 初セッ○ス大成功!! 例のミドリさん、初めて会ったのに、僕の…
開放感@ 最近の大学生は凄いんですね。。 竿も玉もア○ルも全部隅々まで見られてガ…
通な俺@ 愛 液ごちそうたまでしたw http://hiru.kamerock.net/sfvy0t6/ フ○…
アゲチン@ ありがとうな!!!! http://bite.bnpnstore.com/qvozexi/ ア…

Freepage List

Archives

2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2006年12月26日
XML
カテゴリ: バリューなヒト
形だけや、見た目の和には興味ないんです。
日本には四季があり伝統文化がある。そこに和がある





新京極から四条通りへと抜ける花遊小路。いかにも京都的な名前のこの路地に、『SOU・SOU』は口笛でも吹くかのように軽やかに存在している。


SOU・SOU店舗情報

『SOU・SOU』とは、そもそも日本的な相づちの言葉に想を得ている 。自己主張よりも先ず、「そうそう」と相手を認めようとする。
そこにディレクターの若林氏は“日本人らしさ”を見たという。

実際、様々な職人とコラボレーションして作られているSOU・SOUの商品は、 お互いの良さを認め合いながら生まれたもののように 感じられる。私は「そうそう。こういうのが欲しかった」と思わず首を縦に振っていた。

商品のユニークさはもちろんだが、私が若林氏にお話をうかがいたいと思ったのは、実は 『SOU・SOU伊勢木綿』 でベビーベッドに入った可愛い赤ちゃんを見たことも大きく手伝っている。

SOUSOU伊勢木綿

「ベビーベッドが置いてある。へえ、赤ちゃん連れのお客さんもこれなら安心して買い物が」と思っていた。赤ちゃんに思わず微笑んでしまった私に、レジのスタッフさんが「可愛いでしょう。スタッフの赤ちゃんなんですよ」と。
すごい。今、大企業では子どもを持つ女性がなんとか働き続けることができるようにと、やっきになってシステムを構築している。それを、この『SOU・SOU』ではあっさりとやってのけている。

こんなに魅力的な商品の数々を、しかも6店舗という展開で、どれひとつちぐはぐな印象など感じさせずに、モダンでポップな和の詩を奏でている。商品の質の高さも、見せ方もさることながら、さらにそのうえに人材に対する考え方までが確立され、『SOU・SOU』をつくりあげている。

しかも脇を固めるのは、テキスタイルデザイナーの脇阪克二氏、建築家の辻村久信氏という、そうそうたる顔ぶれ。

若林剛之氏とはどんな方なのだろう。力量と揺るぎないセンス、パートナーの信頼を集め、人・もの・ことを寸分なくオーガナイズされている様子を見て、私はややご年配の方なのかと勝手に想像していた。

しかし、サイトのプロフィールで拝見した若林氏は、39歳。繊細で優しいいでたち。この方のどこに、これほどのエネルギッシュな創造力がひそんでいるのだろう。お会いしてみれば、やはり繊細。自然でニュートラル。けれど、まなざしは熱く、尖鋭的で力強い方だ。

若林氏SOUSOU



私は最も気になっていたことをうかがった。

---------『SOU・SOU伊勢木綿』の赤ちゃんがスタッフさんのお子さんとうかがい、驚きました。大企業が躍起になって構築しようとしていることを、『SOU・SOU』さんではすでに実践されている、そのことに。

「『赤ちゃんが生まれるからどうしよう』と最初にスタッフから相談を受けた時に『昔の人みたいに赤ちゃんをおんぶして働けばいいよ』と言ったんです。そしてベビーベッドも買って店に置きました。最初は少し心配もしましたが、今ではこのスタイルがうちらしくていいなと思っています」

--------今ではお客さんのアイドルですね。地域で子どもを育てることがなくなった日本ですが、この「SOU・SOU」の中にひとつの小さな地域が生まれているようにも見えます。

