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クラフトは売却してしまいましたが(汗)、調剤薬局の同業他社比較をアップしておきます。1.総売上高 アインファーマシーズについてはドラッグストア部門と合算数値です。また、今期予想数値については会社発表の数値を採用しています(以下同様)。 順調な増加傾向ですね。2.増収率 平均値が各期とも10%以上と高水準です。メディカルシステムの今期数値が飛びぬけていますが、これは合併によるものです。各期とも10%以上の増収率を達成している企業(メディカルシステム・メディカル一光等)が評価できそうです。3.増益率 1期前までは平均値が10%超でしたが、今期予想は薬価改定等の影響で保守的な予想を行っている企業が多く、増益率が一気に縮小してしまっています。このことをどう評価するかによって投資判断が分かれそうです。 経常利益面から見ると日本調剤、純利益面から見ると阪神調剤薬局・クラフトあたりが安定的に増益基調であるといえそうです。4.マージン 平均値・中央値が2%弱くらいと低い業種ですね。企業間で格差がありますが、個人的には取り立てて評価できる企業はないです。5.ROD この指標は結構企業間で格差が生じています。アインメディカル・トーカイあたりが評価できそうです。6.ROA・ROIC これらの指標も企業間で大きく格差が生じていますね。 順調に数値が上昇し、かつ、同業他社平均より上回っている企業としては、ROA面からはアインメディカル・クラフト、ROIC面からはクラフト・トーカイ・クオールあたりが挙げられます。7.アクルーアル 急激に数値が悪化しているものや常時数値が悪い企業を除くと、クラフト・阪神調剤薬局・メディカル一光・アインファーマ・日本調剤・トーカイあたりが残るのでしょうか。8.株価指標(9月15日時点) 平均値・中央値のPERが13倍台。増益率などを考えると妥当かなという気もしないではないですが、上記のとおり保守的な予想を立てている企業が多いので会社予想は下限数値かなという認識をしています。そうすると、13倍台は割安かなと。特に業績が一番安定しているクラフトが一番PER低いのはちょっと合点がいかないです。まあ、万年割安銘柄ですが。 と思ってクラフトを購入したのですが、チムニーの方が割安度が勝っていると判断してわずか一週間で手放してしまいました。しかし、調剤薬局で購入するなら個人的にはこの銘柄ですので監視銘柄にしています。
2006.09.29
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今回の比較も当初は四季報CD-ROMのデータを使用していたのですが、亜細亜証券印刷の四季報予想の数値が会社予想の数値よりも大幅に上回っているのに気付きました。 宝印刷の予想数値はほとんど開差が生じていません(以下参照)。 亜細亜証券印刷の予想数値は売上で10%弱、利益で20%程度の開差が生じています(以下参照)。 ちょっと開差が大きすぎますよね。なぜだろうと思ってコメント欄を見てみると第1四半期概況での業績が好調だったことが理由みたいです。というわけで過去2期と今期第1Qの数値を以下の表で比較してみました。 前期・前々期決算の右横に記載されている数値は期首の会社予想数値です。 確かに達成率がかなりいいですし、利益率も年々上がっています。 前期の第1Qの利益達成率が期首の会社予想比で85%程度でしたので、今期もほぼ同じ水準で、前期は最終的に期首の会社予想数値から売上が10%強、利益で30%弱の上振れになりました。 今期が前期・前々期のように推移していくのであれば四季報予想の通り、利益面で20%の上振れは達成できそうに感じます。四季報予想の今期純利益ならPERは15倍弱になるので、捕らぬ狸の何とやらですが、保有してみるのもおもしろそうです。 と考えていたら、たーちゃんさんのブログで四季報の予想数値を見て株買う人はカモだというフレーズが・・・。どうしよう(笑)。
2006.09.18
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この業界(といっても同業者は2社だけですが)を比較してみようと思ったきっかけは、角山さんの著書を最近読み直した時です。定性分析のところで「トールゲート」型企業のことが書かれていたのですが、具体例としてこの業種が挙げられていました。最初に読んだ時点では2社とも結構評価されていて手が出なかったのですが、今どうなっているのだろうと思って比較しようと思った次第です。1.総売上高推移 今期予想については、四季報の予想数値ではなく、会社の予想数値を採用しています。 棒グラフの増加具合を見る限りでは業界全体の成長率は落ちています。2.増収率 亜細亜証券印刷・宝印刷ともに近年は年々増収率が落ちています。3.増益率 経常利益・純利益ともに増収率の傾向と同じく、年々増益率が低下しています。今期はほとんど増益しないという予想です。4.マージン 3期前まではほぼ同じような水準でしたが、期を経るごとに開差が広がっていっています。この項目に関しては亜細亜証券印刷に軍配が挙がりますね。5.ROD 宝印刷に優位性がありますが、数値を考えると両社とも十分すぎる水準なのであんまり意味ないような気もします。6.ROA・ROIC 3期前までは宝印刷に優位性がありましたが、ここ数期で亜細亜証券印刷が逆転してしまいました。収益指標面は亜細亜証券が評価できますね。7.アクルーアル 今回から「経常利益×0.58-営業CF」で計算しています。税引後経常利益ベースで考えました。 両社とも問題ない水準だと思います。8.株価指標(9月15日時点) 両社ともPER20倍以下ですが、成長性から見るとそんなに割安感はないですね。収益指標面からは亜細亜証券印刷が評価できるのですが、このPER水準だと判断が分かれそうなところです。トールゲート企業ということを勘案すれば両社とも保有してもいいかなといったところでしょうか。 いつもならここで終わりですが、ちょっとおまけがあるので次回に続きます。
2006.09.17
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無謀にも不動産流動化銘柄6社の同業他社比較に挑戦してみました。「クリードやレイコフは?」という質問はなしで(汗)。私の認識不足や不精が理由ではずしていますのでご勘弁ください。1.総売上高 成長著しい業界ですので売上高の伸びはすさまじいものがありますね。2.増収率 平均値・中央値ともほぼ50%以上を維持しています。超成長業界です。特にダメという企業は見当たらないですね。3.経常利益増減率・純利益増減率 増益率も50%超の企業ばっかりです。そのため3期前に減益となっているパシフィックMの数値が際立ちます。4.マージン(売上高純利益率) フィービジネス主体であることもあってどの企業も高マージンです。ということでパシフィックMの低さが際立ってしまいます。5.ROD 高成長業種ということもあって総じて数値が低いです。その中ではダヴィンチAの数値が際立っています。6.ROA及びROIC 結構ばらけていますね。素直に解釈するならセキュアードとダヴィンチAとなります。 しかし、流動化のスキームの関係で運用資産がオフバランスになったり、ならなかったりするみたいなので、ROAやROICが低いからといって効率悪いとは一概に言えなかったりします。流動化銘柄の定量分析難しいっす。上級者向きの業界ですね。7.株価指標 これまでの結果を勘案するとセキュアードかダヴィンチAになりますが、両者ともPER20倍超となっており、個人的には手を出しにくいです。 増益率だけならパシフィックM・アセットM・ケネディクスあたりはよさげですが、財務面や収益面での指標が低く不安感が残ります。 個人的な結論としては、セキュアードとダヴィンチの株価がPER20倍以下になるまで待つってところでしょうか。
2006.08.27
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盆休みに学習塾の同業他社比較を見直しました。 ここ数期間わたって利益が黒字である学習塾13社を取り上げています。1.総売上推移 成熟産業と世間一般では思われていますが、売上高は順調に増加しています。ちょっと意外でした。2.増収率 増収傾向である企業が多いですが、結構差がついています。平均を常に上回っているのが早稲田アカデミー・京進・クリップコーポの3社。ナガセは増収率が上昇しています。3.経常利益増減率 各社とも近年どこかで減益となっており、やや安定感に欠けます。強いて評価するならば毎期増益しているクリップですが、ここ最近は増益率が低下してきているので、「うーん」といった感じです。早稲田アカデミーはここ最近の増益率がすさまじく、ちょっと懐疑的です。 表ではクリップに色づけしていますが、この項目では見るべき企業がないという評価でもいいのかもしれません。4.純利益増減率 ここもどこかの期で減益となっている企業が多いです。減益ないなのが、早稲田アカデミーとステップ。特に早稲田アカデミーの増益率が目に付きます。5.マージン(売上高純利益率) 明光ネットワーク・クリップコーポ・秀英予備校といったバリュー投資家に人気の企業は、高マージンではあるものの、徐々にマージンが減少傾向です。 それよりも低マージンであるものの数値を徐々に改善しているナガセ・早稲田アカデミーの方が個人的には評価できるかと思います。6.ROD ここでもバリュー投資家に人気の銘柄は高RODであるものの伸び悩んでいます。ナガセ・早稲田アカデミー・市進の上昇傾向が目に付きます。7.ROA及びROIC ROA・ROICともに明光ネットワークとクリップが抜け出た存在です。バリュー銘柄として人気なのがわかりますね。しかし、各指標とも下落傾向です。 早稲田アカデミーのROA及びROICの上昇傾向が目に付きます。ROICに限ればウィザスもいいですね。8.アクルアール((経常利益-営業CF)/総資産で計算) アクルアールとは会計上の利益の中で現金化されていない部分を指し、四季報CD-ROMでの条件式入力の関係上、簡易化したアクルアールの計算式にしています。営業CFが経常利益を上回っていれば、会計上の利益が全て現金化されていると理屈の上では考えることができますが、正直半信半疑です。