らぶたん日記

らぶたん日記

らぶたんからの手紙


さくらパパさんが らぶからのメッセージを 書いて下さいました
母の日に ぎりぎり間に合わせて下さいましたm(_ _)mありがとうございます。°・(>_<)・°。うぅぅウルウル



ママへ

ママ…、ママ? ママ! ママ(^^)
わたしは、「ママ」という言葉がいちばん好きです

あなたの名を呼ぶとき、わたしの胸はキューンとなります
ママ、ありがとう…ホントにありがとうございました

それにママに合わせてくれたルナちゃんのママ、
そしてわたしを見つけてくれたラブたんさん
ありがとう

とても幸せな旅でした

クリスマスイブの夜でした
わたしは、自分が何という名前かもどこから来たのかも知りませんでした
ただ、そこに行けばいいと誰かに言われたような気がして、
その場所にいました

わたしは、自分の足で普通に歩くことがうれしくてたまりませんでした
それに普通に目が見えて、耳が聞こえることも…
それで、街の中を歩き回りました

でも、その晩は何も起こりませんでした
次の日も、その次の日も同じことでした

ある日、とてもにぎやかな所に来ました
その場所は道路を挟んで両側にお店がびっしりと並び、
道路は人であふれていました
お腹がすいていました
どうしてこんなところへ来てしまったのか、思い出せませんでした
(そこが初詣の参道だったことは後から知りました)
でも、道路には誰かの食べ残しの食べ物がいっぱいあって、
お腹がふくれました(^^)

そのとき、耳の奥の方から
(何してんねん?時間がないんだから早く行かなあかんがな)
という男の人の声が聞こえ少し歩くと、
やさしそうなおばあさんと出会いました
(…この人についていきなさい)
また、声が聞こえました

おばあさんは、ちょっと困ったような顔をしていたけど、
わたしは追い払われることもなく、ついていきました
おばあさんの家族は、わたしにたっぷりと食べ物をくれました
そして一旦 ラブたんさんのお家に行くことになったのです
「早く、あんたのご主人が見つかりますように」

そう言って、わたしに「ラブ」という名前を付けてから
お巡りさんの所に連れて行ってくれました

「ええっ?そうなんですか?」
どうやら、お巡りさんは飼い主が現れなければ、
わたしを保健所に引き渡すことになると説明したみたいでした
(心配いらへん^^;、なるようになる)
また声が聞こえました

何日かお巡りさんのお世話で過ごした後、
またわたしはラブたんさん家族の所に行くことに
わたしは家族のみんなになでなでされ、
ワンコ禁止のマンションの他の人の目に触れないように、
日が暮れてから お散歩に連れて行ってくれたりしました
よく分からないんだけど、わたしは多分その時まで、
人間にこんなに大事にされたことはなかったように思いました
この頃から、わたしは話をしなくても
人間の心が分かるようになっていました
「どうしよう!いつまでもここで飼うことは出来ひんし…」
みんな困っているみたいでした
おばあちゃんと家族のみなさん、優しくしてくれてありがとうございました

そうこうするうちに、わたしは次の人にバトンタッチされました
その人は、ルナちゃんのママでした

ルナママの家にはシェルやわんにゃんがたくさんいました
「らぶたん、いらっしゃい。うちの子になるか?」
ルナママは、とてもとてもやさしい眼でそう言いながら
わたしを撫でてくれました
わたしは、こんなに優しくしてもらえてうれしくてうれしくて
ルナママを独り占めしてしまいました

でも、そうするともともとここの子だった
ルナちゃん達がやきもちを焼いて、
ケンカになりかけることもありました(ゴメンね、みんなm(_ _)m)

「らぶたん、あんた元の飼い主さんか、
わんこのいてない人に飼われた方がええわ」
ルナママは毎日、わたしの新しい飼い主を探してくれました
(らぶ、心配ないで…。次の人がお前のお母さんになってくれる人やからね)
また、男の人の優しい声が聞こえました

ある日、ルナママは京都のラッ君ママの所に連れて行ってくれました
「うわぁ、ラッ君そっくりやんか。なんかラッ君帰ってきたみたいで…」

そういってママはハンカチを目頭に押し当てていました
お部屋の中には、ラッ君というひとの写真や絵が一杯飾ってあります
(らぶ、ここや。お前の家は)
そう言う声がする方を振り向くと、
写真の中のラッ君がこっちを見てウインクしました
これを最後にラッ君の声は聞こえませんでした