「若い人も年配の人にも愛される『SOU・SOU』でありたいと思っています。そのためには、若いスタッフだけが働くのではなくて、母親も、中高年の方も働ける環境をつくりたいと。
実際にうちには20代・30代・40代・50代のスタッフがいます。幅広い年代の店員さんがいるほうが、いろいろな層のお客さんに安心してお買い物をしてもらえますし、会社の信用にもなると思っています」


---------なるほど。カラフルな地下足袋のお店に若い店員さんだけなら「ああ、やっぱり若い方の履物?」と思われがちですが、様々な年代の店員さんが素敵に履きこなしておられたら、「私にも履けるかな」とお客さんは思いますよね。

「そう。今まで地下足袋は、ファッションで履かれた事はなかったわけですし、特に年配の人には当然ながら抵抗があると思います。
しかし『本当はこんなにポップでおしゃれな履物だったんですよ!年齢に関係なく履けて、外国人にも人気があるんです。本来、地下足袋はそういうものですよ』という事を啓蒙したいと思っていますし、それが我々の使命だとも考えています。次世代への技術継承も考えて。

形だけや、見た目の和には興味ないんです。日本には四季があり伝統文化がある。そこに和がある。江戸には江戸の、明治には明治の和があったように、平成には平成の和があると思います。
それをつくっていきたい。そのためには、やはり『人』です。
今はやりの派遣社員というのは『SOU・SOU』では考えられません。その道何十年の職人さんにお願いして、本物のプロダクトを作り、信用を売って行くお店で、1日限りの社員なんてあり得ませんからね。一人一人に、できるだけ長く働いてもらいたい」


---------作り手だけでなく売り手も一体となっての『SOU・SOU』。人に対する考え方が徹底していますね。『SOU・SOU』さんの商品は、すべて職人さんのこだわりが息づいていて、それが単なる和風モダンに終わらない、奥行きの深さを醸し出していると感じます。

「職人さんとの付き合いは、根気の一言です。特に最初のうちは大変です。けれど、良いものを作ろうと思えば仕方がない。例えば“伊勢木綿”は数ある木綿の中の一種と思うでしょう?違うんです。」

--------違うんですか。

「ええ、伊勢木綿は綿布の中でも別格なんです。普通は強撚糸で作るものを、伊勢木綿の場合は弱撚糸で織り上げます。強撚糸で織ったものは、洗うたびに堅くなっていきますが、2、3回しか撚っていない糸を天然のでんぷんのりで固めて織り上げている 伊勢木綿は洗うたびに柔らかく、優しくなっていくんです 。そこに魅力を感じました。

しかも これを織っている工場はもう一社だけ 。豊田式織機という昔ながらの機械で織り上げるのですが、全部で40台ある機械も、稼働しているのはその半分です。機械の調子が悪くなれば、稼働していないものから部品を取って、修理する。そんな貴重な機械で織れる量は1日に1反が限界です」



得難い木綿 なのですね。
何か製作するにあたってすんなりといかなかった点等ありますか?


「もともと柔らかさが売りの木綿です。着物ならいいんですが、かばんにも使えるようなものをと考えれば、もう少し肉厚なざっくりしたものが良い。そこで『もう少し太い糸で織ってもらえませんか』とお願いする。10m織って『無理だ』と言われるわけです。 何度も頼んで、お願いして、トライして、また『無理だ』と言われて、それでも半年後にようやく作ってもらえるような世界なんです」

--------大変な根気ですね。地下足袋もそうでしたか。

「ええ。普通に労働のための地下足袋をつくっておられるところに持ち込みましたからね。最初から受け入れてはもらえませんでした。まず、柄合わせなんてする必要がなかったところへ、いろんな要請をしていき、それを具体化していかなくてはいけない。
『無理だ。できない』
『では、これならできますか』と、柄物の前に無地の色物をお願いしてみる。そんな風に、 じわじわと、ちょっとずつ進めていきました

地下足袋SOUSOU

前編ここまで →  後編 へ続く





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006年12月26日 18時29分41秒
コメント(0) | コメントを書く
[バリューなヒト] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: