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これまた、学生時代に好きで良く見たジム・ジャームッシュ監督の作品。
紹介してくれた男友達は、今思えばトム・ウェイツみたいだったなー
もっと顔がシャープで細身だったけど、、、あんな帽子を常にかぶってました。
これは、5つの都市の オムニバス映画
。
オムニバス、という形態が苦手な方には、ちょっと退屈かも?
でも、私は好きなんですよね~・・・・観たあとに、ちょっとほっこり。
ナイト・オン・ザ・プラネット
Night on Earth
(1991年アメリカ・フランス他)
監督・脚本:ジム・ジャームッシュ
あらすじ
ロサンゼルス、午後7時7分
ワゴン・タクシーの運転手コーキー( ウィノナ・ライダー
)が乗せた客は、
キャスティング・エージェントのヴィクトリア・スネリング( ジーナ・ローランズ
)。
新作の女優を探すのに苦労しているヴィクトリアは、乱暴な言葉使いだが
生き生きとしたコーキーに、映画に出ないかと誘うのだが、彼女は
整備工になる夢があるから、と断わる。ヴィクトリアは残念そうに、
しかし少しうらやましげに見送った・・・
ニューヨーク、午後10時7分
寒い中、若い黒人の男ヨーヨー( ジャンカルロ・エスポジート
)が、
やっと拾ったタクシーの運転手ヘルムート( アーミン・ミューラー・スタール
)は、
東ドイツからの移民で今日が初仕事。運転もろくにできず、
たどたどしい英語を喋るヘルムートにイラつくヨーヨーだったが、
言葉をかわすうち、昔、道化師だったという彼に打ち解ける。
夜道で会った義妹アンジェラ( ロージー・ペレズ
)を連れてヨーヨーは家へ帰り、
ヘルムートはマンハッタンの戻るべく、夜の街へと消えてゆく。
パリ、午前4時7分
酔客に腹を立て彼らを追い出したコートジヴォアール人運転手、
イザーク( イザーク・ド・バンコレ
)のタクシーに、
盲目の若い女( ベアトリス・ダル
)が乗り込んでくる。
道順を指図し、トンネルに入って「この道じゃないわ」と注意する女に
ムッときたイザークは「俺の肌の色が分かるか」と絡み、
女はすまして「私は色を感じるのよ」と言った上にイザークの出身地まで
当ててしまう。目的地に着き、ロワーズ河岸を歩く女の耳に、
車が衝突する音と「お前は見えてるのか!」とイザークを罵る声が聞こえる。
ふっと笑みを浮かべるイザーク・・・
ローマ、午前4時7分
無線相手に喋りまくっていた運転手ジーノ( ロベルト・ベニーニ
)は
神父( パオロ・ボナチェッリ
)を乗せる。勝手に懺悔を始めたジーノの
破廉恥な言葉に心臓の弱い神父は薬を取り出すが
、ジーノの急ブレーキで落としてしまう。
更に続くジーノの言葉に神父は逐に心臓が止まってしまい、
ようやくことの重大さに気づいたジーノは死体を降ろして公園のベンチに座らせ、
開いたまま死んだ神父の目に自分のサングラスをかけて逃げ出す。
ヘルシンキ、午前5時7分
雪の街で運転手ミカ( マッティ・ペロンパー
)は、
酔いつぶれた男アキ( トミ・サルミラ
)と同僚の労働者2人
( カリ・ヴァーナネン
)( サカリ・クオスマネン
)を乗せる。
アキにとって今日がどんなに不運な1日であったかを説明する2人に、
ミカは自分の体験を語り始める。やっと生まれた赤ん坊が早産で、
1週間も持たないと医者に宣告された。ミカと妻は愛情を押し殺していたが、
赤ん坊は小さな体で生き続けた。愛情を注ごうと決心した翌朝、
赤ん坊は息を引き取った。2人は悲しい話に啜り泣き、
ミカを抱擁して車を降りていく。残った酔っ払いアキの無事を見届けて、
ミカのタクシーは雪の街路を走り去る。
ざっと引用させていただきましたが・・・
それぞれ、その街の夜の表情が個性的なんですねー
日本人からすれば、欧米、って片付けてしまいそうですが
時折映る街角や、ライトの数、道の雰囲気、
路駐の車、、、、
それなりにその街を想像できます。
どの話も、これといって大きな事件が起きるわけではなく、
たまたま乗せた客と、その運転手の会話なんですが・・・
タクシーに乗ることは、私は少ないですが、話しやすい運転手とか、
話が面白い運転手、ちょっと雰囲気の悪い運転手、
本当に色々いて、狭い空間の短い時間にたくさんのことが経験できますよね。
実質、どの話も、タクシーの中での話で、
運転手と客、という形なので、登場人物もシンプルでわかりやすい。
個人的には、NYの話が好きです。
運転手のヘルムートは、東ドイツからNYに来た、ということになっています。
この映画が作られた前後にドイツは統合しているんですが、
時代を感じてしまいますね。
他にも、久々のベアトリス・ダルが、
常に白目むいてて、本当に目を患ったの?と感心したり、
ウィノナ・ライダーがめちゃカワイイとか、
ジーナ・ローランズも相変わらずクールでカッコいい、とか、
ロベルト・ベニーニみたいな運転手だとやっぱウザそう・・・とか。
ジム・ジャームッシュの映画らしく、音楽は トム・ウェイツ
。
淡々としていながらかっこよくて、他の監督作品同様、
私は好きな雰囲気の作品。
モノクロ作品が多い中、前作のミステリー・トレイン同様、
カラーというのもあって、結構感情移入しやすい、というか、
観やすい感じはありますね~
録画整理で、最近ジム・ジャームッシュ作品も立て続けに見てますが
好きな作品、私にとって印象深い作品が多いので、
またボチボチアップしていきます
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