ママの家には、パパとお兄ちゃん、お姉ちゃんの家族がいました
ママとパパ、お姉ちゃんは
「ほんま、ラッ君が戻ってきたみたいやねえ」
と言って、撫でては大喜びをしてくれました

夜遅く帰ってきたお兄ちゃんは、ママに
「何か嫌や」
と言って下のお部屋に降りてしまいました

でも、次の日も帰ってきて一番にわたしを見に来てくれました
それから、わたしと家族のとてもとても、
それはそれはとても幸せな毎日が始まりました

ママの家にはよくお客さんが来ました
お客さんはみんなわたしを見て、一瞬「ギョッ」という顔をして
「ラッ君、違うわなあ…」
って言って大笑いします
「ほ~んまに、ラッ君は人見知りやったからねえ」

ママとパパはわたしを散歩に連れて行ってくれます
「2人で散歩に行くなんて何年ぶりかしら…」
「大げさやなあ、ちょくちょく行ったやん」
「いいえ、パパは来ませんでした(-_-;)」
「ま、ええやないか?今またらぶたんとこうして散歩出来るんやから」
「そやね、パパ」

近くの公園に行った時、通りかかった人がママに声をかけます
「わんちゃん、歩けるようになったんですか?」
「いいえ、違いますねん。あの子は去年亡くなって…。
 この子はこないだうちに来たんです」
「そうですか?それにしてもよう似てますなあ(^o^)」

ママが空を見上げると、まっすぐにひこうき雲が…
…ラッ君、あんたがこの子に引き逢わせてくれたんか

ママは、ハンカチでまぶたを押さえています
ママとパパは、わたしを車に乗せて色んなところに連れて行ってくれました
「ラッ君と来た時は、紅葉がきれいやったけど…、
あとひと月もしたら、桜の季節やね」

「こうしてラッ君とここを歩けるようになるのが、
わたしの夢やったんよ。らぶたんが代わりに叶えてくれたんやねえ。
ありがとう」

それから、お泊まりの楽しい旅行
会う人会う人みんな撫で撫でしてくれる

それからそれからママのベッドで添い寝(^^)/
ママはちょっとびっくりしてる(^^)(^^)
人間ってやさしいなあ……?
えっ?
今までわたしは人間のことどう思ってたんだろ?
…思い出せない

桜の季節も終わった頃、わたしは避妊手術を受けることになりました
「らぶたん、がんばって来てえな(^^)」
(うん、ちょっと行ってきますママ)

わたしは、だんだん眠くなってきました
すると、どうでしょう?
次の瞬間、わたしは手術室の天井から
手術を受けている自分を見下ろしていました

わたしのお腹を開けた先生の手が止まりました
「こんな…、こんなことってあるんか?」
先生は、じっとわたしのお腹を見ていました
「よくこれで、今まで生きてこられたなあ。
今まで元気にしていたのが奇跡に近い」
「…先生…」

「取ろう。このまま縫合してもこの子の寿命はわずかだ。それなら、
腫瘍を出来る限り切除して、この子が快復する1%の可能性に賭けたい」
どうやら、わたしのお腹には、たくさんの腫瘍が出来ていたみたいでした

「らぶ、もう少しだ!がんばれ!」
「らぶたん、お願いだからがんばって!」
先生と看護師さんの声が聞こえます
はい!がんばります!

みんな、食事はおろかトイレに行くことさえ出来ません
先生の首筋から汗が流れています
看護師さんも必死です

らぶ…?らぶ…
ようやく手術が終わりました

ママが来てくれました
「らぶたん(T_T)偉かったねえ。もうちょっとがんばってや」

でも、わたしのからだは、力尽き果てました
最後は、先生看護師さん、ママ、パパ、ルナママ全員が
「らぶ~、戻っておいで~っ。まだ行ったらあかんよ~っ」
って鳴きながら必死のマッサージをしてくれました

その様子を見ながら私は静かに身体を抜け出しました

「…力不足で、申し訳ありません」
先生もスタッフも泣いてくれていました
先生、みんな、ありがとうございました
こんなに必死にわたしを助けようとしてくれたんだもん、
力不足な訳ないでしょ

ママはわたしだったわんこを、家に連れて帰ってくれました
リビングへの階段を上ると、
そこにはなんとラッ君が立って待っていてくれました
となりには、写真で見たことのあるすまーふさんもいます

「らぶ、お別れが終わったら僕らが待ってるで(*^_^*)」
「うん!」

いよいよお別れの時間がやって来ました
ママの楽天友達やご近所さん達が集まってきてくれました

わたしは、ママにありがとうのキスをしました
次にパパの背中に抱きついて「大好きよっ!」て言いました

お姉ちゃん、お兄ちゃんには「ありがとう、幸せになってね」
っていいながら膝の上に載せてもらいました

ルナママには、メガネを取った目尻にCHU!!