といっても、低アクルアールはリターンがいいという結果があるのでそれを信用して同業他社比較をしています。 ここ3期マイナスなのが、ナガセ・早稲田アカデミー・ウィザスの3社です。9.株価指標(8月15日時点) PERを見るとこの業界もマンデペ同様、低評価の企業が多いです。PBR的にも1倍割れ企業がありますね。 PER15倍以下の企業がゾロゾロなので減収減益が顕著な一部の企業を除けばどの企業を保有してもいいような気がしないでもないですが、個人的に増収率、増益率及び各指標面から判断して割安感が目立っているのが早稲田アカデミーだと思います。 明光・秀英・クリップのバリュー投資家に人気の御三家は増益率や各指標の低下傾向を考えるとこのPERはやや割安感を感じるものの、早稲田アカデミーと比べると割安感が薄れます。 ステップは保有株ですが、可も無く不可も無くといった評価です。配当利回りが魅力的なナガセが一単元の購入額が高すぎて購入できない現状を考えれば、配当目的でこのまま保有しておいてもよさそうです。 しかし、熱闘甲子園を見ていましたが、早実の斉藤投手は松坂クラスではないかと思わせるくらい怪物じみたピッチングをしますね。駒大苫小牧の田中投手もいい投手なのですが、斉藤投手と比較すると陰に隠れてしまいます。これで明日早実が勝ったらストーリー的に出来すぎですが、個人的には早実を応援しています。
2006.08.20
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ワンルーム等の投資用マンションを供給するマンデペの比較です。1.総売上高 菱和ライフ>FJネクスト>陽光都市開発の関係で、3社の総売上高はここ数年順調に増加傾向です。2.増収率 陽光都市開発が高増収率、FJネクストが安定した増収傾向、菱和ライフの増収傾向にやや陰りが見えてきています。ただ、菱和ライフの場合は、創業者が逮捕されたことによるダメージの影響が大きいと思いますが。3.経常利益増減率 陽光都市開発は1期前までは順調に増益率を上昇させていましたが、今期予想は大幅に増益率が落ちています。しかし、それでも20%弱の増益率で他社を圧倒しています。 FJネクストは10%前後の増益率をここ数年維持していましたが、今期予想は大幅に増益率が減少しています。 菱和ライフは4期中2期が減益で安定感にかける印象です。 数字で見る限りでは、今期になって各社とも増益基調に陰りが見えてきている感じですね。4.純利益増減率 増益率に多少の違いはあるものの、傾向としては、各社とも経常利益のときと変わらないです。陽光都市開発の1期前までの増益率が目立ちますね。5.マージン(売上高純利益率) FJネクストが抜けた存在でしたが、年々各社間のマージンが縮まっています。特に陽光都市開発の改善ぶりが目に付きます。6.ROD FJネクストが抜けた存在でしたが、年々陽光都市開発が改善しており、ついに前期に抜いてしまっています。 菱和ライフは相変わらず同じ水準で他社と差を開けられてしまいました。7.ROA及びROIC ROA及びROICともに陽光都市開発の上昇傾向が目立ちます。相対的だけでなく絶対的にみても優良企業といえる水準になってきています。FJネクストはやや減少傾向、菱和ライフはほぼ横ばいです。8.株価指標(8月11日現在) FJネクストがPER8倍弱と最も低評価。低成長ですが、各指標がそこそこいいので割安感があります。自社株買いを定期的に行い、かつ、増配も行っており、株主の方もある程度見てくれているので長期で保有するのであれば候補に入れてもいいのかなと思います。 菱和ライフは各指標がFJネクストよりも劣っているのにもかかわらず、PERが高いので割安感はないです。というより、代表者が逮捕される時点で大概の投資家は購入対象からはずすでしょうが。 陽光都市開発がPERが15倍弱と3社の中で最も高評価です。しかし、各指標が優良企業の水準を示していることを勘案すれば、PER15倍弱というのはフージャースと同じくまだ割安といえるのではないかと思います。9.まとめ 4回にわたりマンデペの比較を簡単に行いましたが、個人的にはフージャースの化物ぶりが目立ちました。 あとは、陽光都市開発。保有されている有名な個人投資家の方が何人かいらっしゃったので不思議に思っていたのですが、今回理由がわかりました。投資用マンションを主力としているのでフージャースとすみわけができそうな点も購入意欲がわきました。 ということを踏まえ、最近マンデペについてはいろんな銘柄を購入して分散気味だったのですが、フージャースと陽光都市開発にまとめようかと思います。
2006.08.15
