水島新司の世界 Byトラトラ甲子園

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東京メッツの軌跡2/3



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野球狂の詩 水原勇気編
10巻の途中から



ここからは野球狂の中では長編となる水原勇気編である。この水原編から毎週連載作品となった。(それまでは月一の連載)

10年にひとりの逸材の法政大学の左腕投手の沢村慶司郎が大注目のドラフト会議。沢村は岩田鉄五郎のファンなので、東京メッツを希望する。しかし阪神タイガースが一番くじを引き、阪神が指名権を獲得する。
東京メッツはドラフトで最下位のクジを引くが、別にそれでもOKと鉄五郎と五利は笑う。なぜなら他球団が完全ノーマークの水原勇気という女性投手を1位指名したからだ。東京メッツの2位指名は音羽建設の帯刀守(捕手 右投右打)となった。帯刀は岩田鉄五郎ファンなので、喜んで入団すると話すが、その後1位指名が女性だったことがわかり、入団拒否をする。帯刀はひそかに水原と会い、その実力を知ろうとする。水原は、帯刀に対して左のオーバースローで直球を投げ込む。その球は女性としては速かったが、とてもプロで通用するものでは無いと帯刀は思った。
しかも野球協約で女性の入団は認められていなかった。

11巻

水原の本当の投球フォームはアンダースローだった。左のアンダースローから投じる、クセのある速球を受けた帯刀は、メッツ入団を決意する(背番号22)。そして水原も動物学者になる夢を捨て、メッツ入団を決意する(背番号1)。しかし野球協約で女性の入団は認められておらず、犬神総裁は水原入団を認めていなかった。

12巻

阪神VS東京メッツのオープン戦で協約を破り、水原が登板する。水原の力投を見た犬神総裁が、入団を認める。

13巻

2軍で調整する水原の教育係の武藤兵吉(捕手 右投右打 背番号30)が登場。武藤が夢にまで見るドリームボールを完成させるため、二人で練習に励むが、未完成のまま武藤の広島カープへのトレードが決定してしまう。交換相手の平沢(投手 左投)も登場する。
そしていよいよペナントレースが開幕し、水原も広島との開幕戦にベンチ入りした。

14巻

広島との開幕3連戦の3試合目で水原がプロ初登板。3イニング無失点で抑え、初勝利をあげる。しかし次の阪神3連戦で打ち込まれ、ドリームボール完成のため2軍落ちする。

15巻

2軍で水原は少なくともマスコミの前では投球練習はせず、ボーリングばかりしていた。その実力も相当でプロボウラー転向が噂される。しかしこのボーリング特訓がドリームボール完成への布石だった。
水原がついに1軍再登録される。そして広島の武藤も1軍登録される。広島戦での9回武藤のツースリーのカウントから水原がマウンドに上がり、唯一球のドリームボールで武藤を空振り三振に抑えた。その後も唯一球のリリーフが続き、抑えていくが、ドリームボールを投げると思わせておいて、カーブ、シュート、ストレートなどで抑えていった。

16巻

阪神戦で水原は王島にカーブで逆転ホームランを打たれる。この時、メッツナインも含めて全ての野球関係者は、水原のドリームボールは「無い」と結論づけた。
広島武藤との再度の対決でもシュートを投げ、三振にきって取る。やはりドリームは無かったのだ。武藤は自由契約となった。

17巻

ドリームボールの無かった水原だが、唯一球のリリーフでフォークを投げ、セリーグの強打者を次々と抑えていった。しかし武藤だけはその球はフォークではなくドリームボールだと叫んだ。広島は武藤と再び契約し、水原と対決する。そしてドリームボールをホームランにした。フォークのように落ちるが、実は揺れながら落ちていた。武藤だけはその球道がわかっていたのだった。


「野球狂の詩 外伝」

「野球狂の詩」が連載終了後に特別読みきりとして少年マガジンの1979年の3,4合併号および5,6合併号に掲載された。そしてこの外伝はオリジナルの単行本には収録されておらず、文庫本版の最終巻(13巻)の巻末に収録されている。

大日本建設という大手企業が東京メッツを買収することとなるがなんとこの大日本建設の社長の息子が甚久寿だった!なおこの物語の中で鉄五郎が通算200勝を達成する。


「大甲子園」

大甲子園には水原勇気が千葉県大会の決勝の青田VSクリーンハイスクール戦を観戦にくる場面が見れます。
また、鉄五郎と五利が東京メッツのドラフト1位指名をめぐって議論する場面が多々登場します。五利は不知火や球道を候補にあげるが鉄五郎は山田を推す。明訓に敗れた球道くんが「僕の希望球団は東京メッツです」と鉄五郎に告げる場面もあるが結局実現はしなかった。見たかったなぁ(T_T)


今後の予定としては「ブル」「ストッパー」の東京メッツを紹介していきたいと思ってます。一体いつになることやら(^-^;)

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