点を取っては追い付かれで最後の最後迄冷や冷やもんやった。

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2008年09月03日

プロ野球の試合観戦では去年のスカイマーク・スタジアムでの巨人ＶＳ広島戦以来で大阪での観戦は一昨年の巨人ＶＳヤクルト戦以来で、この日の体調もまずまずで電車に乗って久々に大阪入りして京セラドーム大阪に着くと急いで外野席の入場ゲートに向い、何段もの階段を上ってようやく上段外野自由席の右中間辺りに空きがあったので腰を下ろすと試合開始の１５分程前であった。

巨人が上原と広島が高橋（健）という両先発で試合が始まって初回先頭の東出の打球に坂本が飛び付いたが惜しくもグラブを弾かれる強襲ヒットが乱打戦の始まりの一打になるとはその時には思いもしなかった。上原は続く天谷に２塁打を打たれて１アウト後に栗原を四球で歩かせて満塁のピンチを招いた。

そして嶋のセンターへの飛球には一瞬抜かれたと思ったがセンターの鈴木（尚）が俊足飛ばして見事にキャッチ「ええぞ！尚広ナイスプレーや！」、ファインプレーで２アウトになりシーボルをサードゴロに打ちとってチェンジの筈が二岡がサードベースを踏んでアウトにしようとしたがランナーの足が早くセーフとなってまさかの１失点となってしまった。

２回裏１アウト後に二岡が初回の失点のミスを帳消しにしようとヒットで出ると阿部が２塁打を放って１－１と同点に追い付いて、更に４回裏には意表を付くセーフティーバントで塁に出た坂本を木村（拓）が勝ち越しのタイムリーでホームに還すと小笠原がセンターへ２７号２ランを打って４－１とリードした巨人は、３点リードの５回表を抑えれば上原は勝利投手の権利を得る筈であったが１アウト後から東出・天谷に連打を浴びてアレックスにまさかの１３号同点３ランを打たれてしまった。「何で点取った後にすぐ失点するんや！」

６回裏上原の打順で右ピッチャーの上野に対して何故か早くも代打に大道を起用「ランナーもおらんし相手の上野は右ピッチャーやったら古城の方がええんちゃうか？」と思ったが、２－３から何球もファウルで粘った大道の打球は詰まりながらも外野手の前に落ちるポテンヒットとなったが、打った大道は打球が落ちるのが遅いと判断して一気に２塁へ滑り込んで２塁打にした。大道の代走には寺内が送られて亀井の内野ゴロで３塁に進むと代打イ・スンヨプがコールされて「イギョラ！イ・スンヨプ！・・・」のコールが響き渡ったものの内野ゴロで２アウトになるが、小笠原がセンターフェンス直撃の３塁打で５－４となり４番手の青木（勇）が投げたボールを倉がパスボールで逸らす間にもう１点入って６－４と勝ち越した。

ところが７回表に２番手の山口が梵の２塁打から東出と代打緒方迄の３連打を浴びて６－５と１点差になってノーアウト２・３塁で、３番手の越智が登板するがアレックスを四球で歩かせて満塁のピンチとなるが、この日打撃がイマイチの栗原を併殺に打ち取ったもののその間に１人ホームインして６－６と再び同点に追い付かれて上原の勝利投手の権利が消滅してしまった。その直後に２アウトから阿部が四球を選んで坂本がヒットで２アウトながら１・２塁のチャンスで寺内がレフトへ勝ち越しの２塁打を放って７－６となった。

８回表を豊田が抑えるとその裏に代打古城が５番手岸本のエラーで出塁すると続く小笠原の打球はライトへの２塁打となり、この瞬間に史上６２人目となるサイクルヒットが達成されて塁上の小笠原には花束が手渡された。ノーアウト２・３塁で広島のピッチャーは６番手の梅津に代わって打席にはラミレスが入って活気付くライト外野席ではタオルマフラーを右手で振りながらの「ヒッパレ～！ヒッパレ～！ラミレスヒッパレ～！・・・」の大合唱に、タオルマフラーの無い自分はハンカチを取り出して「ヒッパレ～！ヒッパレ～！ラミレスヒッパッレ～・・・」と応援すると、ラミレスの打球はレフトスタンドへ飛び込む３５号３ランとなって１０－６と４点差に広がってもう大丈夫という雰囲気になり掛けていた。

ところが９回に登板のクルーンは梵を三振に仕留めて１アウトは取ったものの東出と赤松に粘られて連続で歩かせてアレックスには２塁打を浴びて２者生還で４点あったリードがあっと言う間に２点差になり「おい、頼むからちゃんと抑えてくれや～！」と思い、更に嫌がらせとも受け取れる様なブラウン監督の判定に対する抗議には「帰れ！帰れ！試合進行の邪魔すんな！」と怒りが込み上げて来た。

そして嶋には四球を与えた際にクルーンの投球が暴投になって遂に１０－９と１点差になって時計を見ると夜の１０時前で「もう何でもええから早うアウトにして帰らしてくれ～！」という心境になっていた。ようやく木村を三振に仕留めて縺れに縺れた乱打戦に終止符を打ったがとにかく点を取っては追い付かれてと気が気でない疲れる内容で勝ったからまだ良かったけど最後の最後迄冷や冷やものの試合にグッタリであった。

「ホンマにこの試合は点を取ってさあこれからという時に反撃されて追い付かれてはハラハラするし、縺れっ放しで最後の最後迄冷や冷やもんの危なっかしい試合になって疲れたでぇ～！」

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