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流動化事業を行っているマンデペの同業他社比較です。 一概に流動化事業といっても、内容やセグメントの売上全体に占める割合等を考慮すれば細分化されていくと思いますが、今回は考慮外として企業を選択しています。ただし、近年変則決算を行った企業は除いています。1.総売上高推移 拡大中の流動化事業を行っているためか7社の売上高は右肩上がりです。2.増収率 アーバン・ランド・シーズ・サンシティ等の高増収率の企業が多いです。なお、アーバンは実質的に1期前の売上に相当する部分が会計処理上、今期に計上されますので実質的な数字は異なる点に留意。3.経常利益増減率 各社とも増益率が高いです。特にアーバン・ランド・サンシティ・シーズあたりが高増益率を維持しています。4.純利益増減率(セイクレスト除く) 経常利益増減率と同じく高増益率の企業が多いです。特にアーバン・シーズ・サンシティ・スルガあたりが高増減率を維持しています。5.マージン(売上高純利益率) アーバンが高マージンを維持しています。 スルガが徐々に改善していっています。 あとは、流動化をしていないマンデペと比較すると特筆すべき点が特にないです。6.ROD シーズ・サンシティあたりが数値的にいいように思えますが、絶対的な水準と比較すると平凡な数値で特筆すべき点はないです。高PBRの場合の正当性を主張しにくいですね。高成長企業が多いからかもしれませんが。7.ROA及びROIC ばらけましたが、ROA及びROICともに数値的にはこれといって特筆すべき企業がないです。8.株価指標 財務系や収益系のファクターからは評価しにくいので、PERと増収・増益率の観点から割安か否かを判断することになりそうです。 しかし、転換社債やMSCBを発行している企業が多く、1株益の希薄化が懸念されるので、個人的には流動化をしているメリットをあまり強く感じられないです。 アーバンとシーズを今のところ保有していたのですが、この結果を受けて売却しようかなと検討中です。
2006.08.14
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前回からの続きです。 今回はリターンとの関連が指摘されている指標を中心にみていきます。 まずは、マージン(売上高純利益率)です。 高マージンであるほど高リターンを生むといわれています。 それにしても、20社もあると10%超の企業もあれば、1%未満で苦しんでいる企業もあり、ピンキリです。 その中で、安定的に高マージンを叩き出しているのはゴールドクレスト・日本エスリード・フージャースあたりでしょうか。新興マンデペばかりですね。 次にRODです。RODとは経常利益を有利子負債で割った財務面の指標で、高RODほどリターンが高いと言われています。 フージャースの高RODが目に付きます。もともと財務面で定評のある企業でしたが、定量的に見ると改めて感心させられますね。指標が若干悪化していますが、一般的に適正だといわれている数値と比べて余力がまだまだあるので大丈夫ですね。 あとは、日本エスリードでしょうか。ここも財務面で定評のある会社です。ただ、1期前に指標が急激に悪化しているのが気になるところです。 他の企業はマンデペという業種の特性を考えれば説明できなくもない企業は何社かありますが、個人的に特筆すべきものはないです。 ROAとROICです。ROICは諸説あるようですが、営業利益*0.58/(株主資本+有利子負債)で算定しています。 ROAでもROICでもフージャースが抜けている存在です。財務の健全性が生きている感じですね。 次に続くのが日本エスリードです。しかし、ここでも指標の低下が気にかかります。 リクコスの1期前のROICは全然詳細について調べていませんが、他企業の傾向を踏まえると改善具合が正直本物かどうか疑問です。 と以上の点を勘案して株価指標をみていきます。 PERは相対的にどの企業も低いです。成熟傾向を示していること、増収増益傾向が続く企業が少ないこと、黒字を確保する企業が少ないこと等が原因で業界全体に対する評価が低いのでしょう。 PCFRは営業循環過程の構造上、成長企業の営業CFはマイナスになるのでマンデペを評価する指標としては参考にならないです。 PBRについては低PBRから高PBRまで見事に分かれましたが、高PBR銘柄については高RODであればリターンの観点からはあまり気にする必要はないと思っています。 EV/EBITは個人的にPERの方に着目している関係上参考として載せています。 この中で特に低PERの企業を購入するのも一つのやり方でしょうが、個人的には増収率・増益率・財務系収益系指標でトップの結果を残しているフージャースが15倍以下なのが目に付きます。フージャースの各指標の数値は株式市場全体の絶対的な水準と比べても高水準ですので、その企業が低PERのまま放置されているのは謎の一つです。 日本エスリードはROD、ROA及びROICの指標はいいのですが、成長率の低下が顕著なのでフージャースより高PERである現状では購入妙味はかなり薄いです。 ゴールドクレストは、今期予想はいいのですが、減収減益と増収増益を繰り返しており、成長性に安定感がないため、フージャースより高PERの現状では購入妙味はかなり薄いです。 タカラレーベンあたりは、成長率が低いものの増収増益が続いており、長期保有してもいいような気もしますが、他の安定的な業種の安定成長の企業を選んだ方がいいと思います。 まあ、兎も角「マンデペならフージャースを買っとけ」ということでしょうか。
2006.08.14
