OF CORUSE ONEPIECE!

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航海



ある夏の晴れた日。
私は航海に出た。
狭い世界からただ、
逃げ出したかっただけ。

息苦しいから、
おもいっきり深呼吸して
汚い空気を
吐き出した。

海って広くて綺麗だなぁ。
ほら,あそこに真っ白な
鳥が..。
水面はキラキラと光を
反射している。

私はもう一度深呼吸して
浜辺の方を振り向いた。

誰もいない。

人間の落としていった
人間の汚物がただ
転がっているだけ。

もう見たくない。
私は前を真っ直ぐ見る。
果てのない地平線。

地平線が見える。
波に揺られている。

私は揺られる。
ユラユラ..ユラユラ
また、鳥が飛んでいく。
たくさん、たくさん。
白い鳥が飛んでいく。

コノママイッタラドウナルンダロウ
タベモノモッテクレバヨカッタ
アメガフッタラドウシヨウ
モットアツギシテコレバヨカッタ

後ろを振り向く。
浜辺はもう遠い。
波は私を押してくる。

前へ。
前へ。

ザザン...ザザン...
ニゲタインダロウ
ツレテッテアゲル
マエヘ マエヘ
アトハジブンデ
ヤルンダヨ
ボクガツレテッテアゲルカラ
アトハジブンデ
ザザン..ザザン..

航海
私は航海をしている。
でも、もう帰りたい。

カエリタイ

カエリタイ

カエリタイ

カエリタイ

浜辺で人間の汚物の中
夕焼けを見た。
涼しい風に吹かれて
夕焼けを見た。

ずっとむこうで笑っている。
太陽が
笑っている。

私の小さな影が
砂浜に
あった。






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