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夕べの録画を、朝ちょっと片手間でしたが見ました・・・
ブラック会社に勤めてるんだが、
もう俺は限界かもしれない
監督:佐藤祐市
脚本:いずみ吉紘
あらすじ
デスマーチ等で喩えられるソフトウェア業界の長時間労働や、
苛め等悲惨な労働現場を著わした作品で、現代の蟹工船とも言われる、
インターネットの掲示板「2ちゃんねる」の書き込みから生まれた実話に基づく物語。
ニート生活を送ってきた26歳のマ男こと大根田真男( 小池徹平
)は、
母親( 朝加真由美
)を事故で亡くしたことで一念発起。
情報処理の資格を取得する。しかし中卒であることから就職試験に落ち続け、
最終的に入社できたのが、ある小さなIT企業だった。
そこで働くメンバーは、責任感ゼロのリーダー・阿部( 品川祐
)、
お調子者のリーダーの腰巾着・井出( 池田鉄洋
)、
挙動不審なPCオタクで強烈なワキガの上原さん( 中村靖日
)、
その後仕事を手伝いに来た派遣の中西さん( マイコ
)や
いつもかばってくれる藤田さん( 田辺誠一
)、経費を落としてくれない
社長の愛人瀬古( 千葉雅子
)と、バラバラなメンバーは超クセ者揃い。
おまけに初出社日から毎日サービス残業をさせられ、
徹夜の連続という、ありえない仕事場だった。
そんな“ブラック会社”に飛び込んでしまったニート青年が、
奴隷のようにコキ使われながらも孤軍奮闘する様子を描く。
もちろん、主人公の心情が戦場になったり、古代中国の戦いの場になったり
画面に文字が飛び出したり、スレッドのコメントが出たり、
マ男の心情も時々ナレーションで入ったり、と演出はコメディタッチなんだけど・・・
実際に主人公が、3年前に入社した会社で「限界」を感じ、
2007年にこの書籍のもととなったスレッド
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」を立てた、
という実話に基づく話なので、逆になんとも笑えないんですな。
とにかく、社長( 森本レオ
)・・・黒井策士って名前もどうかと思うけど
その社長の前ではニコニコへこへこのリーダー阿部が
実はあまり使えないのに理不尽で威張り散らしてるだけ、
最初は会社のことを教えてくれて、頼れるのかと思ったら、
こっちは輪をかけて使えないし、リーダーにぺこぺこへつらってるだけの井出、
もうそれだけで息が詰りそうな会社だよね・・・
マ男は、勉強して資格をとってるので、
実績はないんだけど、それなりに仕事が出来るのがエライ。
そして常識的な感覚もちゃんと持ち合わせている。
自分がイジメを苦にして高校を中退して引きこもり、ニート生活をしてしまったこと、
自分のスーツを買いに行った帰りに事故にあって亡くなってしまった母親のこと、
たくさんの後悔があって、だからこそ、会社でのいわれのないイジメなどにも
耐えるし、亡くなってしまった母の事を思うと、
そして学歴のない自分の立場を考えると会社が嫌でも辞めるわけにも行かず・・・
あまりにも周りの社員がいわくつきなので、
最初は藤田さんまで何か隠している本性があるのか疑ってしまったが、
別の理由でこの会社にいて、まともな話をしてくれた、というのがわかって
かなりほっとしました。というか、かなり重い理由でしたが、、、、
後半、
大手企業から、なぜか転職してきた
木村( 田中圭
) の野望はわかったけど、ちょっと後半過ぎて、弱かったというか・・・
それに、案外早くちょっといい人になっちゃったというか・・・
マ男は、リーダーとなってムリな納期で仕事をこなそうとする木村や
いがみ合う社員にとうとうぶちきれて、そして皆少し改心して、、、、
ムリだと思われた納期の仕事を、なんとか一丸となって片付けた、
そして辞めようと思っていた会社に、もう少し頑張ってみよう、と
踏みとどまる、という結末なんだけど、父一人子一人で暮らしていて
その優しい父親( 北見敏之
)が今度はガン、と言われ、
もう本当に後がないって感じで・・・辛いところです。
この業界、ピラミッドなんだ!と
阿部も言っていたけど、今の世の中たくさんこういう立場の会社って
結構あるんでしょうね。残業続きで、食事もままならない、と。
ちらっとしか出てこなかったけど、無理難題を押し付ける?
クライアントの柴田( 須賀貴匡
)ってのも、こういう仕事先の人、って
いるよなあ~・・・・なんて思っちゃった。
というか、結構みなさんハマっていてですね~、池テツさんなんて
ほんとこういう役ぴったり
最後、マ男と同じような感じで、社長になきついて入社が決まる男、
庄司
でした・・・・体力だけには自信があります!だって
そして、採用が決まって喜んで社長室を出て行く庄司を見送った社長、
ぼそっと・・・・「ソルジャーゲ~ット」
って言うのだ・・・・・こわーーーーーーーーーっ
森本レオさんだから、なんか優しい社長って感じだけど、
結局は、この社長にしてこの会社、って感じ。超黒幕なの。
あーー、こわ・・・
自分も社会人時代はものすごく残業が多く、毎日終電、
休日出勤も当たり前、という状況があったけど、
さすがに徹夜で会社泊まりってのは無かった、一応オンナだし。
でもキツイことはとてもわかるので、、、、、
身につまされるなあ、っていうのが正直なところでした。
なので、コメディなんだけど、、、、ホント、ブラックなコメディです。