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巷で話題のKAPPAさんの著書を読みましたが、指標とリターンとの関係を日米の研究成果を紹介しながら述べられていて大変参考になりました。その考え方を取り入れつつ、今まで敬遠していたマンデペの同業他社比較をしてみました。 まずは売上高の推移です。 2期前を頂点としてやや減少気味な感じがしますが、減少分の多くは大京・リクコス・藤和の上位3社が寄与しており、上位3社のシェアを他社が侵食しています。業界的には成熟しているイメージがします。 なお、同業他社の選択ですが、マンション販売を主力とする企業をやや偏見を入れて取捨しています。変則決算を最近行った企業は除いています。また、投資用ワンルームマンション販売を主力とする企業やマンション販売をしつつ不動産流動化も手がけている企業は分けて比較をしてみたいため敢えて除いていますのでその点はご了承下さい。 増収率です。 大幅に増収を続けている企業もあれば、減収を続けている企業もあり、様々です。 増収を続けている企業としては、フージャース・穴吹興産・明和地所・日本エスリード・明豊エンター・タカラレーベンの6社。その中で絶えず20社平均を上回っているのはフージャースのみで、平均がマイナスとなった1期前に40%を超す増収率を記録しているのには驚きです。 経常利益増減率の推移です。赤字を計上した企業は除きました。 これも出入りの激しいゴルフをしているみたいな黒字と赤字を交互に繰り返す企業が多いです。 増益を続けている企業としては、フージャース・和田興産・穴吹興産・扶桑レクセル・明豊エンター・日本エスリード・タカラレーベン・明和地所の8社。この中で絶えず平均を上回っているのはフージャース1社のみです。 純利益増減率の推移です。これも赤字を計上した企業は除いています。 今期予想分も入れて4期連続で黒字を計上できる企業は20社中11社ですか。厳しいですね。特にバブル期以前から上場している老舗のマンデペの大部分がどこかの期で赤字計上しています。減損損失の影響でしょうか。 減損損失の影響も関係なく増益を続けている企業としては、フージャース・タカラレーベン・日本エスリードの3社。増益率が低下傾向にあるもののこの中でフージャースのみが平均を絶えず上回っています。 次回に続く。
2006.08.14
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今回で終わらせたいと思います。 前回は経常利益関連まででしたので、当期純利益増減率からです。 グラフ形式だけですと見にくいので、表形式にしたものも掲載しました。 1期前が極端に落ち込んでいるので減損の影響かなと思ったのですが、四季報等でぱっと見た感じでは減損の影響はあまりないみたいで、単純に経常利益での減益影響を受けての結果のようです。 各社変動が激しいですが、その中で大黒天物産と神戸物産が当期純利益でも増益基調を維持している点が光ります。特に大黒天物産は安定した高成長率です。 次に財務安全性からの比較です。1.棚卸資産回転月数 各社とも水準にほぼ変化がない中、G-7HLDが年々数値を改善させているのが目立ちます(→食品を主体とした業務スーパーの割合が年々上昇している影響です)。 回転月数の絶対的な水準の違いについては、それぞれの業態についての知識不足で説明できないです。申し訳ないです。2.有利子負債率(分母は売上高) 神戸物産が無借金経営です。成長率から考えると信じられませんが、財務面に結構気を遣って経営している印象がします(→FC本部なため投資がほどんど必要でないからです)。調べていないので間違っているかもしれませんが、FC店の増加数が年100店で推移しているのも全く偶然ではない気がします。 大黒天物産が順調に数値が改善しています。しかし、この企業、すべての指標の数値がすばらしいです。改めて驚かされました。 各社とも数値が改善傾向の中で着実に悪化させているのがカウボーイ。売上が減少しているのが原因だと思いますが、数値がずばぬけているのが気にかかります。 最後に株価指標です(7月10日現在)。 平均が35倍とやっぱ高いですね。 その中でG-7HLDが約14倍とずば抜けて低いです。若干鈍化傾向の感がありますが、利益成長率を考えると割安水準で、絶対的な水準でみても割安水準だと思います。 神戸物産は、24倍と利益成長率を考えると個人的にはやや割安~妥当な水準ですかね。このままいくと増収率の低下は避けられないので、販管費をいかに削減して、利益率を上げるかがカギだと思います。あとは「神戸クック」事業ですね。本社が所在する稲美町の直営店に併設されているみたいです。 安定した高成長を続けている大黒天物産は、PERが32倍とさすがに評価されています。利益成長率を勘案するとやや割安とも判断できなくもないですが、最近は個人的に絶対的な水準を重視しているので指をくわえて見ているしかないです。 九九プラス・ミホウジャパンは減益の影響を受けて高PERとなっています。しかも、九九プラスは無配。成長株投資のリスクが垣間見られます。 いつも、始めは結構意気込んで分析をしますが、こう見てみると単にグラフや表を貼り付けているだけで、各社に関する知識が少ないので言葉での説明がうまくできていないです。そして、G-7HLDは着実に株価下げてるし・・・。こんなことやっていて、大丈夫なのかと思ってしまいます。寝よ寝よ。
