先日、姪のピアノの演奏会が行われました。
私の友人の音楽家が何名か来てくれていて、
忌憚ない意見をいただき、また新たな目標が出来ました。
それは目から鱗のビックリな意見でしたが・・・
客観的な視点でプロの意見を聞くことが出来、
本当に演奏を聴きに来ていただけて良かったです。
話は変わりますが、先日、ひと昔前に一世を風靡した
スタニスラフ・ブーニンの特番がBSであってました。
1985年のショパンコンクールで優勝し、日本でもブーニンブームが
巻き起こり、社会現象をもたらしました。
衝撃だったのはブーニンはそんなに私と歳が変わらない、ということ
でした。しかし、テレビ越しで拝見するブーニンは70歳以上に
見えました。
肩の使い過ぎによる左手の不調、それが治った矢先に転倒し、
糖尿病の影響で左足首が壊死しかかっており、足を切断しなければ
ならないという診断を下されます。
ブーニンは足の切断を避けるためにドイツの名医を探し出し、
足首の骨を一部切除し、他所の部位の骨を繋ぎ合わせるという
難しい手術に成功し、足の切断を免れました。
切断は免れましたが、手術により、左足首の長さが極端に
短くなってしまい、普通にペダルを踏むのが困難になりました。
それをサポートするために特注の上げ底の靴を履いて演奏をして
おられました。
ブーニンはFIZIOLIのピアノを愛用していて、FIZIOLIの
マイスターがブーニンの足の状態に合わせて特殊なペダルの装置を
製作していました。
2013年の公演を最後に公に演奏会を行うのに9年の歳月を要し、
9年ぶりに八ヶ岳でブーニンのピアノリサイタルが行われました。
そしてそれは奥様の献身的なサポートがなければ成しえないことでした。
正直、往年の輝くような煌びやかな演奏とはかけ離れていましたが、
スローなシューマンも良かったです。
栄枯盛衰。
諸行無常・・・そんな言葉が思い浮かびました。人間というものは
誰でも必ず衰えが来て、出来ることが出来なくなっていき、
やがては間違いなく死を迎える訳です。
そのときに後悔がないように身体が動く健康なうちはやりたいことを
やっておかなければならないと思いました。
私もまだまだですが、もっとまだまだな姪の為にも今以上に頑張って
仕事しないといけないな、と思いました。
音楽は金食い虫ですから・・・(笑)
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