すると、誰かが大きな声で言いました
「ちょっとあれ見て!ひこうき雲!!2本もある」
「あれ見て!ほら!虹が出てる!」

わたしもみんなと一緒になって空を見上げました
すると、空から
「おお~い。らぶ~ぅ。準備出来たか?」
ラッ君です!

「らぶたん!こっちよ!」
すまーふさんです

ママの家の前には大きな虹の橋が架かっています
そこに小さなかわいいピンク色の飛行船が降りてきました
わたしは、最後のごあいさつをして飛行船に乗りました

すると、あっという間に橋の向こう側に着きました

「らぶたん、お帰りなさい。お疲れさま」
…光さん(^o^)
「どうでしたか?今回の旅は(^^)?」
…どこからが今回の旅だったんでしょう?
…わたしはこんなにおばあちゃんなのに、
こないだのクリスマスからの記憶しかないの

「いつからが今回の旅だったかなんて、小さなことなの。
あなたは今回の旅で何を得ましたか?」
……(/_;)
……(T_T)

「…?」
…わたしは、人の心の温かさ、自分以外の者に、
それも人間以外の者にこんなにも必死になって
助けようとする温かい人がいる…というより、
それが人間なんだということがわかりました

「あなたは十分に愛しましたか?」
…はい

「十分に学びましたか?」
…十分かどうかは分かりませんけど、今まで分からなかったことや、
自分は誰かのお世話にならずに生きていくことは絶対に出来ない
と知りました
こんなにも愛されて、「らぶたん」っていうかわいい名前までもらって
最後を迎えることが出来ました ホントに幸せでした
…短い時間だったけど、わたしは何も心残りはありません

「いいでしょう(*^_^*)」
…光さん?ひとつだけお願いしたいんだけど、いいですか?

「さあ、どんなことかしら?」
…わたしは、どうしてももう一度ママに会ってお礼を言いたいの。
いつかもう一度地上に帰してもらえませんか

「そうねえ。あなたは忘れちゃっただろうけど、
あなたは前半の人生でとてもつらい思いをしたの。
だからそのまま死なせることは出来ないと、
最後のほんのわずかな時間、ママの所に送り出したのよ。
こちらの世界で、前半の人生も含めて一生を思い出して許せない人も許し、
全ての人を愛することが出来たら、もう一度ママの所に送り出しましょう」
…本当ですか?光さん

「でもね。その時はあなたは今の記憶は消えてるし、
性格も全く違う人になってるかも知れませんよ。それでもいい?」
…はい。ママを喜ばせることが出来るなら…

「分かりました。でもしばらくはこちらで魂を休めるんですよ」

光さんはそう言うと、スクリーンの横のカーテンを開けました
「おおい、らぶぅ」
ラッ君(^^)/

「らぶたん!」
すまーふさん!めいちゃん、ももちゃん、犬太くん、モモちゃん、
りーちゃん、ぷうちゃん ちぃたん、フクちゃん、嵐くん(^^)/
シェフにラブさん、コーチ(^o^)

知った人ばっかり(^o^)
らぶ~っ、みんな待ってるから早くパーティへおいで

ラッ君、ありがとう
でも、ちょっと待ってて、わたしはしたいことがあるの

それはね、みんなにお別れを言いたいってこと

ママ、最後まで大事に大事にして下さって本当にありがとう
あなたの優しさは、いついつまでも忘れません
毎日うれしかったわ

パパ、いっぱい遊んでくれたわね
ありがとう、大好きよ(*^_^*)

お兄ちゃん、お姉ちゃん
会えてうれしかったわ
素敵な人に巡り会って、きっと幸せになってね

ルナママ(/_;)
本当に…本当にありがとう

みんな、本当にありがとうね
わたしがいつかもう一度ママの子供になったら…
その時は、また可愛がって下さいね

本当に幸せな一生だった…らぶたんは幸せでした
ほんとにほんとに、世界で一番幸せでしたよ

ママ、それではさようなら
わたしの乗り物は飛行船(^^)

ラッ君に負けない位の格好いいひこうき雲をママの頭の上に描くわね
楽しみにしててよ(^^)/

ありがとう、ありがとう、ありがとう(^^)/~~~
あなた方の幸せをいつまでも、祈っています

本当にありがとうね(^_-)


template- まりもん



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