2006.07.11
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昨日の続きです。 原価率と販管費率です(分母は売上高)。 原価率については、業態による水準の違いはありますが、業務用食品スーパー系が年々上昇傾向にあるようです。その他はほぼ同水準で推移しています。 販管費率については、原価率と逆で業務用食品スーパー系の改善傾向が顕著です。九九プラスは増加傾向、大黒天物産はどちらかというと改善傾向です。 次に経常利益率と経常利益増減率の推移です。経常利益増減率については、増減幅が激しくグラフにすると見にくくなるため、表形式にしています。なお、カウボーイの3期前は赤字から黒字へ転換しており、計算不能なため表示していません。 大黒天物産が経常利益率で頭一つ抜け出しています。増減率は近年低下傾向ですが、他社と比較すると安定的ですばらしいです。 経常利益率の2位グループがG-7と神戸物産の業務スーパー組。もう少し率的に低いかと思っていたのですが、上場スーパーマーケットの平均よりも数値がいいので少々驚きました。原価率の上昇を販管費率の改善でうまくカバーできていると思います。増減率は、両者ともやや低下気味ですが、それでもまだ成長性がありそうです。 九九プラスは、日経新聞等で成長銘柄の一番手に挙げられていたこともあった有名成長株でしたが、経常利益率が減少傾向で、経常利益については2期連続で減益を予想しています。売上が伸びており、新規参入業者もローソンを除けば思いつかないので、この業態そのものが儲からない可能性が感じられます。 明日(というか今日)、遠方に出張ですので今日はこの辺で寝ることにします。 明日(というか今日)にはこのテーマ終わらせたいものです。<次回に続く>
2006.07.10
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昨日、売上高関連のところだけ少しアップしようかと思って、書き上げたところで操作ミスで全部消えてしまいました(泣)。 とりあえず、頑張って昨日書いたところまでアップしようかと思います。 まず、悩んだのがどの企業が食品ディスカウント業に属するのかということでした。ちょっと調べてみた限りでは全く見えてこなかったため、ヤスイノさんが私案として提示されていたのをベースにさせてもらい、自分なりに分析しやすいように企業数を減らしたかったため、ドラッグストア業にも分類されるメガドラッグストア業態の企業と食品以外の商品も多く扱っているスーパーセンター業態の企業をはずした6社でとりあえず分析してみることにしました。 なお、以下の数値は会社四季報CD-ROMの数値を原則的に採用しています。また、神戸物産は、2期前~今期までは連結決算、3期前以前は単独決算です。 売上高の推移です。今期予想の売上高順に並べています。 九九プラスは、生鮮食品を中心とした99円のワンプライス業態での出店で成長株として有名ですね。 神戸物産は、業務食品スーパー「業務スーパー」の胴元(FC本部)です。 G-7HLDは、その「業務スーパー」や「オートバックス」のFC展開を中心としている企業で、近年は「業務スーパー」部門の成長が著しいです。 カウボーイは、個人的に初見の企業で四季報によれば、北海道が地盤の食品主体のディスカウントストアということです。 大黒天物産は「ラ・ムー」等の食品ディスカウントストアで有名です。中国・近畿地方に勢力を拡大中。 ミホウジャパンも個人的に初見の企業です。四季報によれば、中国の自社工場で加工した食品の販売が主力のようです。最近、小売業態のFCの展開も始めた模様。 次に増収率です。 カウボーイを除く5社が増収傾向です。やはり成長業種ですね。 大黒天物産は高増収率ながら安定した数字を叩き出しています。この中では抜けた存在といえそうです。 神戸物産・九九プラス・G-7HLDは年々増収率が下降気味です。 神戸物産は、FC店舗の増加数が年100店前後で推移していますので年々下降していっており、この傾向は今後も続くと思います。 九九プラスは個人的に成長が止まった感が出てきているかと思います。 カウボーイは年々減収傾向。詳しくはわかりませんが、従業員の平均年齢が他社と比べて高いことから、安定成長ステージから衰退ステージへと推移していっているところなのでしょうか? <次回以降に続く>
2006.07.09
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紳士服の同業他社については日経新聞の決算比較の記事を参考にしたので、オンリー(3376)が抜けていることに昨日気付きました。というか、オンリーという企業を全く認識していませんでした。というわけでオンリーを加えた5社で比較をし直しました。 まず、簡易市場規模です。 オンリーの売上高が他の4社に比べてかなり少ないため、4社の時とあまり変わらないですね。 次に売上高と経常利益率との関係です。 これもあんまり変わらないですね。売上高が増加するほど経常利益率が上昇する傾向にあるようです。規模の経済が働いていそうです。 経常利益率の推移です。 4社だけの時はぱっとしないなあと思っていましたが、オンリーの改善及び上昇具合がいい感じだと思います。 増収率と経常利益増減率とを一緒にアップします。なお、オンリーのH16及びH17の経常利益増減率については、赤字転落及び黒字回復のため数値を計算していません。したがって、H16及びH17の平均値は4社の平均値になっています。 増収率についてですが、平均を下回る企業や上回っても翌期には平均並みに戻る企業の中でオンリーは昨期・今期と平均を大きく上回る増収率を達成・予想しています。 経常利益増減率については、平均を上回ったり、下回ったりしている企業の中、オンリーが2期連続で平均を上回る上昇を達成・予想しています。 最後に株価指標です。本日(23日)の株価で算定しました。 指標だけをみるならば、はるやま商事が一番割安そうですが、増収率や利益成長率を勘案するとオンリーがおもしろそうですね。PEGレシオがそのことを示していると思います。 はるやま商事は成長性を考えると割安とは言えませんが、PBR的には割安といえそうです。 残りの3社は成長性を考えると妥当な株価水準かと思います。 以上の点から、個人的にはオンリーが投資対象になりそうな感じがし、ブログや会社のHPをざっと見て定性面について自分なりに考えて最終的に購入することにしました。 定性面については大した内容ではないですが、疲れたので次回に書きたいと思います。
2006.06.23
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経常利益増減率の推移です。 見にくくてすいません。(^_^;) 青山商事とAOKIは増益で年々推移してきましたが、前者はデリバティブ評価益の減少、後者は昨期に合併した企業の決算期の違いで売上が1ヶ月多く計上されていた反動(日経新聞より)により減益予想となっています。 コナカは今期増益予想ですが、波があるので不安定です。 はるやま商事は近年増益率が減少傾向。 どの企業も有効打にかける印象です。 以上を踏まえた上で株価指標を見ます(修正PERは1株益の代わりに経常利益×0.6÷株数でPERを計算しています)。 はるやま商事が4社の中では一番割安そうですが、成長率が年々下がってきている点が問題です。PERの修正を狙うなら投資できそうかもしれません。PBR的にも1倍割れなので割安水準といえそうです。 あとはPERが20倍(コナカは今期減損損失計上)、修正PERが16倍なので大体妥当な水準だと思います。
2006.06.21
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最近、夏用の背広を作りに紳士服店に行ったことがきっかけで同業他社比較をしてみました。(以下の前提条件:すべて会社四季報CD-ROMの数値を使用しています。) まず、市場成長性の分析です。簡易版として上場4社の総売上高を基準にして時系列にグラフを作ってみました。 棒グラフが4社の売上高の合計、折れ線グラフが合計の対前年比を表しています。 対前年比では約4.5%から約5.5%の成長が続いています。 次に売上高と経常利益率との関係です。昨期のデータを基に散布図を作りました。 4社とサンプル例が少ないですが、売上高が増加するほど経常利益率が上昇する傾向が如実に出ているかと思います。規模の経済が働く業種でしょうか。 と思いましたが、昨期だけのデータだと一概に判断できないので各社の経常利益率を時系列にグラフ化しました。 平成18年の青山の数値が少しよすぎのような気がしますが、経常利益率の推移を見る限りでは、売上高と経常利益率は概ね比例関係にあると考えてもいいように思います。(次回に続く)
2006.06.20
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フージャースから株主総会招集の通知が届きました。 議決権取得しているとは思っていなかったのでちょっとしたサプライズでしたが、購入日(2月)考えれば当たり前に取得できていたことに今気づきました。何やってんだか。 今更スケジュール調整できないし、先月上京して連続で上京するお金もないので今回は泣く泣く総会出席見送ることにしました。来年は出席したいです。懇親会も。 というわけで議決権行使書を郵送するために議案を見てみました。第1号議案(利益処分案承認の件) 配当ごっつあんです。第2号議案(定款一部変更の件) インターネット開示への対応が主みたいです。特にコメントございません。第3号議案(取締役選任の件) リヴァンプの澤田さんが社外取締役として入るみたいです。 リヴァンプといえば経営が悪化している企業に対する経営支援というイメージが強いですが、素人目ではフージャースの場合は単に経営コンサルタントとしての澤田さんの能力を評価して取締役に招聘したみたいな意味合いが強そうです。しかし、これでやっと4名ですか。東証1部上場企業としては少なすぎますね。早く生え抜きの社員の中から役員クラスの人材が育ってほしいところです。 追記:ロッテリアの社外取締役もされているみたいです。全然業種違うけど大丈夫なのか?第4号議案(補欠監査役選任の件) 候補者の方は全く知りませんが、顧問弁護士の方みたいです。 どの議案も特に反対する理由がないので賛成する予定です。
2006.06.13
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今までのことを前提として購入できそうな銘柄について端的にまとめてみました。・秀英予備校 PERが最も割安。しかし、財務面では他の候補と比べて見劣っており、成長性についても近年の増収・増益率から考えると明光ネットワークの方が期待できると思います。・明光ネットワーク 財務面良好。しかし、PER面では割安水準であるものの他の候補と比べて高く、また、以前のような高成長が今後も期待できるのかやや疑問が残ります。2003年・2004年の増益率がすさまじ過ぎたので旬を過ぎた感があるのは否めないです。・クリップ 財務面良好で、PERも割安水準ですが、問題は事業構成です。学習塾の他にサッカースクールも主要事業になっており、ダンス教室・飲食業・化粧品にも進出し、多角化を進めています。多角化した学習塾の大半が失敗して、専業に戻っている中、今のところ成功しているクリップは評価されるべきだと思いますが、個人的には学習塾専業の方が業績の予想しやすいため長期保有に向いていると思っていますので、クリップはこの4社の中では最も購入順位が下になります。・ステップ 配当面良好で、配当性向を考えれば学習塾の中で一番高配当だと思います。財務面も良好。ただし、業績の成長面においては年々やや成長しているものの上記3社に明らかに成長度が見劣ります。 よって、成長面を重視して投資するなら、秀英予備校又は明光ネットワーク、配当面を重視して投資するならばステップということになります。 成長面を重視するなら、秀英や明光に投資するよりもフージャースに投資しますので、配当面を重視してステップに投資することに決定したという次第です。ただ、明光ネットワークは今なら一単元7万円ちょっとで購入できますので残金で買えるようなら購入してもいいかなと思っています。 とか思っていたら、フージャースが分割を発表しました。分割までに株価がどうなっているのかわかりませんが、残金でフージャース買えてしまうかもしれません。結構先の話ですが。
2006.05.10
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最後に財務面からの分析です。1.流動比率 ピンキリです。購入候補では、明光・クリップは優秀、ステップはまあまあ、秀英はちょっとといったところでしょうか。秀英は前々期は80%くらいだったためかなり悪化しています。マイナスポイント。2.株主資本比率 これもピンキリですが、購入候補はすべて平均以上。流動比率の時もそうでしたが、進学会高いなあ。3.仕入債務支払日数 ステップ・秀英・学究社が買掛金がないため日数が0になっています。まあ、下位から2社を除けば概ね問題なしとみていいのではないでしょうか。おまけ(平均年収) 結構差が開きました。クリップ安いなあ。スポーツ事業も行っている影響かもしれませんが、300万円台は安すぎるような気がします。
2006.05.09
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次に配当面です。 これも散布図にしてみました。 配当利回りが見事にバラバラに分かれましたが、配当性向を勘案すると配当性向と配当利回りはうまい具合に比例関係になっています。その中でステップ・ナガセ・学究社あたりが配当性向に比べてやや配当利回りが高いと言えそうです。 そして、今期PER(5月2日時点)についてのランキングです。 秀英予備校・クリップ・ステップ・市進・学究社が割安ですね。 以上、収益面・配当面・PERと非常に簡単に見てきましたが、ここまでのところ投資対象としては総合的にはステップがよさそうですが、収益面・PERからはクリップ・秀英予備校の方がいいので一概には判断できません。また、PER的には他の3社と比べてやや割安感が薄れますが、明光ネットワークも収益面からは検討の余地がありそうです。
2006.05.09
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まず、売上高と経常利益率(ともに前期)との関係を調べてみました。 順位は売上高を基準にしています。 なお、これからの分析は全て四季報CD-ROMのデータを前提としていますのでご了承下さい。 これだとぱっと見てもよくわからないので散布図で表してみました。 売上高が増加していくほど経常利益率が低下していっているようにも見えますが、売上高が少なくても経常利益率が低い企業も結構あるので、一概には言えないですね。 端的に見た感じでは、クリップ・明光ネットワーク・秀英予備校・ステップ・進学会あたりが投資適格と判断しました。
2006.05.08
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